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結局生涯をかけて何度も同じことを学ぶんだなと思ったこと
#43.
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本編23分の短縮版となる本作は「ニューヨーク・タイムズ」運営の動画サイト「Op-Docs」で配信。第97回アカデミー賞で短編ドキュメンタリー部門にノミネートされた。
第97回アカデミー賞で短編ドキュメンタリー部門にノミネートされた。と聞き、YOUTUBEで観てみました。
近年の海外からの観光客がよく言う
「日本は他の国とは違う」
「オーガナイズされている」
「街のどこを見渡してもキレイだ」
「時間に正確だ」
「自分よりも他者を優先した文化だ」
これらは、私が幼い頃から、
義務と責任を果たすことを
家庭や学校のなかで教育され
身に付けてきたものだったと
この動画をみて改めて感じました。
「オーディションに受かったらそれで終わりなの?」
「それがゴールなの?」
「違うよね?」
「泣いたら上手になるの?」
「学校にいる間だったら、先生教えてあげます」
「でも、”ここ分からない”って聞きに来ないし」
「おうちでも覚えるくらい練習しないとダメだよ」
「どうしますか?これから」
「変わってもらいますか?」
「(生徒)いえでがんばってれんしゅうします」
「先生、その言葉信じるよ?」
たしかに、彼女が練習をしないことで
教師から叱責されている部分は、
厳しすぎる?と
感じる場面でもありましたが、
「(生徒)いえでがんばってれんしゅうします」
と泣きながら訴える生徒の姿をみて、
目頭が熱くなりました。
だってこんな場面は、
大人になってからも
何度も遭遇しませんでしたか?
困難にぶち当たって、
つらい、できない、やめたい、さぼりたい。
どうせ諦めたって、
誰も困らないし、誰にも迷惑かけないし。
そうやって自分との約束を反故にした経験は
数えきれないほどたくさんあります。
人生は困難であり、
成功は努力から生まれるということを
何度も何度も教えられ、
こんな小さな子でも、
乗り越えようと頑張ってる!と
感動する一方で、
結局人間は
何度も同じような困難に遭遇してるし、
それを乗り越えることを
生涯を通して学んでいるのだなと思いました。
これは単なる学校の授業ではなく、道徳の授業であることに気づきました。アメリカでは、教師は子供たちに、他の人と分かち合いなさい、親切にしなさいなどと教えます。しかし、このドキュメンタリーで見られるような厳しさやプレッシャーがなければ、その教訓は子供にとって重要なものとは思えず、学ぶこともできないでしょう。
やるやらないは自分だし、
状況を変えるには逃げちゃだめだし、
挑戦することを諦めてはいけない。
ものごとをやり遂げる責任感、
そこから得られる達成感、
“誰かのために何かをする喜び”
親や先生や社会に
感謝の気持ちすら感じさせてくれる
懐かしさも詰まった動画でした。
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