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失敗が怖いから行動しない派は、やっぱり私をイライラさせる

「失敗って、できるならしたくないよね」
「あー、分かる分かるー。そういうことあるよねー。」

という会話のそばで、私は「いや、分からん。全然分からんよ、ごめん」と心で叫んでいる。口に出して良い関係なら「いや、分からん(笑)」と言ってしまうが、そうでない場合は、相手を傷つけるので黙ってる。←この「黙ってる」行為は失敗を恐れてのことではなく、失敗した経験から来る選択した黙秘。もしかしたら、失敗を恐れる人は、私があまたの失敗の経験からあえて「黙秘」を選択していることを知らないのかもしれない。

私は完全に「石橋を叩く前に渡り切る」タイプなのだけど、世の中そうでない人も多い。石橋を叩きすぎて割ってしまう人もけっこういる。
「ほら、やっぱり危ない橋だったんだわ。渡らなくて良かった」
いや、あなたが叩きすぎたからでしょ?

失敗を恐れない派と恐れる派に分かれた場合、恐れない派が優位だ。活動量が違うので成果が違うからか、書籍等もこっち派の方が多い。では人間的にも優位かというとそれは違う。多様性というか、世の中的にはどっちも必要だ。でもね、私は今からの世の中を考えた時、慎重派はウェルカムだけど、失敗が怖いから行動しない派は、やっぱり私をイライラさせるのだ。

慎重派は「実行前提」だからOK

慎重派は、やるにはやる。やるんだけど準備はする。徹底的に調べて準備する。そう、このタイプの人がいないと、世の中大事故ばかりになる。だからめちゃくちゃ貴重な人だ。でも「実行」を前提にしない人は別。そして「失敗が怖い」と矛盾したことを言うからやっかいだ。結局、失敗が怖くなくなる方法を探しているのか?と思って「それは行動することで解決する」的な話を紹介しても、心から納得はしてくれない。

陶芸の授業で、学生を2つのグループに分けた。1つは1つの作品を1つの学期を通じて徹底的に作り続ける。完成度を上げていくのだ。もう1つのグループは、量を競わせる。7キロ以上作品を作ったらAという評価基準だ。学期終了時、外部の審査員を招いて学生たちの作品を評価してもらった。優秀な作品に選ばれたものは「全部」量を競った方だった。

新しくて素敵なことは、未来にしかない。

この動画では、最後に面白くて貴重なことを言っている。「ジャズではステージで完璧な演奏をしたところで『ふーん』だ。でも誰かが何か新しいことをしたり、時々ものすごい音を聴かせる時『おお!いいぞ!』となるんです」

失敗しないよう、徹底的に準備したり、調べたり、考えたりする人たちは、どうしても成功例を過去の中から探す。こうすれば失敗しないという例、または「こうすればうまく行った」という例は、全部、過去に誰かがやったことだ。だから「とにかくまずやってみる」人とは見えている世界が違う。こうすれば失敗するということを何かを読んで知った人と、身をもって体験し、なんなら傷を負った人とは、手にしている結果が全然違うんだよね。

だから、傷を負って「ひー、痛いよー!危なかったー。この方法ではダメなんだわ」となっている私から見ると、遠くから「失敗が怖くてね。誰かの失敗例を見てからにするわ」と言っている人を見ていると、「ずるい」人に見えるのだ。だからイライラするのかもしれない。

写真:大好きな高橋恵さん(おせっかい協会 会長)のカレンダー。カレンダーに入れる言葉を選ぶお仕事を手伝ったのだけど、これは即決(笑)


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