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コロナと、生きる。Week 2

コロナと、生きる。Week 2/2020.4.8 - 2020.4.14


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4月8日。緊急事態宣言発令、初日。この状況でもPVを稼ぐために読者に勘違いをさせてバズが起きやすい小細工を仕掛けているメディア、見出しの前半部分やトップ写真だけから情報を摂取して誤読してる読者たちに、嫌気がさす。パニックの大きさと、人々のリテラシーは、ゆっくりと反比例に動いていく。
大好きな飲食店たちが悲惨な状況に陥って、悲しいかな、閉店を決めたという連絡が入ってきたところも。この街で人気の持ち帰り専門焼鳥屋には、今日も行列ができていた。守れる日常と、崩れていく日常。


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4月9日。体調があまりよくない。健康な自分は弱音言ってる場合じゃないけど、心から少しづつなにかが削れていき、疲れていってるのがわかる。


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4月10日。初めてオンライン飲み会ってやつをやった。楽しかった。「人間はひとりで生きていける」と「人との触れ合いから人間的欲求は満たされる」、そのどちらが真理なのかを問うような期間だ。


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4月11日。スーパーのレジは透明のビニールカーテンでガードされ、待つ列の足元にはソーシャルディスタンスを保つための印が貼られた。移動は止めても、思考は止めるな。心に青信号を灯しておく。


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4月12日。安倍首相と星野源さんの動画が出た日。儚いながらも逞しく美しく生きようとする生活者に対して、想像力も配慮も欠けた動画だと思った。芸術作品を政治や組織などの権力者がプロパガンダ利用することに対して、この国の受け手は鈍感であることに常日頃から危機感を感じている。


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4月13日。雨。一昨日の夜中には地震があり、今日は大雨警報、栃木県では大雪警報まで出てるとか。産業革命以降人間が自然との接し方を間違えてきたから、自然が怒ってるのだ、という捉え方を、今のコロナの状況を見てるとどうしてもしてしまう。
亡くなった人の数が毎日ニュースで流れ、家族を看取ることもできないということを耳にし、人間の生死についてリアルに考える状況にある中でも、目の前の憎悪溢れる問題に対しては「あいつのことだけは絶対に許せない」と思ってしまったりもする。


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4月14日。スケジュールが詰まってると読書や映画鑑賞の欲がめちゃくちゃ高まるのだが、移動・飲み会・ライブなどの時間が空白となり、家で読書や映画鑑賞を定期的にやれる時間が作れるようになると、あれほど高まっていた欲求がおさまったりする。何事においてもバランスって大事ね。コロナ後、何が戻ってほしくて何が戻ってほしくないのか。インプットの余白がない生活には、戻りたくないな。


Next : Week 3
https://note.com/yukakoy/n/n8dfca6667777

「コロナと、生きる。」Introduction : 
https://note.com/yukakoy/n/n099c3314669b


Text & Photo:矢島由佳子
https://twitter.com/yukako210
https://www.instagram.com/yukakoyajima_works/



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