見出し画像

⑮ 崩壊学級に立ち向かう自分に起こった体と心の変化/学級崩壊

学級崩壊(がっきゅうほうかい)とは、学級が集団教育の機能を果たせない状況が継続し、通常の手法では問題解決が図れない状態に陥った状況を指す。主に日本の小学校に関して1990年代後半に新聞やテレビなどのマスコミが使うようになって広まった表現とされている。

学級崩壊とは…?

1. 体と心に起こった変化


今回は崩壊学級を立て直すために奮闘した4ヶ月の間に自分の心と体に起こったことについて話します。

☟ 前回の投稿はこちら ☟

これまでに学級で行った取り組みを中心に紹介してきました。

一進一退ではありますが、 日を重ねるごとにわずかに少しずつ学級に変化が訪れるようになりました。 ただそれと同時に私の心と体にも変化が起こるようになりました。 どんな変化が起こったのか次から紹介していきます。

【① 顔中に吹き出物】

この学級をもって数ヶ月頃に顔をよく見ると無数の吹き出物が・・・。
数えるとその数30個以上?! ゆっくりと鏡も見ていなかったのか全く気づいておらず、次の日学校で仲の良い先生に言ってみたら
「いや、 あまりにもひどくて、 そのことに触れたらいけない気がして・・・。」
と言われてしまいました。 仲の良い先生ですら気を遣わせるほどひどかったようです。

【② 2週間に1度生理がくる】

ある時トイレに行って急に生理がはじまり驚きました。 なぜかというと、2週間前に生理がきていたからです。 調べてみると排卵を伴わない「無排卵月経」というものがあることを知ります。 主な原因は過度なストレス、不規則な生活、 体重減少としてあり、当時の自分に全て当てはまっていました。 それからは2週間に1回生理がくるようになりました。

【③ 食欲がおちて体重が激減】

食事が喉を通らないというより、食べてはいるつもりなんですが、お腹が空かないというか…。 常に学校にいたからか夜ごはんもろくに食べず朝ごはんもパン2口くらいしか食べてなかったです。 結果私の体重は4ヶ月で7kgも痩せてしまいました。後から知りましたが、周りの先生をすごく心配させていたようです。 私は正直気づいていませんでした…。

【④ 星座占いが見れなくなる】

朝ニュースを見ていると、 何気なく流れてくる「今日の星座占い」
あの音が流れてくると怖くなってテレビを消すようになりました。
なぜかというと、もし自分の星座のランキングが低かったら、今日学校でどんなトラブルが起こるんだろう。 どんな暴言を吐かれるんだろう。と考えてしまうからでした。 結果、 この現象は数年私を苦しめ、ようやく最近占いが見れるようになりました。

【⑤ 2学期終業式後、 発熱】

夏休み明けの2学期から崩壊学級を担任し、駆け抜けた4ヶ月間。
2学期の終業式は本来ならうれしいのでしょうが 壮絶すぎたのか冬休みに浮かれることもなく、 ただただ子どもを帰した後の教室で、ボーッとしていたことを覚えています。ただ、次の日の朝になってビックリしたことが起きます。 学校からの電話で起きたのです。 時計はなんと朝の9時でした。 ガッツリ寝坊です。
ただ体もものすごくダルいのです。熱を測ったらなんと39度もありました気が張り続けていた4ヶ月間。初めて爆睡できたのかもしれません。 結局、この日はお休みをもらいました。

後日、崩壊学級を立て直した先生にその話をすると「俺もいっしょ!終業式この次の日熱出たよ!」 と言われました。気が張り詰めている人あるあるなのかもしれません。

2. 信じられないとよく言われますが…


ちなみに2学期の約4ヶ月間、私は1度も学校を休みませんでした。 正しくは、 休むことができませんでした。1分1秒が勝負だと思っていた自分は、私がいない間に学級が後退してしまったらどうしようという固定概念に縛られていたからです。

またあちこちで喧嘩が起こるので、 安全面からも誰よりも早く教室にあがり、全員が帰るまで教室に残りました。胃が痛くても胃薬を飲んで放課後は保護者の方と電話や面談をしたり、ケース会議をしたりと、 身を粉にして働きました。

あれは責任感だったのか正義感だったのか何だったのでしょう。

体が気づかぬうちに悲鳴をあげていたことに当時の自分は必死すぎて気づきませんでした。先生方の中には私と同じように気づかぬうちに体調に異変がある方もいるかもしれません。

3. 最後に


数年前の今頃の自分のことです。

投稿を作りながらあの時の自分は異常なほどに頑張っていたのだな...と思いました。当時のわたしは担任未経験。 専門の教科があるわけでもなく、立場も講師で自信もない。それもあって必死に考えて走り続けたんだろうなと思います。

ただ必死すぎて顔中に吹き出物が出ていたことも、周りに心配されるほど自分の体重が落ちていたことにも気づきませんでした。そういえば自分が5年間一般企業に勤めていた時も、 無理がたたって 「鬱病」 を発症したことがありました。 それに気づいたのもかなりギリギリの時でした。

どんな仕事も含め、 人は頑張りすぎてしまうことがありますよね。 ただそういう時というのは案外、 当の本人は気づいていないのかもしれません。 そんな時に周りの人からの温かい言葉かけや、話を聞いてくれる人、 一緒にいてくれる人の存在がどんなに心強いことでしょう。

私はこの投稿でビビらせたり、驚かせたりしたいわけでなく、このような渦中にいる先生方には無理をしないでほしい。時には周りを頼って休んでほしい。 この時の私はひどかったけど、今は元気に楽しく過ごせていますよ。 ということを伝えたいです。

そして周りにこのような先生がいる先生には、腫れ物に触るような扱いはしないでください。 本人が気づいていないかもしれないから、 体調とか大丈夫?と労ってあげてください。管理職の先生方には本人が大丈夫と言っても大丈夫じゃないかもしれません。 今の働き方改革の中で学級をよくしようとなると担任の先生1人では難しいです。 たくさん支えてあげてくださいということを伝えたいなと思いました。

 この当時の私が電池が1度切れて発熱したように、 長期休みというのは心が一旦リセットされるきっと良い機会ですよね。ぜひとも頑張った自分を労って、ゆっくりとした時間を過ごして心と体を休める休みにしていきたいですね。

もともと少数でもいいから今困っている方に届くといいなと思って記事を作成していました。instagramでは信じられないくらいの反響をいただき、コメント、DMたくさん相談をいただきました。
instagramの投稿は現在削除しておりますが、これからも続きはnoteにてあげていきます。

私があの時助けてもらったり、支えてもらったりしたように、次は私が…
どこかで誰かのお役に立てたらいいです🍀

このシリーズを投稿している経緯

最後まで読んでいただいてありがとうございました🐱

次回はいよいよ最終回!
~子どもたちの変化と唯一流した2回の涙編~を紹介していきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?