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育休復帰したデザイナーが考えたファミリーデイのデザイン
この記事は PLAID Design Advent Calendar 2024 22日目の記事です。
こんにちは。プレイドデザイナーのきっしー(kiccy)です。
1年8ヶ月の産休育休を経て、今年の4月に復帰しました。
産休前と同じくコミュニケーションデザインチームに所属しており、現在は主にコーポレート周りやKARTEのマーケティング領域のデザインを担当しています。
復帰して8ヶ月、プレイドファミリーデイのデザインを担当するに辺り、「意識したこと」「得た学び」について書きたいと思います。
なぜファミリーデイに手を挙げたのか
まず、ファミリーデイとは何か。
メンバーは嬉しいことに毎年増えており、新しい家族や子どもが増えたメンバーもたくさんいます。プレイドでは定期的に社内イベントを行っていますが、平日の夕方から夜にかけて開催されることが多く、子育て中のメンバーは参加することが難しい人もいます。
オフィスには子どもがはしゃぐのにぴったりの広い芝生があり、クリスマスが近いこの時期に、家族を招待し一緒にパーティーを楽しもうという企画です。
私がなぜこのファミリーデイに手を挙げたのか。
子どもが産まれたことで「一緒に参加したい、子どもたちに楽しい体験を届けたい」と思ったのが一番の理由です。
そして、このイベントは有志で行っており、これまでデザイナーが関わることがありませんでした。デザイナーが入ることで体験をより良くできるのではないか、自由度が高いため新しいチャレンジができるのではないかと思い、アピールしました。
意識した2つのこと
やりすぎない
通常の業務と並行して進めるため、手を広げすぎないことを意識しました。
「やる範囲」は自分で決める。油断すると手を広げすぎてしまうので、どこまでやるかの線引きを自分で決断しなければならないのは、意外と難しいです。
というのは理想でした…。実際はファミリーデイ開催週はこの活動でいっぱいになってしまいました(泣)。結局イベントが近づくにつれ「ここまでやり切りたい」「もう少し試したい」欲に駆られてしまいました。どんなに意識していても線引きはとても難しく、また同じことを繰り返してしまいそうなので、対策を考えねばと思っていますが今のところ見つかっていません。
ゲストは家族と子ども
いつも仕事で向き合う対象者は大人ですが、このイベントのメインの対象者は子どもです。年齢も幅広いため、子どもの安全や特性に配慮したアイテム設計をしました。
例えば
多くの子どもが読めるように漢字は極力使わない
走り回ることを考えて名札はシール
仕事に関連するアイテムを親しみが持てるようなキャラクターにする
プロセスを楽しめるようなスタンプラリー
特にスタンプラリーは「スタンプを集める」だけにせず、
スタンプを集める
集めたスタンプカードでガチャガチャを回せる
カプセルの中身は数字になっていて、回数分お菓子つかみ取りができる
といったプロセスを楽しめるようにしたことで、多くの子どもたちが夢中になってくれました。
この視点は子育て中だからこそ持てた視点かもしれません。
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アイテム紹介
今回制作したアイテムを紹介します。
ファミリーデイのビジュアル
普段仕事で使っているアイテムを親しみが持てるようなキャラクターにしました。
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初めてチャレンジした風船印刷
デザインチームでは小型製版機(handerude)を最近導入していたので、版を自作しました。風船への印刷は動画を見ながらチャレンジ。動画のように上手くいかず、版を一度布に刷り、残ったわずかな版を風船に刷るという手間のかかる工程を得て、なんとか成功しました。
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スタンプラリー
スタンプラリーはクリスマス仕様にしました。
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ネームシール&受付
ネームシールは選ぶ楽しみを持ってもらいたく4種類用意しました。
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当日の様子
大人子ども合わせて150人近くの方が来てくれて、オフィスが賑わっていました。
イベントを推進してくれたメンバーのアイデアにより、楽しみコンテンツを時間差で提供したことで、子どもたちが飽きることなくコンテンツを楽しんでいたように見えました。(お弁当→サンタさん来日→スタンプラリー)
そして、イベントを推進してくれたメンバーが言っていた言葉で印象的だったのが「社員は全員ホスト、一緒に来る家族がゲスト」。
参加したメンバーが自然と準備や片付けに動いてくれました。
私は2歳の子と準備から参加したのですが、準備も一緒に楽しんでいました。
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参加したことで得た学び
今回「子どもたちに楽しんでもらいたい」と考えてアイテムづくりに取り組みましたが、アイテムよりも「体験」が重要だと改めて気付かされました。
風船より風船を膨らます機械に夢中だったり、景品やプレゼントではなくサンタさんに会えたことやガチャガチャを回すことに喜びを感じていたように見えました。きっと記憶には物ではなく体験が残るのだろうなと感じました。
私たちが提供しているプロダクトのひとつ「KARTE」は、顧客体験を可視化するプラットフォームで、良い顧客体験を提供するためには顧客目線に立つことが大切だと考えています。
今回のイベントに作る側と参加する側の両方の立場を兼ねて関わることで「顧客目線に立つ」ことの重要さを改めて感じることができました。プロダクトやサービスを通じて記憶に残る体験を届けていきたい、そして、記憶に残らずに生活に馴染むような体験も届けていきたいと思いました。
クリスマスまであと3日🎄
PLAID Design Advent Calendar 2024 23日目は、sngmt(Yukke)さんによる、「プレイド社内のデザインアセットや資料ポータルを整備した話」です。