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アートと海の専門家が織りなす、新しい発見

文章力養成コーチの松嶋です。ある専門家の作品を別の専門家が見ることで、新しい発見があることって、よくありますよね。例えば、プロの料理家の料理を、デザインのプロが見て、どういう点が素晴らしいか語るとか、野球の試合を見て、ビジネスのコーチングをしている人が解説するとか。それをまた別の立場の専門家が鑑賞して自分の仕事に反映するとか。私はそういうゾクゾクすることの連鎖が大好きです。同業者の作品を専門家分析するとか、評論家が専門の対象物を分析することとは大きく異なり、新しい物の見方、価値の発見があります。

縁あって、漁師の方と知り合いました。私は釧路で生まれで、その後も静岡など、ずっと海が近い土地で育ったのに、なぜか漁師の友人はいませんでした。初の漁師の友人です。

漁師・鎌田雄大さん

その方が、魚の絵画作品についてお話をするイベントが、あるんです。

漁師と鑑賞会

2024年11月24日[日] 14時〜 企画展示室/【要予約(申込フォーム)】 要展示観覧チケット ※メンバーシップ会員・中学生以下無料
講師:鎌田雄大
杉村惇画伯の随筆『黒への収束』のエピソードによると、かつて杉村画伯が塩竈に住んでいた頃、たびたび漁師たちが絵を見に来ては描かれた魚について話していたそうです。魚の作品を漁師の視点で見る鑑賞会を行います。

企画展自体は11月16日から。

会場はこちら。宮城県塩竈市杉村惇美術館

杉村氏について

杉村 惇(すぎむら じゅん)1907~2001年
東京生まれ。東京美術学校(現・東京藝術大学)在学中に帝展に初入選。昭和8年、9年の第1回、第2回河北美術展で河北賞を受賞。戦後、塩竈築港大通りを経て旭町に移り住み、塩竈の風景や魚を数多く描いた。静物画を得意とし、重厚な独自の画風を確立。日展参与、日展評議員、日展審査員、東北大学教授、宮城教育大学名誉教授を歴任。主な受賞歴に日展岡田賞、日展菊華賞、文部大臣賞、河北文化賞、地域文化功労文部大臣表彰、塩竈市文化功労者、紺綬褒章など。仙台市名誉市民。

美術館の資料より

杉村惇画伯の随筆『黒への収束』によると、かつて杉村画伯が宮城県の塩竈に住んでいた頃、たびたび漁師たちが絵を見に来ては描かれた魚について話していたそうです。そうした実際のエピソードをもとに、今回、魚の作品を漁師の視点で見る鑑賞会を行うことになったとのこと。
描かれている魚の種類、獲れる季節、どのあたりの海のどんな場所に棲んでいるのか。魚のプロである漁師・鎌田雄大さんが解説します。

中学生以下無料!

こういうことを中学生以下無料にするのって、本当に意義のあること。美術部の子たちとか、調理を学んでいる子とか、漁師を目指している子にも参加してほしいです。

都会の子供にぴったりの大自然の体験


鎌田雄大氏プロフィール

宮城県塩竈市出身。2020年から塩竈市にある離島、寒風沢島に地域おこし協力隊として移住。刺網漁師として研修する傍ら、島の自然に魅了され、2023年の卒隊と同時に寒風沢悦芳丸を起業。漁業・農業・自然体験等を展開し、島の魅力、一次産業の魅力を発信している。

プロフィールからも分かると思いますが、地域おこし協力隊として宮城県の寒風沢島に移住されたとのこと。子どもたちを対象に、漁業、農業、自然体験と丸ごと大自然を体験させる事業もしています。廃校になった学校をきれいにリフォームした宿泊施設もあり、そちらも見学してきました。

イベントから繋がる島での自然体験の提案

例えばですが……

6時半ごろ 東京発の新幹線に乗車
8時ごろ 仙台着
9時 本塩釜駅(仙台から30分程度)着
9時半 塩釜港発汽船に乗車
10時15分頃 寒風沢島着
大自然体験
16時半ごろ 寒風沢島発汽船乗車
17時半ごろ 塩釜港着
18時ごろ 本塩釜発
19時ごろ 仙台駅発
20時半ごろ 東京駅着

東京発着のプラン

宮城県の塩釜港まで電車で行き、連絡船で島に渡り、そこで畑の土を触り、船に乗って魚をとる。干潮時に海を歩いてみる。例えばそんなプランなら、都会の子供会の体験学習として、最高だと思います。私が都会の子供会の責任者だったら絶対連れてくる!
宿泊なしのプランなど、自由にコーディネートしてくれるそうです。ご自身で畑も持っているので、土も触らせてくれるかも。とにかく、一度問い合わせてみてはいかがでしょう。

干潮時には潮が引き、海だったところに入れるそう。

鎌田さんは個人で、市役所や、塩釜水産仲卸市場と連携して多くの体験会を実施しているそうです。今年も塩竈市の小学生300人くらいが体験したとか! こんなすばらしい環境が近くにあって羨ましいですね。
鎌田さんはお話も上手。優しくて素敵な人格が体中からにじみ出ている方でした。子どもたちのイベントにぴったりです。

話美術館のイベントも素晴らしいです。物の見方を変えるきっかけになると思うので、大人の人にもおすすめ。
そして島の体験は、親子という単位でも楽しめること間違いなしです。仲良し家族で行ってみるのもいいかも!

美術館イベント申し込みフォーム

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdx-r6du1eABG-kki1KrsagUkOqMU35H-E2zJHmqAvoLIQRjw/viewform


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