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サービス☆記事 令和版 誕生日別 和のお守り文様 2月18日<七福神文>
令和版 誕生日別 和のお守り文様
令和の日本では西洋の文化が定着し、日本人特有の寛容さから異文化の祝い事なども生活の一部となり、それが当たり前のこととなっております。
それゆえに我が国特有の文化や文様が思い返されることが少なくなりました。
しかしちょっと考えてみてください。
さまざまにアレンジされながらも、その文化は脈々と受け継がれているのです。
たとえば昔からあった「瓜文様」。瓜科の植物は蔓草が繁茂する様子から繁栄の象徴とされ、手回りの道具や絵にあしらわれてきたのです。
現代では半分にカットされたスイカがデザインされた図案があるとしたら、これが昔通りの「瓜文様」ということになります。
文様にはそれぞれの意味があります。
366日のそれぞれにふさわしい文様を数秘術などから割出し、解説を加えたのが本書です。
季節にそぐって文様化された動植物、有職文様、渡来文様など、令和の時代だからこその文様も含まれております。
一年を豊かでラッキーに過ごすエッセンスとしてご活用ください。
暦について・・・
我が国は長い間太陰暦(旧暦)に従っていました。
太陽暦を取り入れると発表されたのは1872年明治5年11月9日。
実際に施行されたのは、旧暦明治5年12月3日を明治6年1月1日として開始されました。
太陽暦が当たり前の令和の我々には、旧暦はもはや遠い存在ですが、一月ほども違うと季節もずれてくるというもの。
行事や季節感に違和感を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
旧暦の季節区分
春 1月~3月
夏 4月~6月
秋 7月~9月
冬 10月~12月
新暦の季節区分
春 2月~4月(5/4までが春)
夏 5月~7月(8/6までが夏)
秋 8月~10月(11/6までが秋)
冬 11月~1月(2/3までが冬)
本書は新暦に則り、改めて令和版の『誕生日別 和のお守り文様』として発表させていただきます。
青木 紫
<2月18日生まれのあなたの文様>
七福神文(しちふくじんもん)
七柱揃えば、それはもう「最強幸運」ですね
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七福神といえばまさにラッキーセブンの神様たちです。
「七」という数字は縁起のよい数字の代表ですが、七柱の神様が集まるということは、まさに最強。
インドの仁王経の中に、「七難即滅 七福即生」という言葉がありますが、この説に基づいて七福神を詣でれば、七つの災難が除かれ、七つの幸福が授かるといわれています。
各神のご利益は以下の通り。
恵比寿天・・・左手に鯛を、右手に釣竿を持ち、商売繁盛を司る。
大黒天・・・頭巾をかぶり、財宝を表す宝袋と打ち出の小槌を持つ、五穀豊穣を司る。
毘沙門天・・・甲冑を身に着け、槍と宝塔を持ち、勝負運、金運、開運を司る。
弁財天・・・琵琶を持つ芸能に秀でた女神ですが、ミズチの縁で強財運を司ります。
布袋尊・・・福耳に福腹の大きな宝袋を持つ、富を司る福神です。
福禄寿・・・インド出身の白い髭がトレードマークの福神は子孫繁栄と財運招福を司ります。
寿老人・・・中国で尊ばれる延命長寿を司る神。神鹿を従えた開運の神様です。
七福神の中で日本の神様といえば恵比寿天ですね。
古の各国から集まった福神アベンジャースが日本で形を成し、「七福神めぐり」という縁起のよいイベントが出来上がりました。
巡ってご朱印を集めるもめでたく、巡るだけでご利益がある、とてもありがたいもの。
昨今では外国人の巡礼者も多いようです。
江戸の庶民が縁起を担いだ「七福神めぐり」がまさか数百年の時を経て、宗旨も異なる外国人に受け入れられるとは。
それはまさにあらゆる神々が、キリスト教までも受容するこの日本の寛容さがなした神の習合といっても過言ではありません。
まさに古のダイバーシティ。
こういった概念が広まってゆけば世界がひとつになる日は遠くないかもしれません。
大きな心でゆるりと人種を超えた未来を思い浮べるのもよいものですね。