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なぜうんちを食べちゃうの?子犬の食糞について。
こんばんは。
テーマはタイトルの通りですが、うんちを食べちゃう子犬がたくさんいること、みなさんご存知でしたか?
動物を飼ったことのない方からすると、意味不明かと思いますが自然界には食糞する動物が数多く存在しています。
例えば、うさぎなんかが有名ですよね。
1回目の排泄物は未消化の食べ物が含まれていて発酵食品のような状態なので、もう一度食べることで、しっかりと栄養を無駄なく消化吸収しています。
犬の場合はと言いますと、生まれたての子犬は自分で排泄することができないため、母犬が隠部を刺激して排泄を促し、そうして出てきた排泄物を舐めとって処理をする習性があります。
なので、もともと排泄物を食べることは、犬にとって自然な行動でもあるわけです。
しかし、初めて犬を迎えたご家庭では、子犬がうんちを食べる姿に衝撃を受けることでしょう・・・。
ですので少しだけ、食糞の原因と対策をお話ししたいと思います。
まず原因として考えられる主な3つを見ていきましょう。
ひとつめの理由は、【暇だから】。
つまりは、頭と体の運動不足です。
狭いケージの中では寝る以外にすることがなく、どうしても暇になってしまいます。すると自分のうんちに興味を持って遊び始めてしまうことがよくあります。
この場合は散歩やおもちゃで遊ぶ時間をしっかりとって、運動量をグッと増やすと1週間ほどでほぼ食糞は無くなります。
朝、晩の散歩だけでなく昼間も一緒に外出したり、まだワクチンが終わっていなくて外に出られない場合も、引っ張りっこや、紐の先にぬいぐるみをつけて猫のおもちゃのように遊んであげたりして、狩りの本能を刺激してあげましょう。
遊んだ後にハウスに入れたら騒がずにすぐに眠れるくらい、思いっきりハジケさせてあげてください。
2つめの理由は、【お腹が減っている】。
何かしらの栄養が不足していることで、足りない栄養素を補うために「自給自足」してしまっているかもしれません。
日々身体が大きくなっていく子犬の時期は、食べる量もどんどん増えていきます。
ドッグフードの裏面の表の通りにあげていては、足りないこともあるんです。
犬も人と同じように、食欲のあるない、どんな体格になるのかは生まれつきの個体差が大きいので、どんなに「この子は、ティーカッププードルだから・・・!」と思っていても、想像以上に大きくなる場合が多々あります。
うんちが緩くなりすぎなければ、お腹いっぱい食べさせてあげて大丈夫です。
様子を見ながらでいいので、今あげている量よりご飯を増やしていってあげてみてください。
また、食べているご飯によっては匂いが強かったり、消化しきれずに未消化の状態でうんちとして出てきてしまったりすると、単純に【うんちが美味しいので食べてしまう】ということもあり得ます。
その場合、うんちを美味しくしないことが必要なので、食糞対策のサプリや、ほうれん草などの野菜をあげるとうんちが苦くなって美味しくなくなることがあるそうなので、試してみてもいいと思います。
または、うんちをした直後に苦味成分のスプレーを吹きかけて、食べようとしたらうんちが苦い!という経験をさせるのも効果がある子はあるので、試す価値アリですよ。
3つめの理由、それは【綺麗にしたいから】。
実は犬というのはとても綺麗好きな動物で、自分の寝床を清潔に保つために排泄を寝床から離れた場所にする習性があります。
そうすると、例えばケージの中にベッドとトイレを並べて置いてある場合は、留守番中にうんちをしてしまった時に寝床の真横にずっとうんちが置いてあることになると・・・
【汚れていることが嫌なので、食べて綺麗にしてしまおう!】という選択をすることがあるのです。
人間からすると信じられないですよね・・・(^^;)
しかし、母犬が赤ちゃんのお尻を舐めて排泄を促し、それを舐めとって清潔に保つ習性があることから、子犬がそのような行動を母犬から学習して真似をしていても不思議なことではありません。
ただ、そうしてうんちを食べた口でペロペロと顔を舐められるのは正直遠慮したいところだと思いますので、これを防ぐにはどうしたらよいでしょうか?
答えは、【トイレと寝床のスペースを離し、うんちは素早く片付ける。】です。
まずはうんちを食べてしまう前に、飼い主が素早く片づけましょう。
どうしてもケージに長時間入れなければならない場合には、スペースを少し広くして、寝床とトイレの距離を十分にとってあげられるようにしてみましょう。
空間を広く取れない時は、クレートをケージの中に入れて、寝る空間とトイレのスペースを物理的に仕切ってあげるなどでも良いと思います。
その子にとって快適な排泄ができる環境になっているか?
を犬の気持ちになって考えてみると少しずつ改善していけるはずです。
以上、食糞の主な3つの原因について【運動不足を解消する】【栄養不足を解消する】【清潔な生活環境にする】という対処法をご説明させていただきました。
いかがでしたでしょうか?
もちろん、食糞の理由がこの3つに当てはまらないこともありますし、運動を増やしても、ご飯を変えても、ケージを広くしてもやっぱりだめ、ということもあるかもしれません。その時は、どうかお近くのドッグトレーナー、訓練士と言われる方々に相談してみてくださいね。
この記事が、食糞に悩むどなたかのお役に立てますように。