子どもの自立を育むには? - 過保護な親の落とし穴
皆さん、こんな経験はありませんか?
子どもの部屋はいつもちらかっている
宿題を忘れがち
落とし物が多い
集中力がない
そして、不思議なことに、お子さん本人は全く困っていない様子...
実は、この状況には隠れた原因があるんです。それは、私たち親が良かれと思ってやってしまっている「過保護」なのです。
過保護が招く自立の遅れ
私の夫を例に挙げてみましょう。彼はよく「これ、何ゴミ?」と聞いてきます。面倒くさいので、私が代わりに分別します。でも、これでは一生自分でできるようにならないですよね(笑)
そこで最近は、こう返すようにしています。
「さて、問題です。それは、何ゴミでしょうか?」
すると、夫は考え始めるんです。「これは皮と金属が合体しているから不燃ゴミかな?」なんて。
これで、私がいなくてもゴミの分別ができるようになるはずです(たまに可燃ゴミに大きな布が入っていてびっくりすることもありますが……笑)
子どもの自立を阻む親の行動
お子さんの場合も同じです。以下のような行動をしていませんか?
出かける時に「忘れ物はない?」と声をかける
学校行事の持ち物を親が確認する
「靴下どこー?」と聞かれたら、答えるどころか出してあげる
こんな状態では、お子さんが困る機会がありません。人間は困るからこそ、困らないように工夫するものです。だからこそ、私たち親は手助けを控え、子どもが自分で「困る」経験をさせる必要があるのです。
自立を促す方法
もちろん、急に手放すのは難しいでしょう。ちょっぴり可哀そうですしね。
少しずつ「これからは手伝わないようにする」という雰囲気を伝えていくのがポイントです。
まずは、以下のような言い訳を許さない環境づくりが大切です:
「遅刻したのは、お母さんが声をかけてくれなかったせい」
「忘れ物をしたのは、お母さんが確認してくれなかったせい」
「宿題をやれなかったのは、お母さんが注意しなかったせい」
まずは小さなことから始めよう
子どもの自立を促すのは、一朝一夕にはいきません。でも、大きな変化は小さな一歩から始まるものです。
今日から、些細なことでもいいので、とにかく、お子さんに任せてみましょう。失敗も成功も、全て貴重な経験となり、お子さんの成長を助けてくれるはずです。何をしたらいいのか?そう、実は何もしなければいいのです。
子どもの成長は、私たち親にとっても成長の機会です。子どもが自立していく姿を見守りながら、私たち自身も「手放す勇気」を学んでいけるのではないでしょうか。この成長過程は、子どもと親が共に歩み、新しい関係を築いていく素晴らしい道のりなのです。
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