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漢方サロン in 代官山

お世話になっている漢方研究会の集いが、コロナ禍を経て久しぶりに開催されることに。
会場は東京・代官山。
久しぶりの都心は好きなファッションを楽しんでそうな人が多くて、多国籍な感じで、個性的なデザインの建物があふれる街だった。

会場には全国から集まった研修生たち。
薬剤師、ドクター、異業種の方など。

年齢も状況もそれぞれの皆が共通しているのは
いつもは学習レベルでクラス分けしているオンラインの研修が
今回は集合して
師匠と兄弟子のような関係達のかけ合いにふれたり
症例を直に学べたり

もっと学びたい
もっと知りたい
患者さんを治せるようになりたい
シンプルに楽しい
会場ではそんな空気を感じたのだった。

この会で印象的だった言葉。

「余白に可能性がある」

これは現代の気象病にどうアプローチするか?を提示した時の言葉。

気象病とはおおまかに季節の変わり目の体調不良など。
温暖化で高温多湿の日も増えて患者が増えていると同時に、
今までと同じ治療法(処方)ではうまくいかない例も増えてきた。
基本を大事にするのだけれど、基本だけではうまくいかない。
日本で増えているこの気象病、漢方界の課題という。

傷寒論(漢字だけの漢方バイブル)をどう読み解くか
その解釈はこれまで多くの人がしてきて
本になったり流派になったけれど
説明が省かれまくった漢文にあるその余白をどう解釈するか
それがこの気象病問題に対して、現代人に実際に効く漢方とできるか
そういう内容だったと理解した。

たまたまドリアンミーティングで話したら
田村校長いわく

昔の人は詩や短歌から、自分でいっぱい想像を膨らませて楽しんでたのよねー。
だから人によって内容は全く同じなわけなくて。
見ているのはあくまで情報であって、答えそのものではないのよね。

という話をしていて
おおー、そうそうそういう感じ!
と面白かった。


それにしても代官山での漢方サロン
センスが良くて気持ちがよかった。
好きなデザイン、空間に囲まれて過ごすことってとても素敵。
自分の場合こうしたいな、をどんどん作るべし。

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