無痛分娩をお考えの方へ ~知っておいたほうがよいポイント~
『無痛分娩』を希望する方は年々増えています。
ゆかり堂のお越しの方でも、『無痛分娩』を希望する方は多いです。
『無痛分娩』といってもさまざまです。
『無痛分娩』を扱っている産院で分娩予約をした後に
「自分が思っていた感じと違った…」
と感じるケースもあります。
事前に情報を把握しておくことも大事です。
皆さん、たくさん情報収集をしているので
ご存じのこともあると思いますが、
基本的な『無痛分娩』の違いについて書いていきます。
『無痛分娩』と『和痛分娩』
・無痛は、全く痛みを感じない
・和痛は、痛みを和らげる
そういうイメージだと思いますが、
基本的には『無痛』も『和痛』も一緒のようです。
『無痛分娩』でも、
全く痛みを感じないというわけではないこともあり、
痛みを和らげるという意味で『和痛分娩』という名称を
使っていることもあります。
また、産院の方針で、
はじめから痛みを和らげる目的で麻酔をするため
『無痛分娩』ではなく『和痛分娩』としていることもあります。
麻酔の効果も個人差があるため、
結果的に『無痛』になるか『和痛』になるか
といったことかもしれません。
『無痛分娩』を希望する場合は、
無痛かもしれないけど、痛みを和らげる程度かもしれない
と思っておいたほうがいいかもしれません。
産婦人科医と麻酔科医
『無痛分娩』では硬膜外麻酔をおこないます。
産婦人科医が麻酔をおこなう病院もありますし、
麻酔科医が麻酔をおこなう病院もあります。
産婦人科医が麻酔をおこなうことで、
リスクが高くなるわけではありませんが、
麻酔科医が麻酔をおこなうほうが安心と感じる方も
いらっしゃるかもしれません。
ただ、麻酔科医を準備するということは、
それだけ費用がかかるということでもあります。
産婦人科医と麻酔科医、
どちらが良い悪いということではありません。
『無痛分娩』といっても、このような違いはあるということを
知っておいてもいいかもしれません。
計画分娩と陣痛が来てからの麻酔
『無痛分娩』では、
計画分娩で分娩日を決める場合と
自然に陣痛が来て病院に行ってから麻酔をおこなう場合があります。
麻酔科医がいる場合は、計画分娩のことが多く、
産婦人科医が麻酔をする場合は、24時間対応することが多いです。
(※病院によって異なるため、ご自身で確認してください)
一部、麻酔科医を24時間体制で準備している病院もあります。
ただ、その分費用は高めかもしれません。
産院選び
リスクのないお産はありません。
出産は母子ともに命がけです。
「自分がどのようなお産をしたいか」
それを実現できそうな医療機関
安心、安全で信頼できる医療機関
を選ぶことが一番です。
産院選びは、『無痛分娩』ができるかどうか以外にも
・通院のしやすさ
・設備・環境
・NICUの有無
・大学病院・総合病院、個人病院、助産院
・個室・大部屋
・医師・助産師・看護師などの人員配置や人との相性
・立ち会い出産、面会の可否
・食事の内容
・分娩費用を含めた入院~退院までの出産費用
など
選択するさまざまな要素があります。
その中で「自分がどのようなお産をしたいか」
100点満点の産院は無いと思っていたほうが良いです。
候補の中で折り合いをつけていって、
最終的に決めていくことになると思います。
産院選びの選択肢があることは当たり前ではありません。
ゆかり堂がある横浜市青葉区や周辺地域は恵まれている環境です。
選択肢がたくさんある分、産院選びに迷う方も多いです。
地域によっては分娩できる医療機関が1か所のみで、
選択肢が無いこともあります。
『無痛分娩』といってもさまざまです。
「自分が思っていた無痛分娩と違う」
とならないように、情報収集はしておいたほうが良いかもしれません。
『無痛分娩』を取り扱っていても、経産婦のみという医療機関もあります。
初産婦の方がそれを知らずに、
「無痛分娩ができるからそこを選んだのに…」
とショックを受けたケースもあります。
ゆかり堂では、私が把握している範囲ですが情報提供はしていますので、
妊活中や妊娠初期の方は、治療の際にお尋ねいただければと思います。
ゆかり堂治療院