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アラフィフ主婦のベトナム・ホーチミンひとり旅⑥地元色100%の食堂突撃&豪華ホテルのルーフトップバーで夜景を堪能のはずが豪雨に遭うの巻

息子のカナダ研修旅行に合わせて、ベトナム・ホーチミンに一人旅をしてきた。海外へのひとり旅は、20代以来だから30年近くぶり!!

行くことに決めた経緯はこちら

深夜2時半という深い時間のLCCで無事ホーチミン到着。1日目はフォーにバインミーに地元グルメを堪能し、スパで寝落ちし、の欲張りコースを堪能。

そして2日目はメコンデルタクルーズの1日ツアーへ。ニッパヤシに囲まれた静かなメコン川手漕ぎボートクルーズは雰囲気最高。蛇を巻かれ、ミツバチだらけの箱に指を突っ込みはちみつを舐め、ワニを眺めとワイルドだけどめっちゃ観光パッケージツアーを堪能。

まる1日の観光ツアー、かなり疲れていたけれど、限られた日程の中で楽しみたいグルメもたくさん!お腹には限界があるので、食べられるときに食べねば。ということで晩ごはんは地元民でにぎわう食堂へ。

料理そのものの名前で「バイン・カン・クア」というお店。
本田翼と佐藤栞がテレビのホーチミン特集で行っていたときにこの「バンカンクア」を食べていたのだが、海老とカニの風味がたっぷりのトロトロスープにタピオカでできた麺が入っている、めちゃんおいしそうな食べ物だったので「絶対食べる」と決めていた。

本田翼の行った店は分からなかったので、どうせ食べるならとびきり美味しいところを、と検索しまくり見つけたこの店。

ちょっと遠いけどタクシーGrabでビュンと行けるのでGO!

さて、帰宅ラッシュで少し渋滞に遭いながらも無事到着。Grabだと事前に料金が決まってるので渋滞もハラハラしないのが良し。

店の前に降り立ち、少し様子をうかがうと、店内は信じられないくらい観光客ゼロだ。さすがのわたしも突撃に躊躇するくらいの地元感。だがここまで来たらわたしは食べる。メニューはひとつしかないのだから間違えようがない。

いざ突撃。英語もゼロな相手にひとりです、と指で伝え、席に案内される。

わたしが泊まっていた地区から少し離れているせいか、幼稚園帰りの子連れファミリーだとか、カップルだとか、本当にローカル感があふれる客層で若干肩身が狭い。でも本当にホーチミンの人たちの暮らしぶりを見られるのは楽しい。スイミング帰りの子どもなんかもいたりして、ザ・日常。

オーダーはこれ一つ、と、あと揚げパンをスープに浸すのが美味しいらしいので、揚げパンも指差しで注文。おばちゃんは愛想が良くも悪くもなくひたすら忙しい感じでさくっと注文をとった。ときどき来るんだろうね、こういう場違い観光客。

少し待つとバンカンクア登場!!!

ハッキリ言って、ぱっと見は「うわぁうまそう」ではない見栄えだが、香りがたまらなく海鮮。エビカニ本体はめちゃくちゃ好きってわけじゃないんだけど、濃厚な出汁がでるので香りがいい。あと日本のカニって高いからこんな食堂で安く食べられるのは得した気分。

さっそくスープをいただく。とろみがあって、カニの出汁が聞いて、しかも日本人の口に合う飲みやすいスープ。カニの身もしっかり入っているし、海老もぷりぷり。そしてタピオカの麺はプルプル。

周りに話す人がいないけど、独り言で「まじでうまっ」とボソボソ言いながら食べた。いやほんと、止まらないおいしさ。
揚げパンを浸して食べるのがツウらしいのでわたしもやってみたが、それは今一つというか、フツーだった。

最後までスープを飲み干し、いざお会計のときにいくらか分からなかった。なんてたってあちらは英語も話さない。バンカンクア単体なら看板で値段がわかったのだが、揚げパン込の値段が分からず戸惑っていると、手慣れたおばちゃんが財布の中を見せろと言って、そこから5万ドンの札を抜いて「これもらうからね」とアイコンタクトをしたので、とりあえず笑っといた。日本円で300円、大満足ですわたくし。

店の周辺は、やっぱり少しローカルな雰囲気。こういうの見るの好きだから来てよかった。

バンカンクアに満足したわたしだが、もう一カ所ぜひ行きたいところがあった。それは庶民食堂と真逆のベクトル、素敵な老舗ホテル「ホテル・マジェスティック」のルーフトップバー。

クラシカルな雰囲気のものが好きなので、当初このホテル・マジェスティックに宿泊しようかと思った。

外観(公式サイトより)

ホテルマジェスティックサイゴン


あまりの素敵さに奮発しようか迷ったが、そこで気づいた。
オバケが怖いわたしは、いかんせんホテルの部屋が広いと眠れない傾向にある。オバケが隠れる場所がないくらい狭いほうが気楽。ちなみに今まで遭遇したことはない。だが人気があってガチャガチャうるさいくらいのほうが安心して眠れるのだ。

ってことで宿泊は取りやめたのだが、ここの最上階のバーはとても素敵だそうで、カクテルを味わいに行くべしと決めていた。

庶民にどっぷり浸かった後に、こんな素敵なホテルのバーでカクテルっていうギャップも楽しいじゃん。とルンルンでタクシーを呼び、ホテルに向かった。

が、その途中から急に雨が降り出した。そのうち止むだろうと思ったら、雨足がどんどん強くなる。雨なのにルーフトップバーもどうかと思ったが、翌日は屋台に行くと決めていたので決行。

ドアマンににっこりされながらホテルの中に入る。ホーチミンに来てから、こんな高級感溢れる場所に来たのは初めて。というかそもそも普段からドアマンがいるようなホテルには泊まらないのだが。

横浜の、ホテルニューグランドとかも好きなんだよねぇ。アンティークとかクラシカルとか大好き。
ワクワクしながら最上階へ。品の良いスタッフがにっこり笑顔で席へ案内してくれる。

ここの目玉はメコン川を望む夜景。なので特等席はバルコニーの際のカウンター。雨は降っていたが、ギリギリ屋根があるのでそこに案内してもらう。

ニューヨークでも感じたけど、都会のど真ん中に大きな川があるってなんだか素敵。そしてメコン川って昼間は茶色の水で映えないけど、夜はそんなの分からないので、夜のほうが素敵。

なんだかめちゃくちゃいい気分になりながら「ミス・サイゴン」という素敵なネーミングのカクテルを注文する。

めっちゃいい気分でひとりカクテルを飲む。うん、いい気分。
までは良かったのだが、先ほどから降り始めた雨が、止むどころか激しさを増し、風が強くなってきた。風のせいで徐々に、屋根なんかおかまいなしに雨粒が直撃するようになってきた。

やば、カクテルに水入るやん。
と貧乏くさいことを思いつつ、スタッフさんにお願いして雨が来なさそうな席にスライドしてもらった。わたしの左側から風雨が来るので、右にスライド。だが、さらに強い雨風でそこも濡れる。またスライド。と3回席を移ったあたりで諦めて屋根がしっかりある場所に移らせてもらった。

一杯だけ飲んで帰るつもりが、席移動をたくさんしたのでなんだか悪いので、もう一杯飲んで帰ることにした。バンカンクアが軽かったので、小腹まですいてきた。ビールとポテトを頼んで、屋根がある内側席に座ったが、その後なんとさらに嵐のようになり、その席にまで雨粒が吹き付けてきた。これではポテトがシナシナになってしまう。と、最終的に景色はガラス越しにしか楽しめないが、絶対に濡れない室内に移動させてもらった。

観光客はみな欧米人ばかり。わたし以外のお客さんはなんとあの嵐の中、頑張って外の席にいた。欧米の人って雨に濡れるの平気だよね。
そんな強い欧米のお客さんを見ながら飲んでいると、外ではバンドタイムが始まったようだ。中年の欧米人カップルがチークダンスを踊り始めたのを機に、次々とダンスを始める人たち。

室内にはわたし一人だったので、欧米の人ってすぐチークダンスするよね。と独り言を言いながら楽しく眺めていたので、なかなか良い時間だった。

そんなこんなで、メコン川まる1日ツアーからの、地元食堂、からの老舗高級ホテル、ということでまたまためいっぱい楽しんだ2日目。

翌日が宿泊最終日ということで、まだまだ行ってない場所を回りまくる予定。ついついツメツメに観光してしまうのでつくづく欲張りだなぁと思いつつ、心地よい疲れで眠りについた。

続く!!!

祝★出版!
noteの記事が書籍化しました!
どんどんラインナップが増える予定です。ぜひお手に取ってみてください。

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