タンザニア 後半
前回の続き
Day5
今日から1泊2日のサファリ。こんにちのサファリとはアフリカで車に乗って野生動物を鑑賞すること。
イギリス人の友達のルイスが連れて行ってくれるということで午前4:40に迎えにきてくれた。会うのは1年ぶりぐらい。動物の写真家。
サファリ近くの道は本当に空が広くて、朝焼けが今まで見たもののなかで1番きれいだった。
サファリ到着。動物たちは野生で餌をもらってるわけではないので、肉食動物が食べた骨がころがっていたりする。
動物園でみたことのある動物たちなのだが、こみあげるものがまったく違う。
なぜだかすごく、美しかった。シマウマって、キリンって、バッファローって、こんなに美しかったのか。
1日目のサファリの終わりかけ、ワラワラとツアーの車が集まっているところがあったので、わたしたちも向かった。
そこからは少し離れた木でヒョウが寝ているのをみれた。
遠すぎて顔は見えないし、色でしか認識できないのだが、たしかにそこにいると感じることができた。見えないけど彼を感じていた。
そこにいた人たちみんなが嬉しそうで楽しそうで、わたしの彼もとってもとっても嬉しそうで何度もシャッターを切っていた。
なぜだかわからないけど涙が出そうな感じがした。
夜は近くのキャンプで眠る。キャンプといっても半分家のようでとても豪華だった。
とにかく星が綺麗で天の川もみれた。
「人生で一番」がいくつも更新された日。
Day6
サファリ2日目。サファリの朝ははやい。
ひたすら車を走らせて動物を探す。
ちなみに、肉食動物は数が少ないので見つけるのが難しい。
しかし今日は3度もライオンに会えた。しかも、食事をしているライオン。
わたしたちとってもラッキーだねと話してこの日は早めに帰った。
ひたすらに疲れたので、早めに眠った。
Day7
今日は休息日。ルイスとその友達のリアムとカフェで各々のことをしていた。
ルイスは撮った写真の確認、わたしは会った動物をドローイング、リアムはわからないけど仕事。
お昼を食べて4時間ほどまったり絵を描いて戻って少し眠った。
わたしはスタンプラリーのような予定が詰まった旅がすきではなく、こんなふうにまったりする余白のある旅がすきだなあ。
Day8
タンザニア最後の日。フライトは17時半ごろなのでお昼ごはんを友人のルイスとその友人のリアムと3人で食べてからタクシーでキリマンジャロ空港に向かうことになった。
昨日に続いてまったりとした日で素晴らしい。急ぐのは苦手だ。
テラスでゆっくりとお昼ごはんを食べて、最後に写真を撮ったりして空港に向かった。
わたしはフィルムカメラをタンザニアに持って行っていて、フィルムはX線に弱いのでハンドチェックとお願いすることを忘れてはいけない。といっても、行きはすっかり忘れていて何度もX線を浴びせられていたのかと思う。
そして無事に飛行機に乗り約20時間の空の旅がはじまった。
Day8.5(飛行機)
飛行機は、
キリマンジャロ(タンザニア)→アディスアベバ(エチオピア)→インチョン(韓国)→成田(日本)
というスケジュール。
経由地のアディスアベバに着いてトランジットに向かって歩いていたら、1人の男の人が「トランジット?」と話しかけてくれた。「ヤー!」と答えてそのままわたしたちは一緒に歩き、お互いに次のフライトまで時間があったので、カフェでコーヒーを飲むことになった。
彼はグレンという名前で、カナダに住んでいるとのこと。お母さんがイギリスで生まれもイギリスなので、イギリスな感じの名前らしい。
彼の英語はゆっくりで、わかりやすい単語を使ってくれるので、ほとんど理解ができる。
「ぼくはフォトグラファーなんだ」といって風景や人の写真をたくさん見せてくれた。タンザニアには20日ほど滞在していて、キリマンジャロも登ったそうな。すごい。。
「わたしは絵描きをしているよ」といって絵を見せたらとても興味深そうにしていた。絵描きになってから動物や風景の写真家の人と出会うことが増え、なにかお互い感じるものがある気がする。
彼と話していたらあっという間に次のフライトの時間になり、「アサンテ サナ!」(スワヒリ語で「すっごくありがとう」)といって手を振った。
まとめ
タンザニア旅後半はサファリ半分とまったり半分。
サファリは本当にいろいろと感じるものがあったけれど、言葉にするのが難しい。でも言葉にしないままでいるのも、むしろすてきかもしれないと思った。
動物たちの群れ、夕暮れのなか車の窓から見たマサイの暮らし、ほぼ地平線と言えるくらい遠くまで見える朝焼け、長野県よりもたくさん見えた星たちと天の川。この世界に人間がいなかったらどんな景色になるのだろうとおもった。
世界はなんて美しいんだろう!これは目に見えるものの話だけでなく、自然のなかでキリンやシマウマやヒョウの柄が生まれたことや、水辺に種類のちがう動物が集まることや、肉食動物が草食動物を食べること、アフリカの風はとても涼しいということなども。
ひとまずタンザニア旅の記録はこれでおしまい。
またまとめて書くかもしれないし、書かないかもしれない。
でも、帰ったら絵を描きたいような気がするから、たぶん書かないかなあ。