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まさか自分が(81)"両親からの電話"
高齢の両親に会いに行ったのは
夏?
暑い頃だった。
兄のサポートで2人でなんとかやれているから安心し
今度は お正月に会いに来るからねと約束をした。
病気になり
手術することになり
お正月に行く約束は果たせなかった。
「正月行けないよ」と電話するタイミングは自分の検査や入院や手術で
逃してしまった。
兄と本当の事は言わないでおこうと
口裏合わせしていた。
兄が
「ゆかりは インフルエンザになったから正月は行けないようだ」
と
短絡的な説明をしたようだ。
幸い母は
最近 物忘れが激しいのできっと
聞いても忘れるだろう。
しかし
インフルだったら回復したらまた
嘘を嘘で重ねることになるから
どうしようと思ってたら
やっぱり
父から 心配して電話があった。
「ごめんごめん 治ったら行くからね」で
深く追求しない父にはなんとか
セーフ (ホッ)
それから
2週間くらいだったっかな…
今度は母から電話。
耳が遠いから
追求されて 答えても
聞こえんし…
めんどくさいやりとりになるなぁ
大きな声で
行けなくてごめんねぇ~!!
と言うと
案の定
質問攻め
「なんかあったのか?」
「どこか悪いのか?」
「いつになったら来れるのか?」
短絡的な嘘よりも
えい! と思い
お腹の手術をしたから
痛くて行けんのよ
行けるようになるまで
元気で頑張ってね
と
大きな声で
明るく話したら
珍しく通じて(びっくり)
「お腹の手術?!盲腸か?
そっかそっかそりゃ痛いな。
治ったらまた来てね」
1人で納得しとった(笑)
ごめんねぇ ごめんねぇ
と私が何度も言うと
「ごめんねぇなんて…そんなことより大事にしなよ」って。
またまたびっくり!!
昔からそうだけど
認知が入ってから 更に
自分の事ばっかり言うようになって
人の心配なんて出来なかったのに。
嬉しかったなぁ
当たり前のことだけど
嬉しかった。
病気になって
この状態じゃ 会いにも行けない。
いつ何時 なんかあってもおかしくない 高齢者。
元気で仕事仕事
遊び遊びに夢中だった私は
会いに行くのも
時間ないし
厄介だなくらいに思ってたけど
病気になった今
行けるものなら
会いに行って
優しくしてあげたいと切実に思う。
あと何回会えるか分からないもんな…
つづく