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避難しない避難

文章力養成コーチの松嶋です。地元の避難所運営協議会のメンバーでもあります。大地震が起きたら、みなさん、近くの学校に避難すると思います。でも、学校って、いっとき(一時)避難所なんです。基本的に人が住めません。例えば私の担当区だと、簡易トイレキットは40回分しかありません。10人が4回したら終わりです(笑)だから、たいていの市区町村は在宅避難を薦めています。

テレビで見ると、大震災の時は避難所として学校を使っていますよね。でも本来学校の目的は教育の場です。なので一時的に借りるのはアリでも、学校が始まったら返すのが原則なんです。
そもそも地震発生後の学校の役目は「生徒を安全に保護者に引き渡す」ことで「避難所として受け入れ準備を始める」ことじゃないんです。

そんな方針をイラストを入れて分かりやすくしたのが小金井市の市報に掲載されたのを見て、感動!やるじゃん小金井市!

小金井市報令和6年8月15日号

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在宅避難の準備を

1家屋倒壊の恐れがある
2火災が迫っている
この条件の人は避難所へ

それ以外の人は、在宅避難が良い。なので、家で生活が送れるような準備が必要。私は次の2つの考え方で準備を進めるべきかなと思っている。
1つは、在宅避難が可能なハードを準備
2つめは、在宅避難が可能なソフトを準備
ハードというのは、主に家具の工夫と備蓄品の用意。まず、家具が倒れてガラスが飛び散った室内で暮らすのは危険だから、そもそも家具が倒れないようにしようねって感じ。あと電気がなくても暮らせるように太陽光充電器を買っておくとかね。他のライフラインも寸断された時のことを考えておくとかね。
ソフトというのは、連絡手段とか心構えとかね。避難訓練に参加するのもいいよね。たいてい、会社勤めの人は、地元の訓練に参加したことがないはず。でも災害時には自分以外の家族が避難所に行くか行かないか迷うことになるわけ。だから家族会議を開いて、どうするか決めておくのがいいよね。
ちなみに、我が家のルールは「それぞれの場所で生きのびろ」です(笑)お互いの安全を信じて生きのびて、通信が復活したら「無事です」って入れる。

在宅避難のメリット

全国災害ボランティア支援団体ネットワークのサイトより

こちらの資料も秀逸!PDFはこちら

体育館のような避難所では、パーテーションも準備している。でも、防犯や災害防止の面から上から覗けるようになっている。プライバシーは完全には守れない。アレルギーなどの問題もあり、ペットも連れていけないところが多い。もちろん、ペットも一緒に避難できるようにする運動もあるし、私だって、ペットも含め家族は一緒にいた方がいいと思う。でも、それが自宅ならそんな問題もないはず。ペットと暮らせる防災対策を自分の家に施すのが先決。どうしようもない甚大な被害が起きた時に、どうするか。それを私のような避難所運営協議会では話し合っているってわけ。

避難所運営については、話したいことがいっぱい。またnoteにつづっていきますね。

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