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来年から施行「拘禁刑」について考えてみた

文章力養成コーチの松嶋です。VOOXを良く聴きます。特に、よく分からない世界のことを、その世界の専門家の方が分かりやすく話してくれるという点がこのアプリの好きな理由です。

今日聞いたのはこれ。刑法です。

言葉の定義を考えるというところが、言葉のプロとしては非常に気になりました。
例えば「人を殺害したので刑罰を受ける」の「人」とは何か。胎児は人と言えるのか、脳死した人は?
そこを飛ばして判決はできませんからね。

また、高橋氏の話を聞いたあと、受刑者の更正についても関心を持ちました。例えば、来年から新設される「拘禁刑」。

拘禁刑とは、1904年に刑法が制定されて以来定められていた、「懲役刑」「禁錮刑」という2種類の自由刑が廃止され、新たに「拘禁刑」という1種類の自由刑に一本化されたものです。

愛知県弁護士会サイトより

「懲らしめ」としての罰から、受刑者の改善更生・社会復帰のための措置として設置されるそう。

確かに、被害者の立場に立ってみれば、こっちは例えば家族が殺されたのに、なぜ、犯人の方が生き残り、税金で更生・社会復帰というサービス?まで!?と思うことでしょう。

でも例えば、社会も、悪かったとしたら……と考えてしまうのです。私は。

例えば、貧困の家庭に生まれたこと、虐待をするような親の元に生まれたこと、障害を負って生まれたこと、また、学校に行けなかったこと、地域になじめなかったこと、悪行を引き止めるような友だちができなかったこと、これ全部、その人だけの責任なのでしょうか。

そういう意味で、私は本人の更生・社会復帰と同時に、社会の側も何か変わるべきだと思うのです。それは、まず、毎日起きる事件を無視しないこと。自分だったらどうするかーという自己中心的な考察ではなく、なぜ、そんなことが起きたのだろう。ヒューマンエラーではなくシステムエラーだとしたら、それを改善するために、自分は社会に対して何ができるだろうと考えることが大事なように思いました。

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