遠距離介護:実家のライトを取り換える
部屋の電気がつかないと、実家の母から連絡があった。
電気がつかない場合の原因は、色々ある。まずは、どこに原因があるか探るために色々なことを試してみるよね。例えば、電球が切れているのか、照明器具に問題があるのか、リモコンに問題があるのか、元の電気の配線に問題があるのか。一つ一つ試し、それを突き止め、交換をしたり修理をしたりすればいい。普通はね。
ところが、80過ぎの母には、その説明が理解できないし、一つ一つ試すのも大変だし、それを電話で話すこっちも大変。ましてや、電球を取り替えるとか、照明器具を取り替えるとか、そういうことは完全に無理。
私は、少なくとも2週に一度は実家に帰っているので、そのタイミングで見てあげることしかできない。あとは、実家の近くに住んでいる妹に、様子を見てもらうとか。ただ、妹も私と違い、あまりそういうことに詳しくない。というか、難しくて分からないと言う。私からしたら、原因を探すことのどこが難しいのか理解しがたいのだけど、子どものころから電化製品を分解したりすることが好きだった私とは、きっと捉え方が違うのだろう。
今回の場合は、壁のスイッチを何回かカチャカチャ押していたら、点灯するようになったという連絡があった。一安心。そして実家に帰った時に、色々テストをして、どうやら照明器具が古いということが分かった。そして電気屋(のちに登場するコジマ電気)に新しいものを買いに行って、私が交換して、この話は済んだ。
新しいLEDライトはすごく進化していた。もうLEDの電球やLED電灯を交換するという考え方ではないらしい。本体自体にLEDがしこまれており、それが光る。付かなくなったら本体を交換するのだ。しかも安かった(笑)
さて、実は、実家では、他の照明も、前回、同じタイミングで交換したという。その時はぶら下がり照明からLEDシーリングライトへの変更で、電気技師も来て、ちゃんと工事をしたらしい。これもコジマ電気。それから、もう10年から15年ぐらい経っている。電気屋さんによると、照明器具の寿命は、他の電化製品と同じで、だいたい10年から15年ぐらい。騙し騙し使っても、改善されることはなく、買い替えた方が電気代の面からもいいらしい。
この話を、他の部屋のLED が聞いていた(笑)かどうかは分からないのだが、それから数日して、一番多く使う、ダイニングの照明がつかなくなったと、母から連絡があった。リモコンをいじってたら直ったというので、原因はリモコン操作だと思うけれども、そこの照明も10年から15年経っているので、この機会に取り替えた方がいいと判断をした。で、遠距離でどこまでできるか試してみた。実家のライトを取り替える課題は、遠距離介護をする人として、その方法をちょっと決めておきたいなと思ったのだ。
まず、実家の近所にあるコジマ電気のウェブサイトを見た。LED の照明器具自体はネットで買える。ただ取り付けはネットでは頼めないとのこと。なるほど。そこで、今度は実家の近所にある実店舗のコジマに電話をかけて、照明器具を注文し、取り付け工事もオプションで頼んだ。また、年寄りはゴミの処理も大変なので、取り外したものを回収することも頼んでみた。そして、工事担当の請負会社とスケジュールを合わせると、すぐに来てくれることになった。その時、脚立はないので、持ってきてほしいこと、照明器具を取り付ける際に必要に応じて家具の移動をしたら、それを元通りに戻すこともお願いしてみたら、快く引き受けてくださった。
今までのように、品物だけ届けてもらって、私が実家に帰った時にそれを取り付ければ一番安いのだけれど、安さではなく、電気などの場合は、早さが重要だ。また、ここで実家の近くにある電気屋と、こういうやりとりを一度しておくのは、いいかもと思う。今後、電気がつかなくなったと言った時に、出張費を払ってでもいいので、原因を調べて対応してもらうこともできるかもしれない。
次の取り替え時期は10年から15年先。その時には、私も、脚立に登る自信がない(笑)その時には、また自分の家でも、この方法でできたらと考えている。
ほんとに、介護って自分の時の予行演習だ。