自分はやっぱり日本人なんだなぁと思った【60日目】
私は海外に行くことが好きだ。
その土地に行かないと見えないもの、聞けないこと、知ることができない感情がたくさんある。
だから今も、大学卒業後に青年海外協力隊としてドミニカ共和国に住むという決して一般的とはいえない道を選んでいる。
でも海外に行くのが好きだからといって、
日本が好きじゃないとか、日本に帰属意識がないとか、そういうことではない。
むしろ逆だ。
外国にいると、ふとした瞬間に「あぁ、やっぱり自分は日本人なんだなぁ」と思う。
*
一昨日、配属先の実習でコンスタンサという地域に向かった。
配属先から車を走らせること約2時間。
車は山をのぼったり、くだったり、またのぼったり。グネグネした道が続く。
そして、いつの間にかどこを見ても山、山、山、といった景色になる。
コンスタンサは山に囲まれた街だ。
そして、南国ドミニカ共和国の中では唯一霜が降りることもある寒い地域だ。
野菜の栽培が盛んで、いたるところに玉ねぎ畑やレタス畑が広がっている。
ここの景色を眺めていると、私の脳内モニターにパッととある風景が浮かんだ。
私が大学時代を過ごした長野県の風景だ。
コンスタンサと長野県、共通点は「山」と「畑」くらいで、実際見比べてみると全然違うのだと思うのだけれども、それでも私の頭の中に長野のイメージが浮かんだ。
こんなとき、長野を思い出すなんて私はやっぱり日本人なんだなぁと思う。
心のどこかに日本があるんだなと思う。
コンスタンサはここにしかなくて、長野は長野なのに。
*
それから、
昨日はハラバコア(私の任地)にある日本語学校の歓送迎会に行ってきた。
日本語学校の先生はもちろん、その生徒やハラバコアに住む日系人の方、ハラバコア配属の協力隊が集まり、みんなでドミニカ料理や日本のカレー、日本米、たくあんなどを食べた。
私は自分のことを周りの環境に順応できるタイプだと思っていて、
ドミニカ共和国に来てからもここの食事を美味しいと思っていたし、文化の違いにとまどいもしたが「もう嫌だ」と思うことはなかった。
でもこの歓送迎会で、周りの人と日本語で話せること、日本のごはんを食べられることにすごく幸せを感じた。
日本にいたら、日本語で話すことや日本食を食べることは普通過ぎて、それが幸せだなんて絶対思わない。
でも、ドミニカ共和国に来てそれを幸せだと感じられて、「あぁやっぱり自分は日本で生まれ育った人間なんだ」と思った。
たった2か月ドミニカ共和国にいるだけでこんな風に思うのだから、これから先もずっと、自分が日本人であることに気づかされるんだと思う。
それではまた~。
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