ちきゅうのがっこう2024前期サマースクールレポート ー川づくり編ー
こんにちは!ちきゅうのがっこう主催ゆかんこです!
ちきゅうのがっこう2024前期サマースクールを8月18日ー20日 2泊3日で開催いたしました!
今回のテーマは『川づくり』
サマースクール2日目は、みんなで古民家 紬の前を流れる瀬戸沢の整備と、敷地内にある蔵書室とうげの前に、沢水を使った可愛い小川を力を合わせて作りました。その模様をレポートします!
午前:川の観察と手入れ
サマースクールの午前中は、ちきゅうのがっこうお馴染みのせんせい!大地の再生関東甲信越・WAKUWORKS(株)佐藤俊さんの指導のもと、川の観察と手入れを行いました。
これまで、川の手入れとして石を動かしたり、木や葉などのゴミを取り除いて詰まりを解消していましたが、今回は、より丁寧な手法を学んでいきました。
石を動かしすぎると、真っ直ぐで早い水の流れが川底を削り、土の流出を引き起こすリスクがあります。それを防ぐ手入れ方法について、教えてもらいました。
まずは、川の濁っている箇所を見つけ、そこに注目して作業を開始。川に平たい場所は存在しないことから、平坦な場所は流れが滞りやすく、手入れが必要です。
流れを作りながら、川の断面図をボコボコとした形にすることを目指し、石の後ろ側に生き物が住めるような穴を開けていきました。
この作業により、穴に水が引っ張られて流れが生まれ、川底に流れが生じていきます。さらに、石を川の中に配置していくことで、流れが変わり、音も変化しました。特に流れが速く、川底が平らだった場所に石を置くことで、水の力で川底が、自ずとボコボコとした形に変わる様子を見ることが出来ました。
また、生き物の住処用に掘った穴には、子どもたちが大好きなサンショウウオやサワガニなどが住みつきます!
一緒に、川の周りの樹々を整理することで、風が動き、川と上空の流れが連動することで川の濁りが消え、心地よい流れを感じることが出来ました。
午後:古民家の庭に小川を作るプロジェクト
午後は、古民家の庭に小川を作るプロジェクトに取り組みました。
蔵書室とうげの前にある水道(沢の水を引いている)がすぐに漏れ、小屋の前は常にビショ濡れ状態!これならば一層・・・小さな川を作ってしまいましょう!
子どもたちに川のラインを引いてもらい、ラインはホンモノの川のように流線型に設定しました。
お手本は、さっきまでお手入れしていた瀬戸沢です。
その後、ラインに沿って下流から溝を掘り始め、川の形を整えていきました。川のキワは、土をかまぼこ型に盛り上げて、子どもたちが踏んでも壊れにくいように工夫しました。
テストで水を流し、水が止まる場所を水切りし、水流が土を削って水が茶色く濁る箇所を確認。ホンモノの川を思い出しながら、石を配置し、川底や側面に砂利を撒いていきました。大きな石の後ろには生き物の住処となる穴を忘れずに!川の中にも大きめの石を配置して澱みを取り除き、水を透明にしました。
さらに、川の周りの人が歩く場所には、川から拾ってきたグリ石を敷きました。
その後、ママたちに俊さんの植栽講座が行われ、大地の再生流の植物の植え方を学びました。
思い思いの場所に花を植え、落ち葉でカバー。ところどころに植物を高めに植えることで、まるで山のような風景が完成しました。
なんと!子ども達は瀬戸沢からサワガニを捕獲!
早速、新たに出来た小川に放流していました。紙で書いた人や生き物を川の周りに飾る子も。まるで模型のようで、とっても可愛い!!
流れた水は古民家の石垣の隙間から溢れ、岩清水のようになり、蔵書室の前に川の音が聞こえるようになりました。小さな川を眺めながらおしゃべりができる、もうひとつの憩いの場が誕生しました。
まとめ
この日は、川の観察と手入れ、そして古民家の庭に小川を作るという二つのプロジェクトを通じて、親子で自然の力を学び、活用する貴重な体験ができました。特に川の手入れや小川の設計には、自然の生態系を尊重しつつ、適切なバランスを保つことが求められ、学びの多い一日となりました。
今後も、ちきゅうのがっこうではこのような実践的な活動を通じて、親子で自然を学び、感じることができる機会を提供していきます。
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