アートと海の専門家が織りなす、新しい発見
文章力養成コーチの松嶋です。ある専門家の作品を別の専門家が見ることで、新しい発見があることって、よくありますよね。例えば、プロの料理家の料理を、デザインのプロが見て、どういう点が素晴らしいか語るとか、野球の試合を見て、ビジネスのコーチングをしている人が解説するとか。それをまた別の立場の専門家が鑑賞して自分の仕事に反映するとか。私はそういうゾクゾクすることの連鎖が大好きです。同業者の作品を専門家分析するとか、評論家が専門の対象物を分析することとは大きく異なり、新しい物の見方、価値の発見があります。
縁あって、漁師の方と知り合いました。私は釧路で生まれで、その後も静岡など、ずっと海が近い土地で育ったのに、なぜか漁師の友人はいませんでした。初の漁師の友人です。
その方が、魚の絵画作品についてお話をするイベントが、あるんです。
漁師と鑑賞会
2024年11月24日[日] 14時〜 企画展示室/【要予約(申込フォーム)】 要展示観覧チケット ※メンバーシップ会員・中学生以下無料
講師:鎌田雄大氏
杉村惇画伯の随筆『黒への収束』のエピソードによると、かつて杉村画伯が塩竈に住んでいた頃、たびたび漁師たちが絵を見に来ては描かれた魚について話していたそうです。魚の作品を漁師の視点で見る鑑賞会を行います。
企画展自体は11月16日から。
会場はこちら。宮城県塩竈市杉村惇美術館。
杉村氏について
杉村惇画伯の随筆『黒への収束』によると、かつて杉村画伯が宮城県の塩竈に住んでいた頃、たびたび漁師たちが絵を見に来ては描かれた魚について話していたそうです。そうした実際のエピソードをもとに、今回、魚の作品を漁師の視点で見る鑑賞会を行うことになったとのこと。
描かれている魚の種類、獲れる季節、どのあたりの海のどんな場所に棲んでいるのか。魚のプロである漁師・鎌田雄大さんが解説します。
中学生以下無料!
こういうことを中学生以下無料にするのって、本当に意義のあること。美術部の子たちとか、調理を学んでいる子とか、漁師を目指している子にも参加してほしいです。
都会の子供にぴったりの大自然の体験
鎌田雄大氏プロフィール
プロフィールからも分かると思いますが、地域おこし協力隊として宮城県の寒風沢島に移住されたとのこと。子どもたちを対象に、漁業、農業、自然体験と丸ごと大自然を体験させる事業もしています。廃校になった学校をきれいにリフォームした宿泊施設もあり、そちらも見学してきました。
イベントから繋がる島での自然体験の提案
例えばですが……
宮城県の塩釜港まで電車で行き、連絡船で島に渡り、そこで畑の土を触り、船に乗って魚をとる。干潮時に海を歩いてみる。例えばそんなプランなら、都会の子供会の体験学習として、最高だと思います。私が都会の子供会の責任者だったら絶対連れてくる!
宿泊なしのプランなど、自由にコーディネートしてくれるそうです。ご自身で畑も持っているので、土も触らせてくれるかも。とにかく、一度問い合わせてみてはいかがでしょう。
鎌田さんは個人で、市役所や、塩釜水産仲卸市場と連携して多くの体験会を実施しているそうです。今年も塩竈市の小学生300人くらいが体験したとか! こんなすばらしい環境が近くにあって羨ましいですね。
鎌田さんはお話も上手。優しくて素敵な人格が体中からにじみ出ている方でした。子どもたちのイベントにぴったりです。
話美術館のイベントも素晴らしいです。物の見方を変えるきっかけになると思うので、大人の人にもおすすめ。
そして島の体験は、親子という単位でも楽しめること間違いなしです。仲良し家族で行ってみるのもいいかも!
美術館イベント申し込みフォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdx-r6du1eABG-kki1KrsagUkOqMU35H-E2zJHmqAvoLIQRjw/viewform
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