翻訳者のつぶやき なんで私が『臓器収奪ー消える人々』を... その17
ウイグル人と日本人には共通のDNAが…??
(...実に物騒な書籍の翻訳者になってしまいました。その経緯と本書の内容に関わる逸話や情報をお伝えできればと、ブログを書いています。)
(17)蒙古斑
【SMG 結成4周年集会】
2022年5月27日に衆議院議員会館でSMG(Stop Medical Genocide)結成4周年集会があった。昨年は3周年に寄せてマタス弁護士が「祝福すべきことではないが、地道に取り組む不屈の精神を称賛する」「SMGが我々と共に歩み、あらゆる困難にもまけずに努力を続けていることに気持ちが和らげられる」とメッセージが伝えられた。そして4周年も過ぎてしまった…
今回の集会は小規模ながら、議員先生のお言葉を挟みながら、重たい内容が次々と提示された。
1)『冷戦の中のカナリアたち』の上映(無料配信中なのでお時間があれば左記のタイトルをクリックしていただきたい)。(49分)
2)昨年9月に国境を超えた5つのNGO団体が発表した世界宣言の紹介。
3)中国で通算12年拘束され、民衆法廷でも証言した中国人の法輪功修煉者の于溟(うめい)氏のオンライン参加。米国に亡命する前に、中国国内の病院の臓器移植科に潜入調査を行い、多くの証拠映像を集めている。
【石橋衆議院議員】
英国でこの会合の録画をYouTubeで拝見した。映画上映後の石橋林太郎衆議院議員の手短な挨拶(1:01:15から1:04:26ーご留意:この動画は1時間8分のところから映像が消えます)を聞きながら、ウイグル人のトフティ氏が広島の上映会に参加した時のことを思い出した。2017年の上映会で石橋議員(当時は広島県議会議員)はトフティ氏の人柄に打たれたご様子だった。同年10月、総選挙の直前にもかかわらず、トフティ氏の来日上映会を実行してくださり、『知られざる事実』の広島上映会に至った。
逐次通訳をすると、質問から答えまでがどうしても間伸びしてしまい、聴いているほうは集中しにくい。石橋議員は、私の通訳のあとにご自分の言葉で要約してくださり、聴講者にとってわかりやすくまとめてくださったことを今でも感謝している。
【美しい場所】
このアテンドでは、名古屋、広島、逗子、東京と回った。トフティ氏のスライドは、ウイグルの位置を示す地図と景観から始まる。どこの上映会のあとだったか明確に記憶していないのだが、会が終わってから、一人の女性が目をうるわせながら、私に話しかけてくれた。「私、行ったんです。本当に綺麗なところだった…」。
日本人のシルクロードに対する思い入れを改めて認識したアテンドだった。
【フン族】
トフティ氏によると、万里の長城から北にはフン族が住んでいて、ウイグルは「アフン」と言ったそうだ。そして「にほん」は「ニフン」だというご自説。共通点がたくさんあるそうだ。その一つが、ウイグル人にも日本人にも蒙古斑がある。ヨーロッパ人にも漢民族にもないということだ。
蒙古斑については、日本人の子供のお尻に大きなあざがあるのを見て、親の幼児虐待ではないかと疑われた人がいるという話を、イギリスの駐在員の奥さんから耳にしたことがある。ウイグル(東トルキスタン)と日本。遠く離れた位置にあるのだが、ご先祖様は近いのかもしれない。
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ワニブックスのニュースクランチで、抜書記事を出しています。今回も「日本語版に向けてのまえがき」からの抜粋です。
第7回 中国での臓器移植ツアー売上第1位が日本人であるという事実