お正月の風景
お正月番組も様変わり
2023年のお正月番組は、事前収録の担当分ばかりだったので、久しぶりにゆっくり過ごしました。なんとなくテレビを見る時間もあったので、お正月番組について考えてみました。
紅白を含め、本当にドレスアップの程度が少なくなった、と今年は改めて感じました。司会やメインゲスト級の方々も、ドレスでも振袖でも、髪飾りを付けずにストレートのままヘアをおろしたり、アップにしても高さを出さずにごくごく小さく結って、コンパクトなヘアスタイルが多いです。
アーティストの皆様も、紅白や年末歌番組だからって衣装を頑張りません。「普段の私たち」、もしくは「普段の私たち」の延長のもの。もちろん、とても思い入れがあったり、何かを意味しているのかもしれませんが、見た目はほとんどいつもと変わらず。
ファッションの歴史を紐解いてみれば、必ず振り幅があって、揺り戻しがあるものなので、ここまでカジュアルになっていくと、そのうち盛り盛りにドレスアップし始める日が来るのでしょうか。
大きな意味での次のトレンドを考えると、ワクワクしますね。
令和の時代におけるお正月の着物
もはや着物を着ているだけで大きくドレスアップと受け取られる時代に、「お正月の着物」には何を着るべきなのか。何を着たら良いのか不明瞭です。あなたなら、お正月の着物と言われて、たっぷり松の絵が描かれた訪問着を想像しますか。それとも紬の割烹着を着ておせちの準備をしているところでしょうか。
正解が無い時代ゆえに、悩まれる方が多いと思うのです。
でも大切なのでは、自分が改まった気持ちに、お会いする方をお正月らしい華やいだ気持ちになってもらうことが、何より大切というところに立ち返ってみれば、何を着ようかみえてくるのではないでしょうか。
まだ挑戦していないけれど興味があるという方は、是非来年「お正月の着物」にチャレンジしてみては如何でしょうか。
★きものスタイリスト 森 由香利★
Yukari Mori Kimono Studio
Instagram: @yukarin_kimono
公式Line: https://lin.ee/OHPyC3n
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