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NYのロックダウンから学ぶ、「緊急事態宣言」に向けた心の準備。新型コロナウイルス

こんにちは、ロックダウン4週間目のニューヨークからお届けしてます。YUKAKOです。

日本でも、緊急事態宣言が7日には出す方向で最終調整が始まっており、不安が高まっています。今回の記事では、先行しているNYを参考にしてもらえればと思い、3月と4月のNYの施策をまとめました。

「わからない」が一番怖い

緊急事態宣言を目前に日本で混乱が起きている気持ち、すごくわかります。

NYで外出制限が始まった当初、先行しているイタリアや中国の状況に恐怖し怯え、スーパーでの買い溜めが行われました。そのため、一時的に食料やペーパー類が品薄状態になりました。軽いパニック状態です。

外出制限開始から3週間、今では食料品や紙製品などの買いだめは落ち着き十分に揃っています。(頭痛薬などの薬はいまだに品薄状態です。)
このことから、正しい情報を得ることを心がけ、冷静に判断することが大事だと学びました。

(↓NYの現状がわかる動画もアップしています。お手すきの際に。)

公式情報を見ることを意識しよう

今、日本にいる方で、ニューヨークの色々な話題を鵜呑みにし、「2週間後には日本もニューヨークのようになってしまう」とただ不安を感じている人もいるでしょう。日本とアメリカは違います。違うことを理解した上でニューヨークの現状をエビデンスとともにお伝えしますので、日本の場合はどう行動すべきか?と考えてください。また、日本の公式の情報をきちんと得ることを意識しましょう。

長期戦になるほど、冷静さを欠けると疲弊してしまいます。ネットの情報に動揺したら、必ず裏を取りましょう。

ニューヨークの3月まとめ-感染爆発に対する政策

■3月1日 (感染者:1人)NYで最初の感染者が発見される。イランに旅行に行った30代女性。
■3月14日  (感染者:613人)NYで最初の死者。82歳女性。
■3月16日 (感染者:950人、死者数:7人) 
NYCの全ての学校の休校。この時点で4月20日までは最低でも休校とアナウンス。授業は全てオンライン化。
■3月17日 (感染者:1,374人、死者数:12人)
飲食店の閉鎖。店内での食事はNG、テイクアウトとデリバリーのみ可能。
娯楽施設の閉鎖。ナイトクラブ、映画館、劇場、コンサート会場などの全ての娯楽施設の無期限閉鎖。
■3月21日 (感染者:10,356人、死者数:58人)
美容系ショップ閉鎖。美容室、理容室、タトゥーショップ、ネイルサロンなどの美容系の店舗の閉鎖が行われました。
■3月22日 (感染者:15,168人、死者数:76人)
Matilda’s Law開始。医療系などを除く必須ではない職種の出勤停止。Social Distancingの呼びかけ。
■3月29日(感染者:59,513人、死者数:965人)
外出制限・自宅勤務が4月15日まで延長が決定。
■3月31日 (感染者:75,795人、死者数:1,550人)

NY州の感染者数と死者数のグラフです。3月1日に最初の感染者が見つかり、下旬から一気に増えています。

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ニューヨークの4月-いよいよピークを迎えたか

■4月1日(感染者:83,712人、死者数:1,941人)

危機感の薄い若者がいまだに公園でバスケなどをしている状況を受け、公園内のPlayground(遊具エリアや運動場)を封鎖

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■4月2日(感染者:92,381人、死者数:2,373人)

NY市長のデブラシオ氏が新型コロナウイルスの飛沫拡散を防止するために顔を覆うことを推奨しました。顔を覆うのはスカーフやバンダナなどで代用し、貴重なマスクは医療従事者へ回すために一般の人は使うのを控えるように強調されました。

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■4月6日 本日、全ての学校の休校・外出制限・自宅勤務が4月29日まで延長が決定

NY州の感染者数と死者数のグラフです。(オレンジ:感染者、水色:回復者、黒:死亡者)

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■4月17日 午後8時から公共の場でのマスク等の着用を義務付け。(感染者数229,642、死者数 12,822)

活動の再開に向けて感染率のコントロールが重要であるが、そのための検査数の増加が課題である。本日、診断検査を増やすために公私の研究施設が保険局と連携するための行政命令を発出するが、州だけでは運営・供給が追い付かない。連邦政府の協力が必要である。

ピークはいつまで続くか

この一ヶ月以上、増え続けた死亡者数がいよいよピークに達したという希望のニュースが入ってきました。

4月6日の会見にて死者数の伸びが2日間落ち着いたことを受け、クオモ州知事がピークを迎えた可能性を述べました。

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その上で、肝なのはピークの期間に3つの可能性があると述べています。

①カーブ型:これは緩やかにピークに達したのち、緩やかに数値が減少していくモデルです。

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②プラトー型:ピークに達した後、平坦域が続くモデルです。平坦域が長く続くほど、ただでさえ限界を迎えている医療従事者への負担がより大きくなります。

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③ピーク型:これはピークに達した直後に死者数が急激に減る尖端型をした予想モデルです。

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この3パターンのうち、どのように死者数のピークが続くかはまだわかりませんが、引き続き外出制限を続けるとし、最低でも4月29日までは自宅待機、外に出る場合は人との距離を180cm開けるソーシャルディスタンスを守るように、と呼びかけられました。

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また、いまだに週末になると「天気がいいからと公園などに人が集まる」ことを写真をともに指摘し、「天気が良くても今、外出する時期ではない」と訴えました。その上で、ソーシャルディスタンシングの条約違反による罰金を最大$1,000まで引き上げると発表しました。

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ニューヨーカーの生活を支える政策

この新型コロナで様々なビジネスが閉鎖されている中、ニューヨーカーの生活は苦しくなっています。そんなニューヨーカーの生活を支える主な政策を紹介します。

・「住宅ローン」の支払いと、「住宅の退去」の90日間猶予

※「家賃」の猶予の本決定はまだ出ていません。
しかし市民によるレントストライキなどの活動は活発で、家主による自主的な家賃支払猶予を行なっているところもあります。

・個人向け給付:大人1,200ドル、16才以下の子供500ドルを給付。(ただし年収75,000ドル以上は減額、99,000ドル以上で支給なし。)

・失業給付(自営業、フリーランスも含む):週当たり600ドルの給付額が上乗せ。(4ヶ月間)

・全てのニューヨーカーに一日3食無料配給

コロナは長期戦。疲弊しないために冷静な判断を。

この記事の冒頭でも書きましたが、コロナは長期戦です。数ヶ月で落ち着くかもしれないし、もっと長く自粛が続くかもしれません。そのため、「緊急事態宣言」のような初めての事態を目の前にパニックが起こることもあるでしょう。実際に日本ではすでに買いだめが始まっていると報告を受けます。

ニューヨークは一部の都市機能が停止してから4週間目を迎え、当初起きていた買いだめなどは落ち着いてきました。

最後に、本日(4月6日)の夕方6時頃のマンハッタンの西ミッドタウン付近の動画を添付します。みなさま、くれぐれもお体にお気をつけください!



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