なぜ書くか。分かっている人は上達が早い。
何かが上手くなりたい。これは誰しもが持っている感情です。どうせなら、何もかも上手に出来るようになりたいですよね。英語、料理、スポーツ等々、上達したくて先生に習う人は大勢います。
では、そこで、ただただ「上手くなれるといいなあ」とぼんやり思っている人を想像して下さい。
次に、「私の持っている知識をイギリスでも広める為に、英語でプレゼンできる人になりたい」「友達を家に呼んでホームパーティーをした時に、ワッとみんなが沸くようなお料理を作れるようになりたい」「足が悪かった僕でもこうしてサッカーができるようになったことを世界中の病院にいるサッカー少年に見せたい」そんな気持ちを持っている人を想像して下さい。
このように、最終到達地点のイメージがある人とない人、同じレベルからのスタートだとしたらどちらが上達が早いでしょう? 火を見るより明らかですね。
howではなくwhy
では、志が高いか低いかが関係しているかといえば、そうでもありません。要は目的です。「どうやって書くか」ではなく「なぜ書くか」が分かっていない人は、上達速度が遅いです。
文章に関して言えば、「うまく書けたらいいなあ」というぼんやりした目標ではなく、
あの上司に突き返されない文章を書く
相手に一度で伝わる文章を書く
自分の知恵をスーッと100%伝える文章を書く
など、個々人で目的があるはずです。または
自分の気持ちを整理し、振り返った時に分かるような文章にしたい。
将来自分史を残したい。その為に、気持ちが入った記録を残しておく。
というような、「外」ではなく「内」を向いた目的もあるはずです。外向けにしろ内向けにしろ、なぜ書くかということが決まっていないうちに書く場合、確かに書いてはいるので、書く能力は下がりはしませんが、思ったように上達もしません。その状態で「どうしたら文章が上手に書けるようになりますか」と聞かれても、本当に困ってしまいます。
whyがないまま、ただただ上達を願っている。そして、長年迷い続けている人が多いようです。
なぜうまくなりたいのか。1回考えてみませんか。