好きの見つけ方:19 【ファッション:具体例】

おはようございます。
今日は曇りがかっていてようやく暑さも落ち着いてきて過ごしやすいと感じられる朝。気持ちがいいね。

さて、衣替えを機会に、自分の洋服の趣味を踏まえてファッションに関してまとめたいと思った次第です。
ラグジュアリーブランド業界でMD(マーチャンダイザー、日本語で言えば商品部の人みたいな感じかな)として20年働いてきたので、かなり偏っているけれど、多少はお話できるかなと。

自分の中に軸ができると楽になる

大切なのは、自分のスタイル、自分がハッピーになれる要素が何かということを具体的に把握すること。
これができると、メンタル面でも迷いが減って楽になり心が満たされて幸せになれる、だけでなく、無駄な買い物もすることがなくなり不要なものが減って(より幸せに感じるものに囲まれて)気持ちよく過ごすことができるからだ。
このメリットしかない方法をどのように見つけられるだろうか。

貴方の『好き』ポイント

トップスにフォーカスして選んだ自分の中で最高の10着の洋服の共通点を見つけ、それらの中からなりたい自分、貴方の理想の未来に必要なものというフィルターで3つか4つほど重要度をつけてキーワードを決めましょうとお伝えしてきた。
貴方のキーワードはどんなものだっただろう。

具体的な活かし方

昨日と同様、選んだキーワードが「ゆったり」「ネイビー」「リネン」だったとしよう。そして目指す理想像は、雑誌VERYのイメージ。

「普通」と思える要素でも、いくつか条件を絞ってそれを繰り返し打ち出すことで明確なメッセージになっていくよ、というのを見てきた。

もしかしたら、普通の要素の組み合わせを繰り返すだけでは物足りなくなってくるかもしれない。そんな時には、サブカラーが有効だ。
(サブカラーに関しては以下のリンクでお話ししたので興味があればご確認を。)
好きの見つけ方:9 【ファッション:色】
好きの見つけ方:10 【ファッション:色】

サブカラーでアクセントを加えていくことで、アレンジの幅を広げていけるという訳だ。例えば今回の例ではサブカラーを今流行りの「グリーン」として見ていこう。
ボッテガ・べネタから端を発したこのグリーンのトレンドにあって、この数年でかなりグリーンのアイテムは増えてきたし街で着ている人もかなり増えた。ファストファッションブランドでも展開され始めたことで広くみんなが着れるようになってきたからだ。
ネイビーだけで着ている時よりも小物でグリーンを差し込むことでそこにポイントができるので目に留まりやすい。バッグや首に巻くシルクやリネンのスカーフ、ワンポイントのシューズ、今なら携帯のストラップやストローハットのリボンなど色の差し込みポイントはいくつもある。

ここでの注意点は、2つ。
1つ目は、あくまでトレンドではなく自分が好きな「グリーン」を選ぶこと。
さもなければ「トレンドを追う人」という本来目指したいところと違うイメージがついてしまうこと、そしてトレンドが終わってしまうと「まだ着てる人」になってしまうからだ。だから、本当に貴方がずっと着ていたい色を選んでほしい。(結果的に今のトレンドカラーがあなたの本当にお気に入りで5年後でも他の誰も着なくなって着ていたい色なら問題はない)

そして2つ目は、サブカラーをなるべく2ヶ所で使うこと。
これはちょっとハードルが上がるけれど、1ヶ所で使うだけよりも2か所で同じ色を差し込むことで格段に貴方の「色」を打ち出せるようになるから。
想像してみてほしい。
貴方の好きな色の「グリーン」をスカーフで巻いている時と、それに加えてシューズも合わせた時の違いを。2か所で差し色を使った時の方がグッと「ネイビー」と貴方の「グリーン」のインパクトが強くなる。そして、そのコンビネーションこそ貴方らしさになっているはずだ。

更なる注意点として、「ネイビー」はまだしもなかなか同じトーンの「グリーン」を揃えるのは難しい。しかし、なるべく同じ色合いの本当に貴方が好きな「グリーン」で揃えてほしい。なぜなら、同じグリーンでもトーンが異なるものを持ってくるとそれらがマッチしない場合が往々にしてある。これではベースに「ネイビー」のような落ち着いた色を持ってきていても色使いを間違っている様に見える。だから、まず最初は「この色」と決めたらまさにその色で小物を揃えることで、この色合わせの課題を簡単にクリアできる。そして、いくつかその色を持っていれば、幅広く貴方のコアカラーとブレずに毎日合わせる出来る様になる訳だ。
これによって、結果的に色の入れ過ぎを避けることもできるので意識してもらうと良いだろう。
アクセントとなる綺麗な色は、小物で数箇所トーンを揃えて加えて楽しんでみてほしい。


着たいものを着たい様に着て、自分がハッピーになればそれで良いのがファッション。ちょっとでも参考になることがあれば嬉しい。

僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。

皆様も、良い週末を。

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