プーケット ベジタリアン フェスティバル の始まり
プーケット ベジタリアン フェスティバル の歴史
プーケットの人々は”Jia Chai”と呼びます。
神、天使、英雄を崇拝する中国の道教の慣習です。
古くは1825年ナイ トゥー村 (カトゥー) で始まりました。
Kathu Shrine( 內杼斗母宮)の場所https://maps.app.goo.gl/1DssWEtFJdd3ypk18
プーケットには元々中国人の移民が多く住み、家族や村を守ると言い伝えられていた中国の神々や女神を信仰していました。
ある日、中国から来た楽団の一団がカトゥー村で公演を行いました。
当時プーケットでは伝染病が流行っており、楽団の団員の中にも感染者が出てきました。
楽団は中国本国では毎年行っていた Jia Chaiの儀式を行っていないことに気が付きました。
そこでカトゥー村で小規模のJia Chaiを行ったところ流行り病で臥せっていた団員の病気が治りました。※
カトゥーの村人たちは
「なぜ楽団員だけが病気にならないのか?病気になっても回復するのか?」と尋ねました。
楽団はカトゥーの村人たちへJia Chaiによって中国の神々を信仰しある儀式を行うことを伝えました。
しかし、村人たちは菜食は行うものの儀式を行う上での専門知識やしきたり等にはまだ慣れておらず、まずは九皇大帝 (九皇神) に敬意を表し祈るに留まりました。
楽団は村人たちだけでもJia Chaiを行えるようアドバイスをし、翌年からは村人たちははJia Chaiにまつわる様々な儀式を自分たちだけでも行うようになりました。
その人気はまたたく間にプーケット中に広まりました。
中国に帰った楽団はプーケットの人々に九皇大帝への信仰を伝えるため、再びプーケットに来た際に天都元帥、三胡瓜易、三太柱の3つの神の像を村人たちに贈り、その神々を祭った儀式の執り行い方などアドバイスをしました。
当時カトゥー村には中国・江西省出身から移住していた無名の学者がいました。
Kin Jeの儀式がプーケットで正しく行われるようにと、中国の神々を招くための道具等を持ち帰るために江西へ帰郷しました。
そしてその数年後、旧暦9月1日の夜、学者は江西から戻り
・祈りの言葉が書かれた経典
・Tao Bo Keng という名前が書かれた神社の神棚に置く板
・香粉(香木)と香炉
を持ちバンニャオ港(サパンヒン港)に到着しました。
持参した香木に火をつけて香炉に置き、期間中は火と香りを絶やさず燃やし続けなければいけません。
その香木がこちらです。
線香を焚いているような良い香りのする木
以上がプーケットにおけるKin Jeの始まりです。
毎年旧暦の9月1日になるとプーケット中でKin Jeの儀式が執り行われます。
2024年は10月3日から11日の9日間です。
※その他諸説として、
・菜食を行い肉を避け9日9夜の断食を行っていた楽団だけは流行り病にかからなかった。その秘訣をプーケットの住人が聞きKin Jeが始まったという説もあります。
最も重要な3つの中華系神社について
・Kathu Shrine
上記の通り、現在まで伝わるKin Je儀式の始まりはKathu神社でした。
主に祭られている神は天都元帥(老爺)で、芸能の神とされています。
プーケットの中で最も規模が大きな神社であり、Piercingの儀式は最もアグレッシブです。
大きなニードルのようなPiercingの道具
こ。
・Jui Tui Shrine
Kathuの次に伝わったのがJui Tuiです。
儀式に参加する檀家の数が最も多く、パレードが何時間にもわたって続くほどです。
女性もPiercing等の儀式に参加することで知られています。
・Bang Niew Shrine
楽団や江西の学者によって中国からもたらされた天都源帥(老葉)の像と儀式で使用する経典が眠る神社です。
こちらの神社は男性のみ参加します。
2024年はBang Niew神社の120周年記念です。
9月2日(2024年のKin Jeの1日前)に催しが行われる予定です。