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アラフィフ主婦のベトナム・ホーチミンひとり旅⑤ミツバチに蛇にワニ!!なんでもありなメコン川観光に爆笑

息子のカナダ研修旅行に合わせて、ベトナム・ホーチミンに一人旅をしてきた。海外へのひとり旅は、20代以来だから30年近くぶり!!

行くことに決めた経緯はこちら

深夜2時半という深い時間のLCCで無事ホーチミン到着。1日目はフォーにバインミーに地元グルメを堪能し、スパで寝落ちし、の欲張りコースを堪能。

2日目。メコンデルタクルーズ1日ツアーの後編だ。

前編はこちら

ニッパヤシが生い茂るメコン川を手漕ぎボートで抜ける、東南アジア感満載のひととき。モーターボートと違って音がないので、静寂の中スイスイとすすむボート。暑いのに水場は涼しくて気持ちよい。

メインイベントはこの手漕ぎボートなのだが、ここからもザ・観光は続く。
次は何やら駐輪場みたいなところに連れていかれ、突如ニシキヘビを取り出す。

別にここら辺にニシキヘビが住んでいるわけでもなさそうだし、ハッキリ言って何の脈絡もない檻からおもむろに蛇をむんずとつかんで「ほれ、巻いて」というガイドのブンさん。

女性はわたしだけだったので、まずはいきなり大学生男子の首にニシキヘビを巻き付けた。すると大学生男子、実は蛇があまり得意ではないらしく「うおぉおおぉ」と言いながら写真を撮られていた。その次は中年男性。こちらは静かに巻かれていた。そしてわたしの番。ブンさんはわたしのときだけ「蛇だいじょうぶ?」と聞いてくれた。

わたしは蛇ってこういう観光用なら平気で巻けるし、レジャー施設では蛇を巻いて写真を撮るだけで1000円くらい取られるので、タダで巻かせてもらえるならラッキーなんて思ってノリノリで巻いた。

似た似たしながら写真も撮ったのだが、この蛇ちゃん、ずいぶん飼いならされているようで、めっちゃわたしの顔に迫ってくるのでちょっと焦った。これを撮っている間もずっと上に上にくるので途中からのけぞってしまった。

それを見て笑いながらブンさんがニシキヘビを撤収。わー楽しかったぁと言っていると隣で大学生男子が「俺、実はヘビ苦手なのに、男は大丈夫だろって感じで予告なく巻かれたから焦りました・・・」とつぶやいていた(笑)

ヘビの得手不得手は男女関係なしということで。ちなみにうちの旦那はヘビ年なのにヘビが大嫌いで、公園でたまたま小さいヘビに出くわしただけでもとんでもない奇声をあげてのけぞるので、いきなり巻かれたら失神しただろうな。

さて、そんな感じでヘビを巻かれた後ははちみつ農園へ。農園といっても、巣箱が1個あるだけなので、少し離れた場所に農園があるのか、はたまたここはデモンストレーションのみの観光なのかわからんが、ここではミツバチだらけのハチの巣に指を突っ込んでフレッシュなはちみつを舐める体験をすることになる。

ブンさんが「噛まないからこわくないよー」と持ってきた巣箱。

ブンさんがまず指を突っ込んではちみつをとって舐めて見せる。その後順番に指を持たれ、強制的にこのハチまみれの巣に指を突っ込ませられる。なかなか怖いけれど、これだけパッケージ化されているならまず安全だろうと言うことでされるがままに指を突っ込み、フレッシュはちみつをいただく。んまい。

その後テーブルに案内され、はちみつ入りのジャスミンティーをふるまわれる。


ここで入れてもらったはちみつ入りジャスミンティーがめちゃくちゃ美味しかった。美味しくておかわりしまくってしまったが、他の人もおかわりしていたので、なかなかの味だったのだと思う。もともとジャスミンティーってあまり興味がなかったのだが、ベトナムのジャスミンティーは香りが強くてとても印象深く、スーパーで買って帰ろうと思った。

もちろんハチミツ販売のためのご案内もあったが、日本でもはちみつって高いし、安いから別に買ってもいいやと思ってはちみつを購入。値段は・・・忘れたけど多分安かった。

そんなこんなでザ・観光を楽しんで、次はココナッツキャンディ工場へ。

こちら「工場」といっても、オートメーション化されているものがほとんどない、手作り工場で驚いた。

まず、ココナッツの実を、槍みたいなものでグサっと突いて割る。
ジュラシックワールドの2作目、こんな感じの槍で恐竜が死んでたよな、とかこの上に倒れたら死ぬな、とか殺人事件のドラマで出てきそう、とかいろいろ考えながら見ていた。

ブンさんはこの島出身なので小さいころから手伝っていたようで、手慣れた感じでココナッツの実をグサっと突く。繊維がすごいし、固いんだよねけっこう。

実を割って、バリバリバリと繊維を向いて、次はこれまたアナログな鎌みたいなものでココナッツの実を取り出していく。1つ1つ手でやっていることに驚愕。


で、取り出した実を粉砕機にかける。ゴゴゴゴゴと大きな音を立てて粉砕される。

そのあと圧搾機にかけると、ジュルーっとココナッツミルクが絞り出される。

ココナッツの皮は繊維質が多いので織物だったりに使えるし、絞ったあとのカスは畜産物の飼料になるそうで、余るところがない。
なんかこれぞサステナブルじゃん。という手作り感をひしひしと感じる。

そのココナッツミルクを今度は火にかけて煮詰める。ってここガスじゃなくと竈やん!と驚愕。焦げないように、撹拌機がココナッツミルクを同じ速度でひたすらグルングルンと攪拌する。なんかものすごいアナログで感動してしまった。

これを1時間程度に詰めると、柔らかいキャンディの元ができる。それを平らに伸ばして、おばちゃんがカット。めっちゃ手作業。

ちょっとちぎって食べてごらん、とブンさんがくれた。柔らかくて、ココナッツそのものの味がして、めちゃ美味しい!!

成形したら、その横でキャンディを紙で手包みする。ねちゃねちゃするので、オブラートを置いてから紙で包む。これも全部手作業!!!

ピュアココナッツキャンディだけでなく、笹の葉を練り込んだやつとかいろいろなバリエーションがあって、試食させてもらう。どれも美味しい!

その先には、当然ココナッツキャンディの販売所があるわけだが、あんなに丁寧に作っているところを見せられたら買うよね?しかも1個200円程度よ?

てことでお土産にしようと爆買いする私。ツアーのコメントを見たら、このキャンディはここでしか買えないと書いてあったので、せっかくなら買っていこうと。

分かりやすい観光ツアーに乗っかるのも結構楽しいので、ルンルンでお買い物終了。次はレストランでランチ。

レストランまでの移動で待っていたのはトゥクトゥク。パッと見たときは家畜を載せるようなトラックだなと思ったんだけど、外も眺められるし乗りごこちも上々。

そしてよくよく見たらトラックではなく3輪のバイクだった。ホーチミン市内では見かけないので、風情があって良し。

広い敷地の中にあるレストランに入ると、料理が用意されていた。このツアーの目玉は「象耳魚」というメコン川でとれる魚が食べられる昼食。この左にババーンと立っているのがその魚。

ただ、食べ方を指南されず、このまま放置プレイを食らったのでみんなどうしてよいかわからず、さほど美味しそうでもないので、一口つついて終わるという感じ。ほかの料理も、まぁ不味くはないが、観光地のセットメニューですよね。なクオリティで、雑談しながらチビチビ食す。

いろいろ話していると、大学生二人組は四国から来たとかで、医大生なんだとか。卒業の目処が立ったので旅行に出ようとなり、カンボジア経由でベトナムに来たとのこと。もうひとりの中年男性もひとり旅が好きなようで、あちこち行っているようだ。そんなこんなであれこれ話し、少し打ち解けたところで食事終了。

集合時間まで少し時間があるので園内散策。すると大量のワニが放置プレイを食らっている。

なぜか口を開けているワニが多いなと思ってよーく見ると、上に餌付きの釣り竿がぶら下がっている。そういえば「ワニ釣りができる」と言っていたなと思い出し、わたしはやる気満々だったのだが、これがワニ釣りならあまりにもワニが不憫なので辞めておいた。

これだけの数いるのに、わたしが1回ワニ釣りしたところで餌は一切れ。見にくいバトルが繰り広げられるのか、はたまたやる気を失ってじっとしているワニだけになるのか。いずれにせよ、観光とはいえこれはちとかわいそうに感じてしまった。みんな虚無なんだもん。

そして隣の池にはなんだか大量のナマズが。こちらはお金を払うとエサやりができ、他の観光客がやっていたが、エサをまいた瞬間にとんでもねぇ数のナマズがやってきて「うぎゃぁ」となる。

なんかジブリの「崖の上のポニョ」でこんなんあったよねぇ、と大学生男子と話しながら立ち去る。

なんちゅーか「なんでもアリ」な雑な感じがやっぱ東南アジアよねえ、と思いながら帰りのボートに乗る。

こちらもニッパヤシの森を抜けていく。気持ちよい!

そしてこの棟、なんだかディズニーランドのジャングルクルーズみたい。どっちがリアルなんだかわからん。

こうしていったんさっきのココナッツキャンディ工場に戻る。そこからまたボートで元来た船着き場まで戻るのだが、なんとここで豪雨に遭ってしまった。バケツをひっくり返したようなとんでもない雨がじゃんじゃん降っている。雨に慣れているはずのベトナム人たちもさすがに足止めを食らい、ひたすら止むのを待つことに。

この雨ではココナッツキャンディ工場にも新たな観光客は来ないでしょと思ったのか、工場のおばさんたちも手を休めている。狭い場所だし、見るものも見ちゃったし、お土産も買っちゃったし、やることないなぁとウロウロしていたら、サトウキビジュースを発見。

ヒマだし飲んでみるかと購入すると、その場でサトウキビをガガガガと機械に入れてしぼりたてサトウキビジュースをゲット。飲んでみると自然な甘さで美味しい!!!

もともと甘すぎるものが苦手なので、こういう添加物なしの甘さってすごくおいしく感じるし、普段なかなか味わえないので貴重。

飼われているワンコも、雨やまないしで爆睡してた。

とにかく足止め中やることねぇって感じで、みんなぼんやり。30分くらい待ったころ、やっと雨が少し収まって帰路に。最後のボートではココナッツジュースをいただく。さっきのさとうきびジュースの直後だったし、ちょっと渋かったりぬるかったりだけど気合で飲んだ。お腹だぶだぶっす。

そして最初に出発した船着き場に無事到着。到着したとたんにまたも雨がめちゃんこ降り出した。そしてわたしは雨に気を取られていたせいか、ボートに買ったおみやげ一式を忘れてきてしまい、慌ててブンさんに報告。するとブンさんは土砂降りの雨の中走ってボートに戻り、おみやげをとってきてくれた。わたしのせいで全身びちゃ濡れになったのに、ニコニコしながら取ってきてくれたブンさん、超やさしくてワイルドで感動した。

そのあとも車でブンさんに「びちゃ濡れになってごめんね」と言うと、「いやいやこんなもんまだまだよ。昨日はクチトンネル(ベトナム戦争の戦闘用地下トンネル)で雨に降られたし。蓋がないからどんどん水が溜まるし、膝まで水に浸かったまま観光して、観光客がそこにスマホを落として大騒ぎで、何も見えないのにびちゃびちゃなまま手を突っ込んで手探りでスマホ探したよ、ははは」と。

マジでブンさん、尊敬するわ。

そんな話をしながら移動し、最後の観光場所は永長寺。

説明では「日本のお寺と違うきらびやかな永長寺。仏教、クメール、華僑、フランスの建築様式を取り入れた、豪華なお寺を見学します」とあったが、

なんちゅーか、遺跡ってわけでもなく、ふつーに新しいのであまり入ってこない。

中に入ると、千手観音的なのが鎮座している。

ていうか何より驚いたのは、寺に電飾バリバリなところ!!!!
しかも本尊の後光が電飾だし!!!

日本でお寺を訪れても、後光がさしているなぁとは思えど、それを電飾で表現しているところはないだろう。彫刻の技術で表現するのが当然だと思っていたので、これはカルチャーショックだった。

お土産屋さんでも、カラフルなブッダがたくさん。

なんちゅーか、国によって解釈って変わるんだなーと思ったが、よく考えたら光ってるんだから間違いないっちゃ間違いないよなぁと妙に納得。うっかり電飾ブッダを買いそうになったが、思いとどまった。

ちなみにここでもまた豪雨に遭い、収まるまでひたすらお土産屋で時間をつぶす。一応カッパは持ってきていたのでマシだったが、大学生男子は何も持っておらず、ここでびちゃ濡れに。その日に帰国予定だったらしく、車の中で着替えていた。ベトナム11月、雨が急に降り出すのでカッパ必須ですわ。

最後は疲れてブンさんも大学生もわたしもウトウト。気づけばホーチミンの喧騒に戻ってきていた。あとは順番にホテルまで下ろしてもらい、さようなら。ホーチミンに到着したのは17時くらいなので、本当に丸一日の充実ツアーだった。

わたしが参加したのはこちらのツアー。47ドルでこんなにたっぷり観光出来て、しかもホテルまで送迎付き(1区のみ)で、ガイドのブンさんは優しいし、本当に良いツアーだった。ホーチミンを訪れる際、時間があればぜひ参加してみてほしい。


ツアーを終えてホテルに戻り、かなり疲れていたけれど次の目的は晩ごはん。観光客が滅多に来ず、地元民であふれる食堂に行くつもり!疲れている暇はない、行くのだー!

続く!!!

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祝★出版!
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どんどんラインナップが増える予定です。ぜひお手に取ってみてください。


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