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【2/3文字起こし】話し方講師が聞くときに気を付けていること
はじめに Introduction
English follows Japanese.
この記事は、Podcast・Voicy「話し方のハナシ」本日配信回の文字起こしです。復習や話し方の練習にお役立てください。またこの記事について、皆様の話し方トレーニングにどのようにお役に立てるか、ご意見もメッセージフォームから聞かせてくださると嬉しいです。
This is the Japanese script for "Hanashikata no Hanashi".Please use it training for Japanese speaking and listening.We are glad that we could hear your opinion about this script following our message form.We shall read your message as a reference, to improve our script and podcast program.
文字起こし
※Voicyのコメント紹介コーナーは文字起こししていません。
※本日も、実際の音声と文字起こしが異なるところが、いつもよりも多いかと思います。ご了承ください<(_ _)>
オープニング
この番組では、話し方講師であり、司会者・ナレーターの高山ゆかりが、日常に役立つ話し方や伝え方のヒント、お勧めの本の紹介、または最近気になることや考えていることなどを自由にお話ししています。
おはようございます。2月3日月曜日です。皆さん今日はどんな朝を迎えているでしょうか。毎週月曜日と木曜日は、話し方や伝え方のヒントをお届けしています。今回は話し方ではなく聞き方のお話なんですが、私が話し方講座、あるいはその他の場面でも誰かの話を聞くときに心がけていることについてお話ししていきます。ご自身の話の聞き方を磨いていきたいと思っている方のお役に立てたら嬉しいです。
そして今日の内容もnoteに文字起こしを載せています。内容の復習や話し方のトレーニングに活用ください。この配信の概要欄にリンクを載せています。
本題とエンディング
ここからは本題のスタートです。話し方講師が話を聞くときに気をつけていることです。何かと言うと、待つことです。
今日の内容は、私が話し方講座で受講生の方の話を聞くときに気をつけていることです。もちろん他の場面でも心がけていることなんですけれども、たとえば話し方のレッスンの中で最初にどういったきっかけで話し方を学びたいと思ったのか、どのように話し方を磨いていきたいかなど、お話を聞くことがあります。
そのとき、受講生の方が次の言葉をじっくり考えていたりとか、ちょっと頭の中で何を話すかを考えたり思い出したりしているだろうなぁと思うときは、私もその方から言葉が出てくるまで待つようにしています。それによって、この場では焦って答えを出さなくていいんだ。じっくりゆっくり自分の頭の中で考えていいんだ。考えながら言葉をまとめていいんだ。って思って、安心して考えていただけたらいいなと、そして安心して話してもらえたらいいなと思っております。
ここまでの話に少し近いことと言ったら良いでしょうか。阿川佐和子さんの「聞く力」という本にも「人にはそれぞれに話すテンポというものがある」と書かれています。
阿川さんはこれまでも さまざまな方にインタビューをしてこられた方ですが、インタビューをする際 質問をしたりして、相手から答えが返ってくるはずだけれど、答えがない。しばし沈黙が続く。そういったときに、待つことを、阿川さんは心がけていらっしゃったそうです。
テレビやラジオの仕事の場合は放送事故と思われてしまうかもしれないので、あまり長く待つことはできないけれども、それ以外での対談ならば、できるだけ待つ、と本の中に書かれていました。221ページから222ページの部分ですね。本をお持ちの方はぜひ読んでみてください。
ここでも書かれているように、相手から答えが返ってくるかなと思いきや、少し沈黙が生まれる。でもその沈黙の間に、もしかしたら相手が何かこちらに話してほしいと思っているかもしれないですし、またはこちらが何か助け舟となるような人とすることで、相手が話しやすくなる…と言うこともあるにはあるんですけれども、でもその沈黙というのは、じっくりと相手が何か考えていたり、または何かを思い出したりしている時間かもしれません。それを遮ってこちらが何か話し始めてしまうことは、相手が発する言葉を遮ったわけではないけれど、相手の思考を遮ったことになってしまうんですよね。
なので、私はですね、状況にもよるんですけれども、なるべく相手から言葉が出てくるまで待つことを心がけています。そのことによって、安心して考えていただけたら、安心してゆっくり話してもらえたらと思っています。
そして今日のお話に関連することなんですが、もし話をしている相手がじっくりゆっくり話す人であった場合は、相槌も少し意識をしています。どのように意識しているかというと、これも「ゆっくり」なんですね。
はい、と言うときに、もう少しゆっくり言ってみたりとか。うなずくとき、首を縦に振るときも、早くではなくてゆっくり振ってみたりとか。なるべく相手の話すペースに合わせた相槌も心がけています。
仕事でまたはその他の場面でも、誰かの話を聞く機会が多い人、そして相手のテンポ…これは話すテンポだけではなくて、考えているときのテンポにも合わせた聞き方がしたいと思ったら、ぜひ「待つこと」を心がけてみてはいかがでしょうか。今回は、以上です。
今日も最後まで聞いていただきまして、ありがとうございます!もし今回の内容が役に立ったという方は、Voicyをお聞きの方は いいね!、そしてPodcast、Amazon Music、Spotify、YouTube Musicを聞いてくださっている方は、専用のメッセージフォームから感想送っていただけると嬉しいです。
では今日はこれで終わります。お相手は高山ゆかりでした。また明日!