ライブの転換からの考察
バンド活動してます。本業は国語教師だったり、ライターだったりですが。
で、ライブをする時には「演奏」の時間と「転換」の時間があります。
だいたい「演奏40分、転換10分でお願いします」とかライブハウスから言われる感じ。
「演奏」部分はいいよね。コンテンツを考えたらいい。知らない人もいるかもしれないので、紹介すると、だいたい次のような感じ。
SE(ライブ始まるよーって感じの曲を流す)
1曲目
2曲目
MC(master of ceremonies)「こんにちは!〇〇です!」のような
3曲目
4曲目
MC 近況、次回liveの告知とか
5曲目
6曲目
問題は「転換」
ここは、自分たちだけで時間配分を決められない。要は「演奏」前の転換時には、前の出番の人の片付けと、自分達の準備があり、「演奏」後の転換時には、自分達の片付けと、次の人たちの準備がある。そして、自分達にできることは、前なら、前のバンドが片づけ終わるのを、邪魔せず黙って待つことと、自分たちの準備を「なる早」でするしかない。
けれど、例えば、イベントなどで顔見知りのバンドの場合は、前のバンドの片付けを手伝うこともある。私はギタリストなので、例えば「エフェクターボード、楽屋まで持って行こうか?」と声をかけて、そうすることもある。エフェクターボードはギタリストにとって、あまり他人に触ってほしくない機材だけど、相手が知り合いの、しかも扱い方を知っているギタリストなら、話が違ってくる。
そうすると、影響の範囲が変わってくる。自分たちにできることが広がる。前のバンドが片付け終わるのをハラハラしながら見ていなくていいから精神的に楽だし、片付けを手伝うことで、結果自分たちの持ち時間も増える。
自分たちの「演奏」後の「転換」も同じ。誰かに手伝いを頼めたら、お互いにウィンウィンだ。
そんなことを、ありとあらゆる「転換」、つまり「はざま」で出来たら、世の中もっとうまく回るんじゃないか。
昼シフトから夜シフトへ。
急性期病院から地域の病院へ。
小学校から中学校へ。
連絡や報告、伝言レベルの「転換」から、お互いの領域にちょっと踏み込んだおせっかいへ。
お客さんには見えない部分だけど、そこがスムースだと、全体がもっと和やかに、皆が主体的になる気がした。