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アパレル販売員の始まり 自分の限界を決めない

心に残る上司の言葉、これまでの社会人経験を振り返りながら考えてみました。

社会人になりたての新人時代、私はアパレルの販売員として、ある店舗に配属されました。最初は、商品知識も接客スキルも足りず、毎日が試行錯誤の連続でした。しかし、次第に店舗の雰囲気にも慣れ、仲間とのコミュニケーションも増えて、仕事が楽しくなってきました。接客やレジ業務はルーティン化し、日々同じような作業を繰り返す中で、少し安定した気持ちを感じていました。

そんな中、ある日、別の店舗への異動を打診されました。新しい環境での仕事に対して不安もあり、私はその異動に消極的でした。「今の店舗で十分だし、このまま安心して働きたい」という思いが強かったからです。ところが、その時の上司は、私がその気持ちにとどまらないように、こんな言葉をかけてくれました。

「同じところに居続けると、安心かもしれないけれど、それでは自分はここにしかいられないと思うようになってしまうよ。」

当時、私はその言葉を聞いて、正直ピンときませんでした。新しい挑戦に対して不安を感じていた私には、上司の言葉が遠いものに思えたのです。しかし、時が経ち、経験を重ね、教える立場に立つようになると、その言葉の真意がようやく分かるようになりました。

上司の言葉は、単なる「挑戦しなさい」という励ましではありませんでした。それは、「自分の可能性を自分で決めてしまわないで」という深いメッセージだったのです。もし、常に安心できる場所に留まり続けるなら、自分が持っている可能性に気づくことはなく、限界を決めてしまうことになります。そうして、私たちは成長のチャンスを逃してしまうのです。

私はその後、異動を受け入れ、他の店舗での仕事を経験しました。その経験は、確かに最初は不安でいっぱいでしたが、やがて大きな成長へと繋がりました。新しい環境での挑戦、違うチームとの仕事、異なる考え方に触れることが、私にとってかけがえのない学びとなり、視野を広げるきっかけとなったのです。

そして、教える立場になった時、上司が私に伝えた「限界を決めない」という言葉を、今度は自分が部下に伝える側になったことに気づきました。新しい挑戦を恐れず、常に自分の可能性を広げていくことが、成長を促進し、人生を豊かにしてくれることを実感しています。

私たちは、時には安定した環境に安心しがちです。しかし、それが過ぎてしまうと、成長のチャンスを逃してしまうかもしれません。上司の言葉は、今でも私の中で強く響き、仕事をする上での大切な教訓となっています。自分の限界を決めることなく、次の一歩を踏み出す勇気を持つこと。それが、人生をより豊かに、そして充実させる秘訣だと思います。



#心に残る上司の言葉

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