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死んだ友人にそっくりな人を駅で見かけた翌日
駅で友人を見かけた。あれ?住んでいるのは1つ先の駅なのにな。こっちに用事があったのかな。相変わらず大荷物だな。私はフェスに行くんだよ。声をかけようとしてハッとした。
彼女は死んだんだっけ……
よく見たら顔が違った。でも髪型とか、服装とか、佇まいとかそっくりだ。
そういえば〇〇くん、元気かな。彼女の息子さんに思いを馳せた。
次の日、駅の近くのヨーカドーで、彼女の旦那さんとお子さんにばったり会った。二人とは、彼女が一緒で何回か会っているし、一緒にバーベキューや花見とかもしたし、私が実行委員だった凧揚げ大会にも参加してくれた。そしてお子さんの方は、幼稚園の頃から私の生徒さんでもある。
「ゆか先生のおかげで、僕は国語は得意。漢字もたくさん読めるよ。」
「それは、〇〇くんが、鉄道とかが好きで、駅名や地名なんかさ、興味主体で、いろいろなことを覚えてきたからだよ。」
「そうか!そういうのも役に立っているんだね。」
「そうだよ、そういうのが本当の勉強なんだよ。」
少し会話をして、さよならした。
私は、この子がいやっていうまで、ずっと国語を教えていこう。そこからものの学び方とか、人生のこととか、私にできる範囲で伝えていこう。
今日はお盆休みの最終日。
ゆかさん、お願いね。○○をよろしくね。そう聞こえた気がした。
そか。帰ってきてたんだね。