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(株)しくみデザイン×1年生学活×プログラミング教育①|出前授業

🐱事業紹介🐱

1. プログラミング教育って?



2020年度以降、本格的に始まった小学校、中学校、高校でのプログラミング教育の必修化。教育現場に“プログラミング教育”という言葉が聞かれるようになってから、もう4年ほど経ちますね。

教員時代の私はというと、正直下記のような感じでした。

当時の私。おそらくほとんどの先生方がそうだったのではないでしょうか?


ちなみに文部科学省の『小学校プログラミング教育の手引』にはこのように書かれています。

小学校におけるプログラミング教育のねらいは、
①「プロ グラミング的思考」を育むこと
②プログラムの働きやよさ、情報社会がコ ンピュータ等の情報技術によって支えられていることなどに気付くことがで きるようにするとともに、コンピュータ等を上手に活用して身近な問題を解 決したり、よりよい社会を築いたりしようとする態度を育むこと
③各教科 等の内容を指導する中で実施する場合には、各教科等での学びをより確実な ものとすること
の三つと言うことができます。

文部科学省:プログラミング教育のねらい

この文章は一部の抜粋で、実際にはもっと長い文章が続きます。全てを読みましたが、まだ始まったばかりの教育であり、正解はないように感じました。ただ、注目すべき点は「プログラミングができるようになること」という表記はないということです。

また、有識者会議では学校段階ごとに以下のようにまとめられていました。

【小学校】身近な生活でコンピュータが活用されていることや、問題の解決には 必要な手順があることに気付くこと。
【中学校】社会におけるコンピュータの役割や影響を理解するとともに、簡単な プログラムを作成できるようにすること。
【高校】 コンピュータの働きを科学的に理解するとともに、実際の問題解決に コンピュータを活用できるようにすること。

参考 有識者会議「議論の取りまとめ」(抜粋)

ふむふむ…🤔こうして見ると、特に小学校段階ではプログラミング教育に対してあまり難しく考えなくて良さそうですね✨

…と、前置きが長くなりましたが、ここまで書けば今回の授業レポートがプログラミング教育に取り組むものであることは想像がつくかと思います。しかし、挑戦するのはなんと

1年生なんです!!!


夏休みに、ある担任の先生から
「1年生ですが、プログラミングに挑戦させてあげたいんですよね。
Springin’を使いたいんです!教えてくれる講師の先生はいますか?」
という相談がありました。

Springinʼは、プログラミングの知識が一切なくても、直感的な操作だけでゲームや絵本などを自由に作れる、創造的プログラミングアプリ。そして、作ったゲームや絵本を、他のユーザーと共有して楽しむことができるプラットフォームサービスでもあります。ここは、すべての人に開かれ、誰もが輝くことができる、クリエイターのためのステージです。

Springinʼとは?


私も1年生がプログラミングに挑戦する姿を見てみたいと思っていましたし、Springin’は以前から知っていて、しかも福岡の会社が開発していると聞いていましたので、株式会社しくみデザイン代表取締役である中村俊介さんに直接講師のお願いをしてみました。


その結果、特別バージョンで授業を行っていただけることになったのです👏
(何が特別バージョンかは最後に✨)

さてさて1年生によるプログラミングの授業、いったいどんなものになったのか、ぜひ最後までお読みくださいね~♪

2. プログラミングって?


今回は、福岡市南区にある弥永小学校にお邪魔しました。

2クラス合同での授業。タブレットを大事そうに抱えて理科室に入室してくる1年生。今からどんな授業が始まるんだろう?とドキドキが伝わってきます。

さあ、いよいよ授業スタートです!

事前にインストールされたSpringin’ を起動します。
最初に中村さんより出た指示は

「好きな色を選んで丸をかいてみて」
「今度はその丸に顔を書いてみて」

子どもたちはタブレットに向かい一生懸命丸をかきはじめます。そして顔を描きます。たったこれだけの指示ですが、それぞれが選ぶ色も大きさも、顔の表情もちがってとっても楽しいです✨

すごく真剣な子どもたち

いろんな顔ができはじめた頃…
「次はその顔を動かしてみよう。画面上にある再生ボタンをおしてみて。」
という指示がでました。

次の瞬間…
「うわー!!!動いたー!!!!」
「顔がうごいてるー!!!」
「すごい!すごい!すごい!!!!」

興奮の声があちこちから響き渡りました。

左:立ち上がって興奮している子
右:隣の班にまで行って様子を見に行く子

本当にもうすごい盛り上がりを見せていました笑。
この後も同じように、1つ1つ出来ることが増えるたびにこの興奮状態になることがずっと続きました。

おそるべき元気な1年生です笑


次に中村さんからは、こんな話がありました。
「1年生のみんなには少し難しいかもしれないけど、この世界には「動き」があるよね。ボールがあって動かすとボールが転がる。こういう当たり前の動きをプログラミングでも教えてあげてできるようにするんだよ。」

そして次の指示が出ました。

「今度はね、指で線を一本書いてみよう」
「例えばその棒の上に顔(😊)をおいてみて」
「そして再生したらどうなるかな?」

再生ボタンを押すことにはもうすでに慣れていた子どもたちですが、いざ押してみると…
「あっ!落ちたー!!」
棒の上を転がると思っていた顔もボールも一緒に落ちてしまいました。少し予想外の動きに、子どもたちは驚きます。

「落ちてしまうのはなぜだろう?」
「これって落ちないでー!って言ってあげないといけないんだよね。」

「落ちないでー!!!!!!」

(画面に向かって真剣に叫ぶ子どもたちの姿が可愛すぎます笑)

「言葉で言ってもわからないよ。」
「どうしたらいいかな?」

「その線をピン止めと言って、ピンマークをつけて固定してみると、みんなが書いた顔はどうなるかな?」
「ちなみにピンの絵はわかるかな?」

ピン止めをして自分の絵がどうなるか試したい子どもたちは、アイコンの中からピンをすぐに見つけ出し、自分の描いた顔がどうなるか試してみます。

今度こそ棒は固定され、顔が棒を伝って落ちていく様子を見て、大興奮!!

その後も、転がったり、ジャンプしたり、ゴールしたりと、さまざまな動きを学びました。もちろん、そのたびに大興奮の可愛い1年生たちでした。あっという間の45分間の授業が終わりました。

3. 特別バージョンでの授業の実現


今回の授業は、担任の先生からの「Springin’でプログラミングを子どもたちに体験させてあげたい」というリクエストから実現しました。

その理由を伺ったところ、「まだ1年生なので、感覚的にプログラミングが学べるSpringin’が1番最適だと思うからです✨」とのことでした。

確かに、Springin’はプログラミングの楽しさを損なわないよう、文字を一切使わず、エラーが出ることのない革新的なビジュアルプログラミングアプリとして開発されたそうで、1年生にはぴったりだと感じました。

中村さんにも事情を説明すると、快く授業を引き受けてくださり、実現することができました。

そして、今回の特別授業で何が特別だったかというと…中村さんによる授業が行われただけではなく、初めて触れたSpringin’を通じて、プログラミングの楽しさを体験し、3カ月後のプログラミングコンテストに挑戦することになったのです✨

「1年生がコンテストに参加できるのか?」とお尋ねしましたが、ワークショップなどで幼稚園の子どもたちでもできるようになるそうで、全然大丈夫とのことでした。

また時間が足りなかったため、もう一度中村さんによる特別授業も開催されることが決まりました!貴重な授業をしてくださった上に、さらに授業をしていただけるとのことで心から感謝しています✨ありがとうございます👏

ということで、1年生によるプログラミング教育について、またレポートしていきますので、楽しみにしていてくださいね😊

最後までお読みいただき、ありがとうございました~!


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