ドリアン見学~番外 広島の夜~
ドリアンの仕事は5時には始まりまだまだ日の高い時間に終わる。
同期達の広島行脚を読ませてもらっていたが、自分は無理のない範囲でと思っていた。
ドキドキの見学のあと、へんなアドレナリンが出てるのか予想以上に元気だった初日。
これは、、、行けそう。
開店同時を目指し、同期いとちゃんの推しにあった「お好み焼きと鉄板焼きの店 なかまた」さんへ
ドリアン至近のバス停から広島駅方面に乗車。
帰宅ラッシュでバスが遅れていたことから多少はね、と予想していたものの、まさかのほぼ満員状態。
戸惑いながらも地元民の足を使わせてもらうことになった。
後で教えてもらったことだが、この日は地元マツダスタジアムでカープとベイスターズの試合があった影響でバスが激コミだったそう。
そういえば赤いユニフォームの人たちがバスにも道にもあふれていて、みなさん楽しそうな雰囲気だった。
辿り着いたなかまたさん。
鉄板カウンターのみの小さな店内。
先客の注文対応でマスタが見るからに忙しそうだったが、
「一人ですがいいですか、、、?(いいよね?)」
マスタから浚巡の気配を感じつつ、無事に端っこの席に座れることに。
勝手な印象ではマスタ、店員の女性は余分な愛嬌をふりまかないタイプ。
隣席には真正面テレビのカープ中継を見ている明らかに地元民の兄さん。
哀川翔スタイルといいますか、
色付き眼鏡、色黒、やんちゃなヘアスタイル、一人称「わし」と、ここはやはりアウェーなのかとやや緊張してメニューを頼む。
しかしこの兄さん、マスタとの会話だけでなく各地から訪れる人とのコミュニケーションを楽しむ人だった。
私や後から来た群馬のトラック運転手さんに気さくに話しかけてくれた。
「観光客向けじゃない、地元民の店に来てくれて嬉しいよ。でもよくこういう店に一人で入ってきたよね~」
それまでもじもじしてタイミングをはかりかねていたが、ここぞと「いとちゃんの紹介です~」と説明。
マスタから「どういうつながり?」と期待どおりの反応をもらい、ドリアン二期生ということ、今日から見学させてもらっていることをお話した。
すると見た目やんちゃな兄さん、ドリアンと田村校長のお知り合いでした。
「ものづくりするならね、色んなこというお客さんおると思うけど、全部拾おうとせず自分が作りたいものを作るべき。そんでそれをいいと思ってくれるお客さんを大事にするんよ」(おかしな広島弁再現ですみません)
おお、、、これ校長の授業でも聞いたことあったぞ。
この兄さんナニモノか?
次第にわかったのが、どうやら広島でとても有名なケーキ屋さんの主でした。
そして見た目より10歳以上ベテランの50代とのこと。
群馬の運転手さんと一緒に「想像をいちいち超えてくる!引き出し多い人だわー」と盛り上がった。
兄さんのお店はかなりの人気店だが、自分の作りたいものだけを守りたいので店舗拡大は考えていない。
自家農園でレモンやミントを育て、店のケーキに使っている(色黒の理由はこれだった)。
朝4時起床で仕込み開始し、18時にはしっかり飲んでいる。詳細はわからないが、少なくとも週一で飲みにでている。
このアニキ(というほうがしっくりくる)、オーナー兼プレイヤーの悦のニオイがプンプンしている…。
なんだか強烈なインパクトを放つ人に出会えたようだ。
ここでもドリアンのご縁を感じつつ、和やかに時が過ぎていく。
今回はアニキのお店に行けなかったけど、次回機会があれば訪問してみたいところが増えたのだった。