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久々に外に出た、ヘビーなリハビリになった。

ポンコツな体を享受し、ほとんど寝たきりの1週間を過ごした。
痛み止めが効いて、腰痛は和らいだが、起きるとふらつくし、やる気が出ない。
寝てようかと思ったが、末期ガンで自宅に戻っている義兄の見舞いに行く予定は、決行する事にした。
孤軍奮闘している姉の顔を見に行かないと…。

エキアで見舞いの品を買って、待ってるはずの旦那が見当たらない…コンコースの外まで探しに出たら、いた…。
日向ぼっこする鳩をじっと見ていた。

姉は、ほぼ寝たきりの、全介護の障害者の娘と、末期ガンの夫を自宅で介護。そして、勤め人。

ふたりの重篤な病人を抱え、本当にマイっている。

私といえば、そんな姉の話を聞き、愛犬の舞子を預かるとか、母の身の回りを世話する事で、姉の心配の種を減らすことくらいしかできない。

義兄は、入院してた時は、姉の代わりに会いに行くと少し嬉しそうに対応していたが、家に帰ってきてからは、対応もしんどそうで、もう帰っていいよと言う感じ。

病院では、自分が一番気遣われる人だったのに、自宅ではどうしても、娘が一番になり、自分の辛さはすぐには解消されない。

訪問ヘルパーも看護師も来てくれるが、どうしても帰りたかった家での、思っていた暮らしとは多分違う。

脳腫瘍の摘出術後でもあり、思う事も伝わらないし、思う事そのものもまとまらないのかもしれない。

病院なら、痛みをとる処置も、身の回りのケアもしっかり聞いてもらえる。
でも、自宅にいたい。

自宅では、重篤な娘のケアに妻がかかりきり。本来は自分がやっていた娘の介護。家事を、仕事をしながら妻がやっている。それに加えて、自分の介護を引き受けている。

最期を、安心して過ごす事の難しさがここにある。

帰りに寄ってくれと言う母の所へ行くと、混ぜごはんを用意してくれていた。
コタツのコードがどうしても入らないと言う。差し込む向きを反対にしたら入った。
野菜がないと言うので、一度帰って、夕方届けに行った。
母が
「あら、なんでこんな朝早く?」
と驚いている。

???????

朝?

すごく嫌な予感がする。
「朝じゃ無いよ」
「あら、そうか…!朝じゃ無いわね。早く届けてくれたから、朝かと思ったわ…」

いやいやいや…。
このことは姉には言えない。

母ちゃん、頼む。今ボケてはいけない…。

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