ちょっと人に言えない過去

タイトルの通りである。

わたしには人に言えない過去がある。

わたしは長女として生まれた。妹がひとりおり、その妹はいわゆるやんちゃな子であった。やんちゃと言っても、悪さをするタイプのやんちゃではなく、なにも言わずに友達と遊びに行って門限に帰ってこず、両親は共働きであったため、家に帰って妹がいないことに気づいた両親が警察に電話しかけたところでひょっこり帰ってきた。両親にこっぴどく叱られるも、「だって遊びたかったし」としれっと言っちゃうようなタイプのやんちゃであった。わたしも妹には苦労させられたものだ。今でもその名残があり、わたしを振り回すけれど、「仕方ないなぁ」で許してしまう。つくづく、甘え上手な末っ子とは得だなあと思う。

そんな中、長女のわたしは典型的な長子の性格で、めちゃくちゃ甘え下手だった。周りにも優等生で通っていたし、いわゆる「言うことをよく聞く良い子」だった。3歳下の妹が両親に甘え、振り回すのを「良いなあ」と思いつつ、言えなかった。けれども、不満は溜まり続ける訳で、わたしはその不満を最悪の形で爆発させてしまう。

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