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できた人間になってから死にたい

文章力養成コーチの松嶋です。最近、ものの言い方にすごく気をつけている。私は文章指導をしているけれども、話す方はあまり得意でなく、特にせっかちなこととか、几帳面なことが災いして、自分の思う通りにいかないと(しかも早くw)、イライラした気持ちが言葉に出てしまい、それでトラブルになることも少なくない。
本当に長年直したい癖だと思ってるんだけど、なかなか直らない。私の理想の年の取り方は孔子の有名な次の言葉

子曰く、吾十有五にして学に志す、
三十にして立つ、
四十にして惑わず、
五十にして天命を知る、
六十にして耳順う、
七十にして心の欲する所に従えども、矩を踰えず。

孔子

この「七十にして心の欲する所に従えども、矩を踰えず」というのが本当に理想。思う通りに行動しても、思う通りのことを発言しても、誰も傷つけない。つまり、頑張ってそうしないようにするのではなく、自然にそうなること。
現時点での私の状態との距離を鑑みると、もう少し練習を積まないと、70歳でそうなっているような気がしない。

先週も、市役所のある部署に問い合わせをしたら「何度も申し上げておりますように」という言葉が付け加わった返事が返ってきた。確かにその通りなんだよね。ルールを全部分かっていないから、何度も同じような問い合わせをしてしまう。でも、私は、お金を受け取って事業をしている立場なので、間違いがあったら大変だし「何でも聞いてください」と言われたからなんでも聞いているのに、そんなふうに言われるとちょっとプンスカ!てなる(笑)

でもそういう時に、ハッと気が付く。私も、こういう言い回しをしていないか?

何か問い合わせをする時とか、何かの予約をするとか、そういう時がチャンスだと思って、相手がどんな人間であろうと、丁寧に話をする練習をしている。いつかその努力が実って、何気なく話したお願いも、何気なくした問い合わせも、相手にすっと聞いてもらえるような、そんなの70歳になりたい。
70には、まだだいぶ時間があるけど、私はまだ人間ができていないので、あと10年ぐらいはトレーニングしないといけないかな。

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