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課題のタイプ別:夏休みの宿題の片付け方

夏休み。生徒や保護者から、夏休みの宿題について、質問が多い季節です。

「毎年最終日が大変なんです!」
「今年はもう済ませました!」

ギリギリまでやらないのも、一気に片付けちゃうのも、実はちょっと問題。宿題のタイプによって、学習効果を考えた時に、向いている取り組み方があるんです。毎日の宿題とも違い、とにかく期日までに終わればオッケーというものでもないんですね。

毎日取り組んだ方が学習効果のある宿題

小学生の計算や漢字の宿題、中高生の数学の問題や英単語の暗記等は、とにかく「毎日」取り組むことが重要。1日で終わらせてしまっては、本来の目的を達しないことになるので、夏休み中の勉強可能な日数で割るのがベスト。1日5分でも継続して取り組むことが大事。
ピアノの練習、野球の素振りなどと同じで、一気にやっても意味がないのです。

天気を記録する、朝顔の成長記を書くなどの観察系のものも、ネットで調べて一気に書くものではなく、昨日との差異、新しい変化を感じ、それを言葉にする練習は、一生モノの「書く力」になります。見た目の結果が同じでも、経過が違うことで、大きな差になってしまう例です。

ある程度の日数で集中して取り組むと効果のある宿題

自由研究や、読書感想文等のレポート系は、全部で何時間かかるかを見積もり、3~4日に分けて仕上げるのがベスト。こういうものは、中断すると気が反れてしまうので、一気にやります。ただ、レポートの見直しなど、時間をおいた方が良い過程もあるので、一日中そればかりするというわけではなく、何時間か確保し、全体を3〜4日で仕上げるイメージです。

読書感想文に慣れていない小学校低学年の場合は、3〜4日で仕上げるのは過酷なので、本選びから仕上げまで、書かない日も含めて2週間くらいみておくといいでしょう。

計画を上手に立てられないお子さんもいます。そういう時は保護者の方が一緒に、立てるのを手伝ってあげるといいでしょう。
た・だ・し、立てるのは本人です。良かれと思って親が計画まで立ててあげると、今話したことがすべて台無しになりますので、気を付けて。

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