地域とのつながりが、私たちを助ける理由
「役員をするのが面倒くさい」「近所づきあいなんて不要」と感じる方も少なくありません。仕事、介護、家事…やるべきことはたくさんありますよね。私もその一人です。でも、実はそういった生活に追われている時こそ、地域のコミュニティに所属していることが、心強い支えになるんです。
本当に「人は一人では生きていけない」という言葉は、何度も聞いて、聞き飽きているかもしれませんが、これは事実。生活で精一杯の時こそ、他の人に頼り、頼られる場が必要なんです。コミュニティの中で、自然に助け合うことができる経験があると、辛い時に手を差し伸べてくれる人が増えます。
例えば、仕事や介護で疲れ果てた時、情報を得るためにネットに頼りがちですが、実は近所の人のほうがもっとリアルで役立つ情報を持っていることが多いんです。隣のおばちゃんや、ちょっと離れたご近所さんが、病院の評判や地域特有の健康情報について、実際に体験した話を教えてくれるかもしれません。
私自身も驚いたことがいくつかあります。喘息の原因が、自宅の場所による地域特有の環境に関係していたり、栗の花のアレルギーがこの辺りに栗畑が多いためだったり。近くにある坂道を毎日登って学校に通う子どもたちは心肺機能が高いなんて話も、ネットでは知り得ない情報です。こういった「実感に基づいた」知識こそ、コミュニティから得られるものなんです。
さらに、地域には多様なバックグラウンドを持つ人々がいます。私たちはついつい、自分と似た立場の人たちとつるみがちですが、問題を解決するためには、自分と違う立場の人の意見が実はとても役立ちます。会社員が自営業の人から学んだり、介護を始めたばかりの人が20年の経験を持つ人に教えを受けたりすることで、違う視点が広がります。
では、そんなご近所づきあいをどこから始めればいいのか?それは、PTAや子供会、自治会といった場所です。確かに、めんどくさいと思うこともあります。でも、育児や仕事も同じで、めんどくさい時期を乗り越えた先にこそ、本当に得られるものがあるんですよね。
地域とのつながりって、思っている以上に力になることがあるんです。私も最初は「そんなの面倒くさいな」と思っていましたが、少しずつ顔を合わせていく中で、本当に頼れる存在ができました。気負わずに、一歩踏み出してみると、意外と楽しいですよ!