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アウトリーチ@福岡


先日、アウトリーチ活動のために福岡へ行ってきました!
個性溢れる小学生へ音楽を届けるまでの過程を記録してみます。

きっかけは以前更新したアウトリーチ実施報告をSNSで更新したことでした。(SNS発信侮る無かれ!)


依頼を受けて大切にしたこと

1ヶ月前にZOOMで事前打ち合わせを実施。
お話お伺うと、音楽的な取り組みが未経験とのことで全てお任せで依頼いただきました。

対象は施設に通う個性豊かな小学生。
自由な感情のまま音楽に触れて欲しい。

お話を伺う中で、そのような考えに至りました。
そこで、興味を惹きやすい有名な曲やポップスをあえて取り入れず、クラシック音楽だけでコミュニケーションを図ることを軸に選曲作業に取り掛かることにしました。

施設にはピアノがないとのことで電子ピアノを持参。
ちなみに、使用したのはPrivaPX-S1100です。


大変だったこと

当日を迎えるまでに大変だったことは、私のヒアリング不足と電子ピアノを使用してのアプローチが初めてということでした。

①お任せでもヒアリングはMECEに。
依頼を頂いたスタッフの皆様にとっても初めての試み。
私も友人の職場でありながらも、仕事で携わることは初めて。
お互い手探りだったと思います。

次の改善点としては
・事前ヒアリングシートの作成
・進捗報告

当日が近づく中で「あ、これ確認しておけばよかった!」「この取り組みはできる環境なのか?」という確認漏れが多発。
今回はお任せいただいていたので、内容に関する修正は発生しないものではありましたが、やはり任せて頂いたからには期待に添えたいところ。

双方に不安や手探りの行動で時間や労力を奪われないようにしたいものです。
今回のご依頼に関しては私も初めてのことが多く、100%私の改善すべきところ!

②電子ピアノで伝える難しさ
普段はクラシックを基本としているため、アコースティックで演奏することが多いです。
普段の練習もありがたいことに自宅のグランドピアノで練習しています。

幸い会社員時代に賃貸でひっそり弾くために買った電子ピアノがあったので、今回のようにピアノがない場所でのご依頼も受けることができました。

いざ練習に取り掛かるとグランドピアノと電子ピアノのタッチの違いに苦戦。
(タッチの違いについては今回の取り組みに関係なく、楽器の違いで起こる表現方法の違いによるものですが…)
選曲も細かい表現を伝えることが難しいので、電子ピアノでありながらも音の変化を楽しめるものを重視して取り組みました。

私のMCでは、楽器について構造や歴史のお話をすることが多いです。
しかし、今回は電子ピアノ。もちろん構造は全く違います。
構造や歴史についてのMCはカットしました。

手探り状態でありながらも「とりあえず皆で楽しめればOK!」という悟りを開き、当日を迎えました。

いよいよ当日

楽器の詰め込みも終わり、車に乗ったものの…まさかのエンジンかからず!
「最悪」の言葉以外見つかりませんでした。

なんとか車を手配し、福岡に到着。
友人含むスタッフさん3人と合流し、美味しいカレー屋さんで和やかな雰囲気でランチをいただきました。

その後、施設へ向かい個性溢れる元気な子供たちに初対面!
大きな電子ピアノを組み立て、準備を進めている間は興味津々。

本番では5曲ほど演奏させていただきました。
演奏中は自由で素直な感情のまま、演奏に耳を傾けてくれる子供たち。
曲の間には子供たちの感情を置いていかないように、話してくれる子には耳を傾け、寄り添いながら進めました。

ピアノに触ってみる子供たち

私の今回の目標としては「どうだった?」を聞かないこと。
子供たちの言葉の引き出しはまだ少ないため、限られた言葉だけでは伝えきれない曲の印象を無理して聞き出すことは控えたいと思いながらお話をしました。
プログラムの中には想像するための選曲やMCも取り入れていたので、必要に合わせて言葉を引き出していくことを意識しました。

子供の想像力は豊かで、大人の凝り固まった脳をほぐしてくれます(笑)
回答に対して正解も不正解も伝えません。
肯定した上で話をどんどん進めていきます。

自由な体勢で音楽を楽しんでもらいました。


そして、音楽を教えるための演奏ではないことをお伝えしていたので、参加は任意とし、奥の部屋で好きなおもちゃで遊ぶ子もいました。

演奏後にスタッフさんとお話しする中でも、任意参加ができる環境づくりは結果的によかったと思いました。新しい学びでした。


演奏を終えて

手探りの中での演奏でしたが、結果としてはとても楽しかったです!
もちろん、課題は沢山あります。

アウトリーチやリトミックの専門知識は浅いため、自信を持って取り組めるように今後学びたい分野です。そして、今回は支援が必要な子たちと触れることもあり、音楽療法の領域にも興味持つきっかけになりました。

“ピアニスト”という職業でも、音楽の歴史だけでなく、教育分野についても学ぶことがある職業と思うと、益々興味深い仕事です。

そして今回、ピアノを持参して演奏したのは初の試み。
旅しながら働くのもいいな〜と考えていましたが、やはり近くにピアノがないと仕事できません。
しかし今回は、ピアノがない環境でも音楽を届けていけることを経験しました。
あれ?ピアニストでも旅しながら仕事できるのでは?
新しい働き方見つけられそうです。

今後も私が好きなピアノを多くの人に届けられるように精進したいと思います。

ピアノがない環境でも依頼が受けられると知ったので、気になっている方是非!♪


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