サービス☆記事 令和版 誕生日別 和のお守り文様 6月24日<睡蓮>
令和版 誕生日別 和のお守り文様 六月
令和の日本では西洋の文化が定着し、日本人特有の寛容さから異文化の祝い事なども生活の一部となり、それが当たり前のこととなっております。
それゆえに我が国特有の文化や文様が思い返されることが少なくなりました。
しかしちょっと考えてみてください。
さまざまにアレンジされながらも、その文化は脈々と受け継がれているのです。
たとえば昔からあった「瓜文様」。瓜科の植物は蔓草が繁茂する様子から繁栄の象徴とされ、手回りの道具や絵にあしらわれてきたのです。
現代では半分にカットされたスイカがデザインされた図案があるとしたら、これが昔通りの「瓜文様」ということになります。
文様にはそれぞれの意味があります。
366日のそれぞれにふさわしい文様を数秘術などから割出し、解説を加えたのが本書です。
季節にそぐって文様化された動植物、有職文様、渡来文様など、令和の時代だからこその文様も含まれております。
一年を豊かでラッキーに過ごすエッセンスとしてご活用ください。
暦について・・・
我が国は長い間太陰暦(旧暦)に従っていました。
太陽暦を取り入れると発表されたのは1872年明治5年11月9日。
実際に施行されたのは、旧暦明治5年12月3日を明治6年1月1日として開始されました。
太陽暦が当たり前の令和の我々には、旧暦はもはや遠い存在ですが、一月ほども違うと季節もずれてくるというもの。
行事や季節感に違和感を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
旧暦の季節区分
春 1月~3月
夏 4月~6月
秋 7月~9月
冬 10月~12月
新暦の季節区分
春 2月~4月(5/4までが春)
夏 5月~7月(8/6までが夏)
秋 8月~10月(11/6までが秋)
冬 11月~1月(2/3までが冬)
本書は新暦に則り、改めて令和版の『誕生日別 和のお守り文様』として発表させていただきます。
青木 紫
<6月24日生まれのあなたの文様>
睡蓮(すいれん)
睡蓮は水面をしっとりと彩る初夏の花ですね。
蓮の花はハス科で睡蓮はスイレン科の浮性植物ですので、実は種が違うのですが、どちらも仏教に深い関わりの花であることには変わりありません。蓮は白やピンクの色合いですが、睡蓮はカラーバリエーションも豊富で色によって花言葉が違います。
白・・・「純白」「純粋」
ピンク・・・「信頼」
黄色・・・「優しさ」
紫系・・・「信頼」
菩薩像などが蓮華座の上に鎮座しておられますが、一般的にはそれは睡蓮の方だということです。そしてお釈迦様の庭にある池には睡蓮が生えているということで、とある仏教用語が思い出されます。
それは『蓮(はちす)の臺(うてな)』です。
人が亡くなると、その行く先は極楽浄土か地獄のどちらかです。
極楽浄土に生まれる魂はお釈迦様の庭の蓮の上に生まれ変わるといわれております。
そのことから愛する人に「次の世も共に生きよう」という二世の誓いを「共に蓮の臺に生まれよう」と約束したのです。この言葉から運命を共にするという『一蓮托生』という言葉も生まれました。
睡蓮というと印象派のモネの優しいタッチが思い返されますね。彼は40歳から80歳までの間に睡蓮を題材とした作品を約200作品残しております。すべて表情や趣が異なりますので、ぜひお気に入りの一枚を絵ハガキなどで飾ってみてください。
深呼吸をして、神仏加護を祈りましょう。