弦替えLovers
今日はちょっと趣向を変えてギターの弦交換の話。
noteで弦交換の方法書いている人いるのかな。
フロイドローズタイプの弦交換って大変!ってイメージの人が多いと思うんです。確かにフロイドローズタイプではない場合、スッと通して、ぐるっと巻いて完成!(笑)です。でも、私たちフロイドローズタイプのギターを使っている人って、アーミングによるチューニングの狂いを少なくすることに意義を感じていますよね。そこ命。だったら頑張ろうじゃないですか!
慣れると早くできます。チューニングまで含めて1本3分以内でできます。
今日は、全交換する場合の手順を写真付きで。
私のギターはAriaのPE-DC ☆sun-go☆ BKです。
ご存知show-yaのguitarist、sun-go☆さんのモデルです。
とりあえず、最新のオフィシャルYouTube動画貼っておきます。
さて。この曲をBGMに弦替えLoversスタートです。
机に傷がつくのでタオルケットを敷きます。このタオルケットもsun-go☆グッズです。工房などではネックを支える台があるんですけれども、テーブルで、このように ネックを外側に出しておくと、自分の体ごと、そちら側に持っていけるので便利ですよ。
ネック側はこんな感じです。私は、トラスロッドカバーを取り払っていますので、同じモデルを買った人とは、ちょっと景色が違うかもしれません。ちなみに、このトラスロッドカバーを外しておくと、ネックの反りもすぐ直せます。
六角レンチで、弦を押さえているパーツ、ロックナットスクリューを外します、外すとこんな感じです。
外したロックナット スクリューは、なくならないように並べておきます。なんか、この部品の材質によって、サスティンが変わるそうなので、今度、換えてみたいと思います。
青が綺麗だし、これがいいかな。
六角レンチはこちらです。何本かセットになって売っていた物のうち、1本だけ使っています。これがなくなると結構大変なので、予備を何本か買って、工具箱の中に入れています。楽器屋さんでバラで100円ぐらいで買えます。ライブやイベントのたびに、どっか行っちゃうのよね(笑)
弦を緩めると、後ろからばねで引っ張っている分、トレモロ システムごと沈んでしまい、作業がしにくくなるので、布か紙をはさみ、トレモロが沈まないようにします。私は何故か、昔からこのポケモンだいすきクラブの会員証を使っています。何でもいいです(笑)
弦を緩めていきます。道具を使うと早いですが、道具がなくても大丈夫です。この道具の場合は、短い溝と長い溝があるんですが、このギターの場合、短い方にカチッとはめて回すと、空振りすることなく、しっかり回せます。
ちなみに、ネックの真ん中あたりで、ペンチで弦を切る人がいますが、その場合は弦を相当緩めてからで。張ったまま切ると、いろんなユニットに負担がかかります。
私が使っているものはペグ回しはこれです。どこのでもいいです。
これとかいいんじゃない?安いし。評価も高いし。
弦が緩んだら、ボディ側のロックを、1本ずつ外していきます。このトレモロユニットはドロップ D にできるもの(EVH D-Tuna)なので、6弦だけ、六角レンチを入れる場所が、他の弦と違います。写真のように、六角レンチを突っ込んで、反時計回りに、つまり 六角レンチを手前側に回すと、弦が緩みます。
少し緩めるとこんな風に ポロンと取れます
5弦から1弦の場合は、ここに差し込んで、反時計回りに回し、緩めます。
取れた6本の弦の先はこんな感じ。
ヘッド側は、テンションバーをくぐらせて、こんな感じになります。
ペグから巻いてある弦を外すと、こんな感じ。ちょっと可愛いね。何にもならないけど(笑)
はずした弦は、危ないので巻き取っておきましょう。ちなみに私の自治体だと、ギターの弦は金属ゴミだそうです。
次に指板をきれいにします。私が使っているオイルはこちらです。ギター用のオイルならなんでもいいです。
とんとんとんとん……という感じでオイルを置いてきます。直接置かない方が良い説もあります(笑)が、今のところ問題ありません。
クリーニングクロスで指板を磨き終わったら、フレットの境目を綿棒でお掃除します。クリーニングクロスはこれがおススメ↓↓↓
指の垢が詰まっていて、めっちゃ汚いです。
トレモロユニットの狭いところも、綿棒でくるくる掃除していきます。汗かきギタリストさんは、ここから錆が発生するので気を付けたいところです。
ボディも磨いて、撮影している私が映り込むくらい、ピッカピカです。
さて、弦を貼っていきます。私が使ってるのはアーニーボールの0946です。だいたい3パックセットのものを買っています。
パッケージから弦を取り出して、少しのばします。
ヘッド側からペグの穴に弦を通します。あらかじめ 弦の穴の方向を揃えておくとやりやすいです。
最初に述べましたが、ヘッドをテーブルから突き出しておくと、体ごとこちら側に動かし、作業できるので便利です。
弦は、この押さえのパーツ、テンションバーの下を通すのですが、6弦と1弦は テンションバーのネジより外側になるので、外側からテンションバーの下を通します。
5弦から2弦までは、テンションバーの下をくぐします。全部の弦を通したらこんな感じです。
私は6弦から張って行きます。張り終えた弦が邪魔にならないように1弦から張るという人もいました。引っ張るまでは、どちらでもいいかと思います。
よーく見ると、トレモロユニットの中に四角いパーツがあります。その中央に弦を挿します。奥に突き当たるまで挿します。ちゃんと真ん中に挿さないと、音が三味線のようにビビるので、気を付けましょう。
締める前のチェックが重要ですが、締めたあとで、真ん中に挿していなかったと気づいたら、レンチでゆるめて抜きます。抜いた弦をよく見ると分かりますが、当然、潰れています。
この部分は、切り落とします。切り落とさないでもう一度入れてしまうと、潰れている境目から、最悪、切れる可能性があります。 ケチケチしたり、めんどくさがったりしないで、切りましょう。
今度はちゃんと真ん中にさせました!
どこまで締める?と聞かれますが、結構きつくやって大丈夫です。もう回らない!って感じなのに、それ以上回すと、故障の原因になります。その「もうこれ以上回らないよ」って時になったら、もうそれで十分です。
ヘッド側に回り、弦をカットします。ペグに巻くのは2周くらいなので、そこで切るわけですが、それが、このギターの場合(ペグが3×2の場合)隣の弦までの距離でちょうど良いくらいです。どうやって、測るかというと、6弦を引っ張り、こうやって5弦のペグあたりでつまみ、
そこでカットします。
カットした部分。結構長いよね。このギターはミディアムスケールなので、余計長く感じます。
ここで、1つ。
この作業をある方の目の前でした時「へぇ〜。ペグに巻く前に、弦、切っちゃうんだ。」と言われたことがあります。
その人は、巻き終わってから、最後に切るそう。
「今の弦はまず大丈夫だと思うけど、昔の安い弦は、曲げずに切ると巻が緩む事があったからね。その習慣かなぁ。あと、最後に切った方が、ポストから出ている長さが揃えられるからいいよ。」
この方の方法で行く場合は、切らずに、そこを目安に巻いて行けばOKです。
今度、その方法でやってみようかな。
さて、こんな感じでちょびっとだけ出す感じになるまで弦をボディ側に引き戻して
穴の境目で折り癖をつけ、それから巻いていきます。
1周目は突き出た弦の上に巻き、
2周目からは突き出た部分の下に巻いていきます。右手で弦を上に引っ張りながら、しっかりきつく巻いていきます。
巻き終わったのをボディ側から見ると、こんな感じになります。1周目が上、2周目が下を通っているのが分かると思います。2周目以降を上に巻きあげて行ってしまうと、ペグから抜けちゃいますので、絶対に2周目以降は下ね。
5弦は同じ。問題は4弦です。弦を切る長さの目安である、一つ左のペグがありません。そこで、まず、弦をヘッド側(左側)に目いっぱい引っ張り、印をつけます。分かりやすいようにテープを貼りましたが、指で押さえるだけで十分です。
その後、その目印が5弦の位置に来るまで弦をボディ側(右側)に引き戻します。そして、左手で4弦のペグの弦の出口あたりを押さえ
その後、もう一度ヘッド側(左側)に引き戻し、押さえいたところを切ると、ちょうど、ペグ間の幅になるというわけです。そこで弦を切り落とします。
4弦まで巻き終わりました!
ペグを巻く方向が、左右反対の作業になりますが、3弦から1弦も同じようにカットして巻くという作業をします。
弦を張ると、トレモロユニットも引っ張られて、浮いてきますので、カードを外します。
トレモロユニットの様子を見ます。ボディに対して平行になっているかどうかをチェックします。前のめりになっている場合や、後ろに反っている場合は、今度は後ろのパネルを開いてばねを調整する必要があります。簡単に言うと、前のめりになっている場合は、後ろのばねを強くして、引っ張り返す。後ろに反っている場合は、後ろのばねを弱くして、引っ張ってもらうイメージです。この作業についてはまた今度。
ちなみに、それぞれの弦を挿す部分の部品が左右に微妙にジグザグずれているのは、オクターブ調整(12フレットの実音とハーモニクス音のずれを調整)しているからで、この作業についてもまた今度。
おっと、D-tuneを引っ張ったままにしていました。元に戻します。
sun-go☆さんは、ドロップDの曲を多く弾くので、コピーバンドのguitaristも、このユニットは本当に便利。
ドロップDの曲のリンクも貼っておきますね。
このVでは、黒のギターを使用していますが、LIVEでは、白いギターがドロップDにしていることが多いです。
この曲、ノーマルチューニングでも弾けなくはないんですが、6弦の開放音が半音下げのドロップD、つまり、C#にならないと、あの低温のカッコよさは出ないかなと。
さて、最後にチューニング。チューニングの前に、この黒いノブの高さを揃えます。基本的にこのノブは右に回すことが多い(チューニングの際は、高くする方向に合わせることが多い)ので、目いっぱい半時計周りに回し、1周分右回しをしておくぐらいがちょうどいいです。かなり上になってますね。
ロックナットスクリューも元に戻します。ただ、まだ六角レンチで締めません。
※このロックナットスクリューは、元々このギターに付いていたものではなく、失くしたので購入した別のものです。元々のギターにはGOTOHフロイドローズのロックナットが取り付けられています。(追記参照)
押さえの方向も私はこの方向がしっかり押さえられるのか、90度変えた方がいいのか、よく分かりません。色々試していますが、音はあまり変わらないみたい。誰か教えてください。追記します。
追記 アドバイス届きました(^O^)/
元々附属していたGOTOHのロックナットのメーカー:品番は、GOTOH ( ゴトー ) / FGR-2 Cosmo Blackです。
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/40508/
もし、3個バラバラのロックナットを使う場合、方向を変えたりしないことですね。支点がずれると、チューニングするタイミングでナットを外すたびに、傷がつきますしね。勉強になりました。アドバイスありがとうございます!
さて、チューニングですが、私はまずざっくり合わせたら、全ての弦、全てのフレットでチョーキングをしてみます。よく、弦をビチビチ引っ張っている人がいますが、あれは弦もフレットも傷むそうなのでやめましょう。だいたい、あんな奏法しないですよね(笑)
全部の弦、全部のフレットでチョーキングをした後、もう一度チューニングをします。そして、良く弾く曲を1曲弾いてみます。アーミングもいっぱい入った曲『限界LOVERS』なんかが最適です。
その後、もう一度チューニングします。
その後、やっと六角レンチでロックナットスクリューを締めます。
ここまでの作業は、だいたい20分くらいです。かくいう私も、最初は2時間くらいかかっていました(笑) 慣れです。慣れ。
色々失敗もしました。例えば、
6弦と1弦を間違えて張ったり(サウスポーかよ)
弦を短くカットしてしまい、どうにも届かず、新品の弦をもう1本使うことになったり
テンションバーの下をくぐらせるのを忘れて、テンションバーを外す作業が入ったり(ものすごく大変だった)
トレモロユニットで弦の抑えが甘かったせいか、弾いたとたんに弦が抜けて顔に当たったり(痛かった。目に当たらなくて良かった)
もうほんと、珍道中ですよ。
そんな私ですが、良かったらLIVE見に来てください。
バンドのオフィシャルサイトはこちら
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