「ヒドい」に隠された本音に気づく
「ヒドい」の後にどんな言葉が続く?
ヒドい!!
この言葉の後に続くのは・・・
・ちっともわかってへんやん!
・人の話、全然聞いてへんやん!
・知りもせんのに、決めつけるな!!!
・そっちも好きなことしてるのに・・・
・・・
きっと、こんな言葉をつけたくなるのでは?
「ヒドい」と言われた相手の気持ち
ヒドい!!
と、言われてよろこぶ人は、まあ、いないでしょう。
あなたから責められていると思います。
だから、責められて嫌な気分になります。
人によって、その嫌な気分をどう表現するかは様々です。
ここは力関係も大きく影響します。
あなたより相手が力が強いと思うと、強気に怒りをぶつけてくるかもしれません。
あなたより相手が力が弱いと思うと、いじけてムスッとして黙ってしまうかもしれません。
いずれにしても、「ヒドい」と言ったあなたに対して不愉快な気持ちを持つはずです。
「ヒドい」ってどんな気持ち?
ところで、どうしてあなたはヒドいと思ったのでしょうか?
ヒドいと思ったから。しかないでしょ。
と、思うかもしれません。
しかし、ここで終わると本音にはたどりつけないのです。
その先に本音が隠れているからです。
そして、あなた自身がそれに気づいていない。
ここから、糸がもつれていくのです。
隠れている本音とは?
これは、後に続く言葉によって変わってきます。
・ちっともわかってへんやん!
⇒なんでわかってくれへんの、かなしい
・人の話、全然聞いてへんやん!
⇒私の話は聞きたくもないんやわ、さみしい
・知りもせんのに、決めつけるな!!!
⇒悔しい、ムカつく(怒り)
・そっちも好きなことしてるのに・・・
⇒悔しい、見返してやる(恨み)
などが考えられます。
自分と向き合い掘り下げていくことで、自分の本音に気づけるのです。
悔しい、怒り、恨みは、さらに深く掘り下げていく必要があります。
こうした感情がわいてくるのは、対極に「愛」があるからです。
自分のことを大切に思うがゆえに、相手に受け入れられなかったときにこうした感情を感じるのです。
あるいは、相手が大切な人だからこそ、余計にそう感じてしまうこともあるでしょう。
わかってもらえなかった悔しさ、怒り、恨みの先には、「かなしい」「さみしい」という本音があるのです。
「かなしい」「さみしい」言葉のイメージ
「かなしい」「さみしい」は、感情を言葉で表現しているだけです。
ところで、
あなたのヒドいの本音は、「かなしい」「さみしい」ですよ。
と、言われて、あなたはそれを素直に受取れますか?
いや、そんなんナイです。
と、思ってしまうかもしれません。
だとすると、「かなしい」「さみしい」にあなた固有のイメージを持ってませんか?
・そんな感情は子供だけのものだ
・相手に対してそんなカワイイ感情は持ってない
そう思うとまた糸がさらに絡みだしてきます。
その結果、「ヒドい」という言葉を選択した
無自覚で選択しているので、そんなつもりは全くないでしょう。
この選択も、過去の経験から繰返し行ってきて、脳が自動的に選択してくれています。
あなたにこんな「かなしい」「さみしい」思いをさせる相手は「ヒドい」人だと、インターネットの検索エンジンのように瞬時に結果をもたらして、言葉を発してくれているんです。
だとしても、これすべてあなたの中で起きている反応でアクション。
言い換えると、あなたがそれを選択しているということです。
この事実は、受取ってくださいね。
もし、本音で会話できたら・・・
イメージしてみてください。
あなたが、「わかってもらえなくてさみしいです。」と、伝えたら、相手はどう反応しそうですか?
相手は、あなたに怒りを返して来そうですか?
相手は、あなたに口をつぐんで背を向けそうでしょうか?
これまでと反応が変わりそうだと思ったら、本音の会話にトライしていきませんか?
いきなりはハードルが高いかもしれませんが・・・(汗)
「かなしい」「さみしい」が、言いづらいなら
ガッカリした、残念に思う、切ない、ツラい、傷ついた・・・など
他の言葉で伝えてみるところから始めてはどうでしょうか?
どんな言葉なら言えそうか?
予め、同義語を調べておくといいですね。
本音で会話すると気持ちが引き摺らない
私たちは、どうしても言葉に引き摺られてしまいます。
対人関係は、コミュニケーションをメインにして関係を築いていこうとするので、ココやっぱり大切です。
でも、本当に思っていること(本音)ではなく、言葉をすり替えて、誤魔化して伝えると、相手はあなたの本音を受け取れません。
そうして、誤解がさらなる誤解を生み、糸はどんどん絡まっていくのです。
あなたが本音で会話をすると、相手も本音で返してくるでしょう。
すると、そこでお互いスッキリ!
気持ちを引き摺ることにはなりません。
自分が気楽に生きていくために、
自分の本音に気づいて、
本音で会話していくこと
意識していきませんか?
相手を変えることはできませんから。
変えることができるのは自分だけ。
相手のためではなく、自分を大切にするためです♪