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サラリーマンの妻、優遇され過ぎ問題

先週の記者会見。政府はパートの保険料を肩代わりする企業に国が助成金を出すことを検討していると発表。
とんちんかんすぎる……やれやれ……と ┐(´д`)┌ヤレヤレ ←まさにこんなポーズをしたあと、ノートのようなマークがあったので「ん?テキストだけ読めるのか?」(テキスト化すると、広告と写真が消えて読みやすいし、読み上げ機能を使うと長い記事も歩きながら読めるので利用している)と押してみたところ、なんと、この記事で note 記事が作られてしまった(笑)

#日経COMEMO #NIKKEI

これも何かのご縁かと思って、常日頃、思っていることを書かせていただく。頼まれちゃいないけど(笑)

週の勤務が30時間未満のパートの場合、年収が130万円を超えると、会社員の配偶者が入る社会保険の扶養対象から外れる。厚生年金と勤め先の健康保険が適用され、給与から保険料の天引きが始まって手取りが減る。「130万円の壁」と呼ばれるものだ。

日本経済新聞

パートの主婦の人たちは、年収がこの壁を超えないように、勤務時間を調整することが多い。

このニュースになると、街角インタービューでも、ホントいい年した女性が「130万円超えると扶養から外れちゃうから、一生懸命計算して調整するの。大変なのよ💦」と話しているが、いや待って。ほんと、勘弁して。調整で大変とか言わないで。
しっかり働いて、その分、税金も社会保険料も払っている立場の私たち自営業やフリーランスが、どんな気持ちでそのセリフを聞いているか、分かって言っているのだろうか。こっちは、調整じゃなくて、保険料と税金が高くて大変なのよ。子育てや日用品の値上げで生活が大変なのは、一緒だよね?

そんな、人の気持ちも考えない、そもそも、自分達が死ぬほど優遇されていることをすっかり忘れている人たちの声を真に受けて、ただでさえ人手不足なのに、その上調整されては困る企業側も、賃金をアップしてあげるところが出てきた。
そしたら、どうなったと思う?
アップした分、パートさんたちは、労働時間をもっと短く調整するようになったんだって……。企業側もかわいそう。
てか、そもそもこの制度のどこが間違っているのか、分かっていない。

岸田総理が説明した助成案は、こういったパターンの主婦たちの保険料を国が実質的に肩代わりするもの。つまり、手取りは減らなくなるので、調整さんは減るよね。でも、こうなると、この主婦の人たちは、保険料を納めることなく、厚生年金に加入できることになっちゃう。
今まででさえ、旦那が保険料を払ったら奥さんは払わなくていいという、時代遅れもいいところの、超おかしな制度だったのに、さらにおかしなことに。
同じ職場で、全く同じ仕事をしている単身のパートさんの立場は???

少額でも働いて収入を得たら、それに応じた保険料を納める。これが本来の社会保険の姿だ。年収の壁の解消はこの考え方を徹底することで実現すべきだ。社会保険の原則に反した「負担なき給付」になっている第3号被保険者の制度にメスを入れることこそが、政府が取り組むべき改革である。

日本経済新聞

ほんとそれ。社会保険って、保険だよ?
本当の意味で扶養家族だって以外の、いい大人は、保険料払おうよ。

私も、第3号被保険者で甘い蜜を吸ってきた専業主婦時代があった。でもその時は、無収入だったから、本当に扶養家族だった。
その後、自分で事業を立ち上げ、お金のありがたみが分かり、税金の意味が分かったし、会社を立ち上げた時は、社会保障のしくみが分かり、保険料の高さにめまいがした。
当時は「主婦こそ起業のチャンス」なんて記事も書いていたくらいだ。だって、そうだよね? 税金も保険料も払わなくていいんだったら、そんなタイミングのいい時期にめっちゃ勉強して、貯金して、起業に備えたらいいもんね。保険料と税金払いながら、起業資金貯めるなんて大変だもん。

今は自営業に戻り、働いても働いても税金で消えていく。社会保険料もめちゃくちゃ高い。でももし、この制度的におかしな(私は憲法違反レベルだと思っている)第3号被保険者の優遇制度がなくなったら、その分、サラリーマン含む、その他大勢の日本人全員の税率を下げられて、初めて平等になるんじゃない?
ま、税率下げるのは今の日本には無理かもだけど、せめて平等にしたら気持ちよく働けるのにな。

ワイドショーも調整くらいで大変とか言っている人、テレビに映さないでほしい。今までは、同情する部分もあったけど、この制度案で、起業&自営業女子vs主婦という構図以外の問題が浮上。
旦那がサラリーマンな主婦と、シングルマザーの格差が出てきちゃったもんね。これはヤバイよ。

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