涙のわけと決断。
今朝、なかなか息子が起きてこなかった。
昨日のインフルエンザワクチンの副反応か、体がだるいししんどいのだという。
それに、鼻も苦しいと。
どんどん学校に行きたくない理由が出てくる。
いくつもいくつも。
取って並べたかのように。
これは、きっと何かある。
母親の勘だ。
そっかそっか。しんどいか。
で、どうする?休む?
彼は黙る。
まずは『おいで』と抱きしめる。
なぜか涙も流し始めた彼。
そっか。嫌なことがあったんだねー。
何か聞いて欲しいことはある?
***
クラスで同じ班にいる女の子たちに、喋りながら楽しく給食を食べていたら
「それ、関係ないから話さないで」って言われたのだとか。
確かに、女の子から言われたら(言い方がキツい子からならなおさら)彼は凹むかもしれない。
でも、息子は空気が読めない。
本当に読めない。
そして常にネガティブ思考。
家族で食卓を囲んでいても、今までの流れに全くそぐわない話や、周りの興味関心を無視して話すことがある。
たぶん、それだ。
***
でも、よくよく聞いていると毎回言われているわけではないようだし、完全に無視されたりということもないようだ。
少しポジティブに受けとれられるように促す。
話すならもっとみんなで楽しめることを話して欲しかったのかもしれないよ?
そう。本心は話し手にしかわからない。
ただ、彼の気持ち次第でいかようにも受け止められる。だったら、少しでも前向きに捉えて欲しい。私はただそう思うだけ。
あともう1つ、彼には不安要素があった。
国語の時間にみんなで作る図鑑。その材料となる写真が、机の奥の方に入ってしまったらしい。それを探すのが嫌だと。周りの目が気になると。
なんじゃそりゃ。笑
いや、笑っちゃいけない。笑っちゃうけど。
必要なものを取り出すだけで何が悪いのか。
周りの目が気になるなら、そうならぬよう前もって準備をしておくだけ。
でも、そのスキルは今回の写真だけではなく、どんなことにも使える。
ヒックヒックと嗚咽していたのが、次第に静まる。涙も落ち着いてくる。
うまく行かないことは誰にだってある。
その経験が次に活かせられればそれでいい。
で、落ち着いたところでもう一度尋ねる。
「今日、どうする?休む?」
返事は
「頑張って行ってみる。行ってみたら楽しかった、ってなるかもしれないし」
自分で出した答え。
かなりの間布団でハグして喋っていたから、時間がない。笑
そこからは納豆ご飯をかきこんで、ダッシュで着替えて準備。
「いってきまーす」
家を出るときには笑顔が見えた。
***
そして、夕方帰宅。
なんてことなかったらしい。笑
よかった。
***
基本ネガティ部員になってしまう息子だけれど、
少しでもポジティブに考えられるようになってきた。
無理やり答えを出させようとしなくても、自分で決められるようになってきた。
これが成長なんだろうな。