疲れに使う漢方薬 気虚の場合
6月に入りました。5月の長いお休みのゴールデンウィークも終わり学校や仕事も始まり体のリズムも平常運転に戻ったところでしょうか?それとも何だか体が重い感じもするし、イライラや憂鬱な気分があり本調子じゃないなと感じる方もいらっしゃるでしょうか?疲れと一口に言っても体を酷使したなどの肉体疲労や、人とのコミュニケーションでの気を使いすぎたなど、疲れの原因も様々です。
気虚と気、血、水の、気ってなに?
漢方でよく聞く、気、血、水の、気の働きは体を温めたり、病気にならないようにバリアの役目をしたり、血液や汗などをコントロールし、水分を代謝し汗や尿に換え体を正常に働かせる大事な役割があります。気って本当に大事なんです。気が足りない状態は、気虚と呼ばれます。では、気虚ってどんな状態なのでしょう?
気虚の状態になるとどうなるのか
気虚になると以下のような状態になります。
元気がない
疲れやすい
息切れ
声が小さい
頭痛
眩暈
食欲がない
食べてもすぐ胃もたれ
食後眠い
胃下垂
お腹が弱い
朝なかなか起きられないなど
上記の症状に該当する場合は、胃腸のコンディションが悪いことが多いです。
気の働きに、水分代謝の役割があり胃腸が弱いと食べた物や飲んだ物がしっかり消化されず気や血になっていないことが考えられます。
これらの状態は栄養が蓄えられない状態であることが多いので注意が必要です。
気虚の疲れに使用する代表的な漢方薬
実際に気虚の疲れが原因の漢方薬は、以下のような漢方薬がおすすめです。
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
気を補い、元気をつける。下がった気を上に持ち上げる役割もあります。
下がった気ってわかりにくいでしょうか? 座ったままの人を、よいしょと立ち上がらせるイメージです。
伝わりますか?胃下垂など下がったものを上へ上げる役目をします。疲れるとイライラするなど、ストレス症状にも。若い人から年配者まで幅広い年代に使われます。
六君子湯(りっくんしとう)
こちらも気を補います。胃腸を元気にする。
胃がチャポチャポする
水がたまった感じがするなどの時に。
上記の2品の漢方薬は、ドラッグストアなどでも購入出来ますが医薬品の為、持病がある方、通院中の方は医師に相談の上ご使用ください。
また、薬に詳しい薬剤師、登録販売者などに相談される事をお勧めします。
気虚の疲れには漢方薬!:まとめ
本当に簡単な紹介でしたが、疲れを取るにはまず
胃腸を元気にするのがお勧めです。
胃腸が元気になると疲れにくくなります。
その為には胃腸に負担をかけないように、以下のことに注意しましょう。
よく噛む、腹8分、7分、6分でも良いと思います
冷たいものを取りすぎない
お腹が空いてから食べる
楽しく食べる
好きな人と食べる
よく寝る
笑う
胃腸に負担をかけないためにも、上記の内容を参考にしてみてください。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。