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英語表現を磨く方法デザインする ~1. Chat GPTで写実作文を鍛える!~ 


目的: Chat GPTを使って写実作文能力を鍛える

今回はChatGPTを使って写実英文を鍛えるようなルーティーンを作っていきたいと思います。一応軸足はジュエリーデザイナーですが、他にもやっていることはいくつかあります。そのうちの一つで、現在私に重くのしかかっていることは、「英語の写実文(descriptive writing)をそこそこ書けるようになることです。

1.写実文とはなにか

写実文とは、状況や事象を読者が経験できるように描写する文章、つまり実務的ではなく、むしろ文学的な表現ということになります。イギリスにはかなり長い年月生活しているので、英語を日常生活で使っていますし、ニュースなどは概ね分かる、映画を細部まで理解するのは難しいものもあるけれど、エッセイとかならさらっと読める、そういう感じで日々英語を使っています。でも、そういうレベルからかなりステップアップしなければなりません。

2.なぜ写実作文を鍛えたいのか

なぜまたそんなことになっているかといいますと、色々あって、GCSE英語というイギリスの子供たちが16歳の時に受ける国家テストを、来年の春私も受けることになっているからです。読み手がその臨場感に打ち震えるように書けないと。それは詩や文学を書くようなもので、幼いころから英語の詩や文学が大好きで親しみ、自分でも物語を書きたくてウズウズするような人に向いているテストと言えましょう。

そのテストの訓練のためのオンライン準備講座に、この9月末から出席しております。正直勉強し始めたころは何とかなるだろう、と思っていましたが、内容を分かってくるにつれて、身から出るたくさん文字数を並べてもどうにもならない絶望感が。。。これはなんとかせねば!ということで、私に合った学習方法を模索中です。試験に合格することだけでなく、できるようになれば、文学をよく理解できたり、表現力が豊かになって生活が豊かになると信じています。

3.問題形式

写実文を作る問題はテストの一部ではありますが、大きなウエイトを占めます。一つの絵を見てそれの写実文を作るか、それから想起される物語の始まり部分を書く、というような問題が多いようです。

4.ChatGPTを使うことのメリット予想

たくさんの練習をしなければいけないけれど、過去問や問題集にもそんなにたくさんサンプルの問題もないですし、解答例のようなものもあまり見つかりません。英語で文章を作るなら、自分が書いたものについてかなり細かく「こうしたらよかったんじゃない?」と言ってほしいと思いませんか?そこで今回は自分で問題を設定し、解答し、ChatGPTを使って自分が書いた文章をアップグレードするのを手助けするようなプロンプトを考えてみたいと思います。

5.Chat GPTを使って作る写実文作成のルーティーン計画

(1)自分で撮影した写真の状況を用意する。絵画などを用いてもよい。
(2)その写真を説明する英作文を作る。
(3)英写実作文のレベル、分析、アップグレードするための対策、アップグレードしたサンプルを問うプロンプトを作る。
(4)コマンド実行する。((3)で作ったプロンプトと作った英作文をChatGPTのコマンドに入れる。)
(5)結果をどう利用すれば技術向上につながるかを考える。

これを実践していきます。

6.実践

(1)自分で撮影した写真の状況を用意する。絵画などを用いてもよい

6月に一時帰国した際の隅田川の写真。綺麗でした~。

(2)その写真を説明する英作文を作る

まず、5分間で構成を考えます。具体的には、音、静けさ、動
き、光、暗がり、五感、などの項目ごとに短いフレーズを書き出します。
そして書き出したフレーズを使って、文章を構成していきます。苦しいけれど、この段階では何の助けも借りずに頑張ります。40分で600文字くらいが目安とのこと。。。試験では手書き、しかもボールペンで(鉛筆は不可)受けなければならないので、その訓練に移行していかないといけませんが、今回は構成は手書きで、文章化はパソコン上でやることにします。ちなみにイギリスの子供たちは小学生の頃から、授業でもテストでも、この消せないプレッシャーの中で書く訓練をしています。この違いは結構頭の構造に影響があるんじゃないか、と思っています。いつでも書き直せる前提か、基本的に消せない前提か。タイプして記すという行為も、文字を手書きで表すのとはかなり違いますよね。私はパソコンでタイプするのでなければ、鉛筆と消しゴムで書くのが好きですが。

さて、隅田川の写実文を書いてみました。
’Tropical breeze caressed the river and rustled the willow tree near the bridge in early summer. The willow sways its flowing branches, immersing itself in the sleepless city’s entertainment.

The river served people’s rituals: a serious jogger is finishing his day, running along the riverbank towards the north; a workman takes a rest by smoking a cigarette before going back home; travellers are excited to search for their phones to take picturesque images with the iconic Skytree as a background. 

Asakusa Bridge is a well-lit stage for everyday drama showing every person and car as vital components to seasonal dramas. The arched pillars sustain the capital’s cultural heritage. Spaced street lamps lit all the steps of travellers who aspire to the future. 

The Skytree exercise a mesmerizing spell on everyone in the scene whenever it gradually changes its costume.  The golden cloud sculpture which carries ambivalent mass, looks up Skytree’s transformation with admiration. Beside them are sleepless buildings, looking over the river’s surface, inundated with crystals. 

Gentle ripples reach the riverbank where a pair of ducks bury their heads into their body feathers. One of them raises its head and peeps to ensure their safety. ’

(3)英写実作文のレベル、分析、アップグレードするための対策、アップグレードしたサンプルを問うプロンプトを作る

プロンプトには次の事項を含めました。
(1)Chat GPTはこのテストの採点者であるということを定義する。
(2)この写実文にどのような要素を盛り込まねばならないかということを明らかにする。(暗喩、擬人法などの作文技法)
(3)採点基準をできるだけ詳しく述べる(GCSEのテストの作成側が出している基準をコピーする。)
(4)採点基準に照らしてChatGPTにレベルを判定させる。
(5)文章を分析させてレベルを上げるためにすべきのアドバイスを箇条書きにさせる。
(6)2の要素と3の採点基準を加味してアップグレードさせた英文を表させる。
(7)作成した英文を入れる。

(4)コマンド実行する。

Chat GPTでコマンドを実行します。
回答が帰ってきました。


Evaluation/評価:

  • Content/内容 (20/24): The text vividly captures the scene, engaging the reader with a variety of activities and elements.

  • Organization/構成 (18/24): The organization is effective, with a clear progression of ideas, but there's room for enhancing coherence.

Overall Level: Upper Level 3 (38/48)


評価はUpper Level3。評価はレベル0から4なので、これはちょっと褒めすぎのような気が。でも今まで作った文章はLevel2がほとんどだったので、少し嬉しいです。

Improvement Points /改善ポイント:

  1. Vivid Descriptions:

    • Infuse more sensory details to immerse the reader in the atmosphere.

    • Utilize metaphor and simile to enhance the depiction of the scene.

  2. Coherence and Transitions:

    • Strengthen connections between sentences and paragraphs for smoother transitions.

    • Ensure a seamless flow between different elements described in the scene.

  3. Linguistic Devices:

    • Incorporate a wider range of linguistic devices, such as personification and rule of three.

    • Use hyperbole and emotive language to heighten the emotional impact.

  4. Character Development:

    • Elaborate on the emotions and experiences of the characters (jogger, workman, travellers).

    • Create a more profound connection between the characters and their surroundings.


以上のような改善点を加味してChat GPTが次の改訂版を作ってくれたはずです。


Upgraded Sample/改訂版(Chat GPTによる):
In the early summer, a tropical breeze tenderly caressed the river, orchestrating a dance with the willow tree near the bridge. The willow, like a graceful dancer, swayed its flowing branches, losing itself in the never-ending spectacle of the sleepless city.

The river, a silent witness to human rituals, embraced the culmination of a day: a dedicated jogger, his determination echoing in each step along the northbound riverbank; a weary workman, finding solace in the fleeting moments of a cigarette before the journey home; and travelers, eagerly searching for phones to capture the picturesque embrace of the iconic Skytree.

Asakusa Bridge, illuminated like a well-lit stage, unveiled the everyday drama, casting every person and passing car as integral players in the unfolding seasonal narratives. The arched pillars, guardians of the capital's cultural heritage, stood stoically, while spaced street lamps illuminated the steps of dreamers aspiring toward the future.

The Skytree, a masterful enchantress, wove its mesmerizing spell, changing costumes with each gradual shift. The golden cloud sculpture, carrying an ambivalent mass, gazed upward, admiring the Skytree's transformation. Beside them, sleepless buildings stood sentinel, their eyes fixed on the river's surface, adorned with a crystal tapestry.

Gentle ripples reached the riverbank, where a pair of ducks, heads buried in body feathers, sought refuge. One raised its head, peeping cautiously, ensuring the safety of their sanctuary, a moment frozen in the eternal dance of nature.

(5)結果をどう利用すれば技術向上につながるかを考える

構造は自分が書いたものがベースになっているので、単語、フレーズ、文レベルでのアップグレードがなされたわけですが、学ぶところがたくさんあります。暗喩的な表現や、擬人的な表現を組み込むのって、たとえ母国語の日本語でも難しい。新しい表現が少しでも自分が発することができるような表現になっていくようにしていきます。「聞いてわかるの単語」を「自分で使える単語」にするにはどんな練習が必要か、また少し考えて試してみたいと考えています。



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