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2016年6月~2016年7月19日の我が子との記録をまとめた振り返り日記です。

娘の訪問医を誰も受け入れてくれない中、福井市のオレンジホームケアクリニック紅谷医師が引き受けてくれました。

紅谷先生はじめ在宅チームの皆さまと初対面

入院中、娘は1週間から2週間で体調を崩していました。後から聞いた話ですが命は1週間後2週間後どうなるか分からないと言われていたそうです。
福井市と大野市では片道30分以上かかります。また点滴が高額で採算がとれる患者ではありません。全てにおいて感謝しかありません。

話を聞いてから、今までで最も小さな終末期と言われた患者さんの紹介に、内心とても困惑していました。
でも、僕は紹介状で病気のことは知っているけど、ゆかりちゃんのことは何にも知らない。だから病状とか、どうなるかわからない、とかそんなことばかり考えてしまっていることに気づきました。だから、会いに行く前日、ゆかりちゃんってどんな子だろう、って考えてみました。
難しい病気を持って生まれてきて、すぐに死んでもおかしくないのに1歳になってるゆかりちゃん。すごい強い子だよね、って。大人でもへこたれそうな大きな手術や入院を体験してる、すごいな、と。きっとゆかりちゃんのためなら周りの大人もついつい頑張っちゃうような、魅力的な子に違いないなー。でもその病状で、家族や医療者に「家に帰ろう」って思わせるなんて、大人のやさしさや勇気を引き出せる、そんな力を持った子だな。
きっと、笑顔の素敵なひまわりのようなエネルギーに満ちたゆかりちゃんに違いない、って思えてきたら、明日会えることが楽しみになっていました。
で、翌日、ひまわりを1輪買って、ゆかりちゃんに会いに行きました。
ひまわりのような笑顔で受け取ってくれたゆかりちゃんに「会えて良かった、会いたかったよ」って声をかけました。「早くお家帰ろうね」って。

オレンジホームケアクリニック紅谷医師

紅谷医師はじめ多くの皆さまの協力のおかげで2016年7月19日、娘は1歳0か月で人生で初めて退院できました。


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