あなたの文章に「思いました」は何回登場しますか
今日は文章術ネタを。
何かの感想を書く時に、語彙力がない人は、全部の文末が「思いました」になってしまうことがあるんですね。
文章力って、私は、結局、語彙数と経験の結果。例えば、語彙も経験も少ない、小さい子って、楽しかった時には「楽しかった」と「面白かった」ぐらいしか言葉が選べないし、不快の感情を表す時は、ふさわしい言葉があまりないので、結局「いや」と言い、しまいには泣いちゃう。
大人も同じで、表現力を豊かにするためには、まずその感情を他の言葉で言えないのか、探す必要があるし、また、探した時にストックしていないと出てこないよね。そして、その探す作業や、出てきた言葉を文章に組み立てる作業は、経験として積み重ねていかないと、ネタはあるけど舞台に立った経験が少ない芸人さんと同じで、面白くないってことになっちゃう。
普段から気持ちや感情、感想や意見を言語化していない人(全部「すごかった」ですませる人とかw)って、結局小さい子みたいに、表現がワンパターン化してしまう。
先ほどの文章を「思いました」を使わずに書き直してみますね。
伝えたい感情に1回戻って、本当は何を言いたいのか考える
例えば、ちょっと極端な例ですけど、相手に愛の告白をする時に
「私はあなたのことを愛してると思います」なんて言いませんよね。
まあ1周回ってそう言ったら、逆に新鮮でいいかもしれないですけど(笑)
それこそプロポーズの言葉のように
・楽しいことも苦しいことも一緒に乗り越えていきたい
・ずっと一緒に手をつないでいこう
・暖かい家庭を築こう
・おじいちゃんおばあちゃんになってもそばにいてほしい
色々考えますよね。
1回感情に戻って言葉を紡ぎ直してみる。その時に「あー私は選択肢が少ないわぁ」と思ったら、まず本を読んでください。本を読んで、こんな言い方があるんだ!という気づきがあったら、必ずそこで1回立ち止まって、その言葉を3回ぐらい音読してください。黙読ではなく音読です。
語彙が少しずつ増えていきますよ。もう一度言います。黙読ではなく音読です。
そして何より大事なのは言語化の練習、
自分の思っていること、感じてることを、それこそ「思いました」「感じました」を使わないで表現してみる練習。これを積み重ねてみましょう。
ではでは