春夏秋冬 【シロクマ文芸部】
みなさん、こんにちは。
仕事の都合で二週お休みをしてしまいましたシロクマ文芸部。
気分転換として、頭の体操もかねて思考をめぐらせるのが心の健康につながるかと実感します。
しかし、人は思考を止めないものだなぁ、と常日頃から思うのです。
何をやっていても思考って止まらないですよね。
眠っていても夢をみながら思考しているのですから、脳って偉大です。
と、独り言でした。
今週のお題は「夕焼けは」からはじまる創作です。
小牧部長、今週もよろしくお願いいたします。
『春夏秋冬』
夕焼けは何故だか心に沁みる。
それはほっと一日が終わる瞬間だからだろうか。
子供の頃はまだまだ遊び足りなくて夕焼けが好きではなかったが、大人になってから、ふと足をとめるようになった。
春の暮れなずむ夕焼けは明日への希望へとつながり、暑い夏の日の終わりにはホッと不思議な安堵感を覚える。
秋は夕暮れというけれど、どの季節でも味わいがある。
冬に見る夕焼けは早く家で温まりたいと帰巣本能を刺激するものだ。
人生の黄昏時にさしかかり、私の中の夕焼けはいつでも鮮やかで美しい。
そう思えることは悪くない。
〈了〉