酒井智也【アート】
おはようございます。
昨日から一転快晴で気温的にも気持ちの良い朝ですね。
今日は昨日触れた酒井智也さんについて、お話ししたい。
https://www.instagram.com/s_tomoya1212/
酒井さんは陶芸&アート界隈を見て回っていた時にInstagramでお見かけして三度見くらいで「なにこれ?(もちろん良い意味で)」と思わされた作家さん。
作品の世界観が独特すぎるのと、それが焼き物で作られている違和感というか驚きで一気に引き込まれた。かれこれ2年ほどフォローしていたところ、ゴールデンウィークに蔵前のギャラリー水犀さんで個展があったのでお邪魔して作品を観に行ってきました。4/29(土)- 5/7(日)の会期日程で、初日には伺えず4/30(日)にお邪魔。幸い酒井さんも在廊されており、直接お話を伺わせていただけた。
夢の中に出てきた無意の形を具現化した作品、ご本人の言葉をお借りすれば『無意識に沈んだ記憶の断片を探り、つなぎ合わせることで、刷り込まれてきたイメージを解体し、再構築して』出来上がる作品はひとつひとつが不思議そのもの。それが集まった時の集合体として空間は不思議の国に来たような錯覚に陥る。ひとつでも十分なインパクトがあり、複数組み合わせによってまた違ったストーリーを思い起こさせる。
そして、そのデザインのユニークさを、曲線と直線が自然と混ざり合う技術の高さがより際立たせる。輪郭線の澱み無さが、本当にそういった生き物がいるんじゃないかと思わせ、有機体として命を与えている。
酒井さん自身はこの不思議な世界観をわかりやすく説明してくださる、とても穏やかな方でデザインのイメージや作り方、作品の込めた意味などいろいろ聞かせてくださった。気に入ったアイテムが一つ決まってその相方を探して悩んでいることを伝えると『それじゃあ一緒に並べてみてみましょう。きっとイメージが湧くと思うので』とご自身で会場の一角に作品を並べて一緒見せてくださった。
丸いピンクの輪が特徴な作品が、一目で色と形が気に入って、中を覗くことで向こう側にさらに異次元がつながりそうな感覚を持たせてくれる世界観ですぐに購入を決めた。
さらに「自然界には2本足と4本足の生き物しかいないので3本足にすることで違和感を演出できる」という話を聞いていた直後で、3本足のコもとても気になっていたんだけど、並べて見させていただいた時にピンクの輪と色が酷似していて。なんだか振り返ったワンちゃんみたいな愛らしさがたまらなく好きだったんだけど。結局色と線のバリエーションで酒井さんの世界観がより広く楽しめる、もう一つ気になっていたオレンジの球が浮いたように見えるブルーグリーンの円錐をお供にいただくことに。
納得のチョイスに大満足で購入させていただいていたら、横でご覧になっていた方がピンクの3本足のコが素敵で欲しいと思われていたとのことですぐその場でお決まりに。みんなが作品を介して幸せになれて、そういった意味でも正しい選択だったと思えて嬉しい。
そして、こちらで購入させていただいた作品を会期終了後、そしてミラノ出張から帰ってきたタイミングで引き取りに伺いましたよ、という話でした。
家でもどこに飾るかまだ迷っているけど、どこにいても気持ち良い違和感が早速嬉しい笑
そして、同時にこの心地よさを多くの人とシェアできたらいいな、と思う次第です。
僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。
皆様も、良い一日を。