自分が悪くもないのに、つい、「すみません」と言ってしまうアナタへ
「すみません」は口ぐせになりやすい
日本人ほど悪くもないのに、すぐに謝る国民はいないと聞いたことはありませんか?そういう文化の土壌があることは確かです。
子供の頃から、親や周囲の大人たちが、
ー感謝を伝えるとき
ーお詫びを伝えるとき
ー誰かに声をかけるとき
すみませんと言うのを聞いて育つのですから、それが正しい使い方としてごく自然に身についていきます。
それに、ありがとうございます。やごめんなさい。と言うよりも、すみません。の方が気楽に言える感じがします。
そして、見知らぬ人に声をかけるとき、すみません以外の言葉で、と言われても急には出てこない。
その結果、一日に何度も「すみません」を口にしてしまい口ぐせになってしまうというのは、すごくあり得るところです。
しかし、この3つのどの場面でもなく、さらに、アナタが悪いわけでもないのに、すぐに「すみません」と言ってしまっているとしたら、それはどうしてでしょう?
幼い頃から、親にダメ出しされていませんか?
躾けの一環と言う前置きをしつつ、出かける準備が遅いと、「早くしなさい。」と叱られ、兄弟と比較して、「なんでアナタはそれができないの」と責められた経験ありませんか?
自分がふと感じたことをそのまま言葉にして、周囲の大人から攻撃を受けたり、同級生の子たちから仲間外れにされたかもしれません。
こうした経験は、逆エンパスにありがちなことです。
幼少期は、親や周りの大人たちに見放されると生きていけないことを本能的に理解しているので、子供はどうすれば自分がそこで生き延びられるかを無意識のうちに考え行動していきます。
そして、親の機嫌が悪いこと、両親がケンカすることさえ、自分のせいだと思いこんでしまうことがあります。
そうして、成長すると自分が悪いわけでもないのに、自分のいる場で何かが起きると反応して、自分が何かしてしまったのではないだろうか?と勝手に自分をいけないヤツに仕立ててしまいます。
だから、反射的に自分が悪くても、すみませんと言ってしまうのです。
正義感、責任感が強いことも影響している
HSPの仲間でエンパスの亜種(個性派)逆エンパスは、気質として正義感や責任感がとても強いです。
自分の周りで何かあれば、自分が適切に対応しなかったからではと、勝手に責任感を抱き、自分を責めてしまいます。
例えば、仲間で楽しみにしていた旅行も現地は雨。
あー、私が雨女だからだ。お天気までもです。
せっかくの楽しい旅を私のせいですみません。と言う具合。
その仲間の誰かが、ホテルの備品を壊してホテルの方に叱られたとしても見ているだけで自分が叱られている気になって、お詫びにお掃除やります。などと言ったりすることも・・・。
しかし、そこまで自分が背負い込む必要ありますか?
その無意識に潜んでいるモノは・・・
子供の頃の自分はイケナイ子だと言う思い込みは自己否定をもたらします。
それは、事実でしょうか?
いえ、これは周囲の親や大人たちの配慮が足りなかったのです。
しかし、親や大人がイケナイ。と、短絡的なことではなく、親たちもそう育てられたから、それが当たり前だと思っているのです。
だから、自分にダメ出しすることも自己否定することも必要ないのです。
そして、もう一つ考えられることがあります。
それは、自分をいい人に見せようとしていませんか?です。
いい人だと思われたいのは、自己否定があるからで、自分で自分を認められないので、他者からいい人だと認められることで自分にOKを出そうとするものです。
誰かにいい人だと思われなくても、アナタは十分素晴らしい存在です。
ここから脱出するには・・・
私がここから脱出するためにやってきたことです。
人によって合うあわないがあるので、こんなやり方もあるのかと思って受取ってください。
1,「すみません」を出来るだけ使わない練習をする
一般的に使う3つのシーンの「すみません」を別の言葉にする。
・感謝を伝えるとき →→ありがとうございます。
・お詫びを伝えるとき →→ごめんなさい。
・誰かに声をかけるとき →→お願いします。こんにちは、
2,客観的な視点を持つ
それは、本当に自分が責任を持つことなのか?を考えてみる
3,人は誰でも起きた課題を解決できる能力があると信じる
他人の責任まで背負い込もうとするのは、実は勝手に上下関係を作っています。その人には解決する能力があると信じているなら、自分が手出しをする必要はないのです。
それでも、自分がというのであれは、それは自分の存在を誇示したい、他者に存在を認められたいからです。
自分を大切に生きよう!
無意識とは言え、自分が何かやってしまったのでは、と、自分を疑ったり、あるいは、いい人になっているつもりで言動していることが、実は相手との上下関係を作り勝手に下に入ってしまっているのです。
毎回それをやっていると、誰かに都合よく何かをさせられたり、どうせまたあの人よ!などと言われなくても良いことを言われて悲しい思いをすることになります。
自分を守れるのは自分だけです。
自分を大切に生きていきましょう♪